娘の友達【7巻ネタバレ結末】中年サラリーマンと女子高生の恋模様…完結へ!

娘の友達(7)

萩原あさ美先生の描く漫画「娘の友達」最新刊となる第7巻。そして今巻が完結巻となります。晃介と古都の関係はどう変化していくのか…。待っているのは不幸せか…幸せか…。

姿を消した如月古都を追いかける晃介。
7巻のあらすじにあるように、0か100では語れない物語がそこには存在。グラデーションの中で揺れ動く中年サラリーマンと女子高生。苦しみ、苦しみ抜いた末の答えが結末に描かれていきます!

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娘の友達

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娘の友達(6)

娘の友達【7巻】ネタバレ

娘の友達(7)

54話ネタバレ

『さようなら晃介さん…』

古都から受け取った電話。その後、彼女が駅ホームにいて青森へ向かう電車のアナウンスが電話越しから流れていく。

晃介はすぐに仕度をしてタクシーを止めて古都を追いかける。

『お父さん…』

タクシーへ乗り込もうとすると娘の美也と遭遇。どこに行くのか尋ねられていく。晃介ははっきりと如月古都の所へ行く。そう美也に伝えていく。

何故、父親が家出した古都を探す必要があるのか…古都の両親がやればいいことであると素直な疑問をぶつけていく。しかし、晃介は古都をわかってあげられるのは自分しかいないと語る。

『ここできぃちゃんを選ぶなら…私もう一生お父さんを許せないと思う…』

ペットボトルを投げつける美也。そして晃介はカミングアウトしていく。自分は古都が好きなんだと…。ここで彼女を助けられなければ自分が許せなくなると告げる晃介。

困惑して目が泳いでしまう美也。
タクシーの運転手が晃介を急かす。乗るのか…乗らないのか。

『…朝までに戻る』

そう伝えて晃介はタクシーへ乗り込んでいく。呆然とした後、吐き気をもよおす美也。街路樹の樹木の根本で吐いてしまう。

美也は思い出していく。
駅で古都を見送った後、バス停で古都の母親と遭遇をしていた。古都ママから彼女の居場所を問い詰められていく美也。

『古都は絶対に穢しちゃいけないのよ!私の古都を返して! 』

古都ママに恐怖を感じる美也。逃げ出して現在に至っていた。吐いて少しだけ気持ちも安定した美也。三崎へ連絡して苦悩を伝えていく。

55話ネタバレ

古都は青森行きの新幹線に乗りながら、晃介との思い出を振り返っていく。そして盛岡に到着すると下車する古都。夜も遅い時間。繁華街を歩いているとナンパされる古都。

早足で逃げてコンビニへ。
お酒を眺めつつ、軽食を購入。彼女は以前、晃介と一夜を過ごしたネカフェに辿り着く。

一人で個室に入って晃介とのツーショット写真を眺める。するとドアがノックされる。扉にある隙間から男が覗いて来ていた。

『お…アタリ』

先程、古都をナンパしようとしていた二人組であった。勝手に個室へ入ってくる二人。彼らは酒を用意していた。

『一緒に飲もうよ~』

恐怖を感じていく古都。

56話ネタバレ

『何してたの?ひとり?めっちゃかわいいけど地元の子?』

恐怖ではっきり喋れない古都。ナンパ男達は古都が家出少女ではないかと推測。スマホの上にコンビニの袋を置かれてしまう。フロントへの電話は受話器が外れてフロントへ繋がっていく。

しかし、もうひとりのナンパ男に電話は戻されてしまう事へ。

『あんまり強引だと怖がらせちゃうだろ?』

ナンパ男が手を伸ばしてくる。
すると扉がノック。不審に感じた店員が訪ねてきていた。

『確認のため一度開けさせていただきますねー』

助けを乞おうとする古都。しかし、ナンパ男は手で古都の口を塞ぐ。

状況を見て判断する店員。しかし、彼らはグルであった。

『…ほどほどにな…写真撮っとけよ』

叫ぼうとするが口を塞がれて大きな声が出せない。とにかく逃げ出そうとするが男二人に押さえつけられて、どうにもできない古都。

すると扉がガタガタしてバンッと大きな音を立てて開く。晃介であった。状況を見てすぐ把握する晃介。

『何やってんだお前ら!逃げろ!早く!』

逃げるより前に晃介が何故、盛岡まで来ているのか驚く古都。そしてナンパ男二人から暴力を受ける晃介であった。

57話ネタバレ

必死で古都に逃げろと伝える晃介だが彼女は逃げ出さない。ナンパ男が晃介に尋ねる。お前は彼女の何なのかと…。

父親、先生と聞かれて否定する晃介。しかし、彼氏なのか?と尋ねられると言葉に詰まってしまう。ナンパ男は晃介を蔑み、よく頑張ったよと嫌味で労っていく。

『頑張った?頑張り足りてねぇから来たんだよ馬鹿野郎!』

反撃していく晃介。
そして古都に気持ちを伝えようとすると殴り返されて気を失ってしまう。あまりの騒ぎにマズイと感じた仲間の店員。ナンパ男達へ逃げるように指示を出していく。

古都を心配そうに見る店員。

『出てってください』

酷く冷めた目でネカフェ店員に伝えていく古都であった。彼女に膝枕された状態で目覚める晃介。起き上がる。

『ここにいると思った…』

古都の鞄から出ていた継ぎ接ぎの手紙を見る。それは晃介の家に遊びに行く前日書いていた手紙であった。

『その手紙と写真を捨てる為に来たんです』

そして古都は尋ねる。
美也はここへ来た事を知っているのかと。晃介は伝える。君の事が好きだと美也に伝えてきたと。複雑な表情を浮かべる古都であった。

『前、良いとか悪いって誰が決めるんだろうって俺に聞いたよね』

この問いに対して晃介は導き出した答えを古都に伝えていく。

『自分で決めるんだよ』

今日、ここに来たのも自分が来たいと思ったからだと伝えていく晃介であった。

58話ネタバレ

頬を赤らめてうつむく古都。
晃介は告げていく。君が俺と一緒にいたい…俺が君と一緒にいたい…それならこの先も一緒にいようよ…。そう伝えると古都は「はい」と口を開いていく。

晃介に甘えていく古都。
手が繋ぎたい。抱きしめたい。キスがしたい。

全て受け入れていく晃介。

二人は恋人のようにネカフェの個室で抱きしめあって濃厚なキスを交わしていく。

59話ネタバレ

朝になって自宅に帰ってくる晃介。
三崎が奥から出てくる。

『あいつ…一睡もせず待ってたんで、後はよろしくお願いします…では』

リビングへ行くと制服姿の美也がテーブルに座っていた。

『お父さんは私のこと嫌い?』

そんな事はないと否定。愛していると伝えていく。しかし、美也にとって父親以外の顔を持つ晃介がわからないと伝えていく。そして晃介は伝える。一緒に話をする時間をくれないかと。

場面転換。
自宅に帰る古都。家の前には警察車両が2台。

帰ってきた古都に飛びついて誰といたのか問い詰めていく母親。彼女が話す隙を与えず、頬をバシッと平手打ち。

古都の脳裏に晃介の一言が過ぎっていく。立ち上がる古都は母親に抱きついていく。

『私ね…お母さんとちゃんと親子になりたいの…』

60話ネタバレ

母親と向き合う決断をした古都。
母に対して核心を突いた言葉を放っていく。

『お母さんは私を心配してるんじゃなくて、一人きりになるのが怖いだけだよ…』

再び怒り出す古都ママ。
答えを誤魔化していると。そして再び彼女へ平手打ち。

しかし、次は平手打ちされても強い眼差しで母親を見つめていく古都。

『私…お母さんのための良い子でいるのに疲れたの…お母さんもそうだったんだよね?』

母親と仲が良かった頃が描写されていく。
古都は母に告げていく。人の為じゃなくて自分の幸せをこれから掴みに行って欲しいと。

『だって私もお母さんのこと…大好きなんだもん…』

古都の本心を知って寄り添う母親であった。

61話ネタバレ

晃介の勤める会社では商品部のヤバイ人が女子高生と不倫をしていたと噂が広まっていた。死んだような目で仕事をしていく晃介。

最後に古都と会った日から5ヵ月が経過していた。あれ以来、連絡を取り合っていない二人。

会社では同期で仲の良かった同僚と遭遇。飲みに誘うが二人は晃介を避けているような印象で飲みの誘いを断っていく。

場面転換。
ファミレスで美也と三崎は勉強をしていた。父親のことについて相談する美也。真面目過ぎると呑気な三崎。

夜空の月が眺める晃介。
彼の中で自分と古都は繋がっていると感じていた。それだけが今の自分に息をさせている理由だと。

タバコが吸いたくてタバコが吸えるお店を探す晃介。どこも全席禁煙。仕方なく、路地裏で一服。想いを馳せる晃介。

『君は今…幸せですか…?ちゃんと息ができていますか?』

最終話ネタバレ

月を盗むといったタイトルの最終話。
晃介が仕事終わりに辿り着いた先は以前、古都がバイトをしていた喫茶店であった。連絡もしていないので彼女がバイトを続けているかも不明であった。

店内に入ると店主一人。
ブレンドを頼む晃介。

『灰皿お使いになりますか?』

そこには笑顔で接客してくる古都がいた。実は母親がバイトを許してくれて再び働きだしていたのだ。耳元で晃介に呟く古都。

『コーヒーを淹れられるようになったんです…晃介さんのも私が淹れてきますね』

そしてバイトがもう少しで終わるので時間を作って欲しいと頼む古都。

バイトが終わった古都と帰路につきながら会話していく。母親との関係性が良くなっていることを喜ぶ晃介。同時に自分の中の苦悩を古都に告げていく晃介であった。

歩道橋の上。
会えて嬉しかったと語る晃介。数ヶ月の間、何度も会いたくなってたまらなかったと伝えていく。同じ気持ちであった古都。夜空に浮かぶ月を見上げる二人。

古都は月を隠すように手を出して掴む。

『ポケットに入れておいてくださいね…これで少し苦しくなくなりますか?』

彼女の優しさに触れて少し癒やされる晃介。そして自分の気持ちを伝えていく。古都も伝えていく。駅まで送って分かれていく二人。

最後に晃介のモノローグ。
如月古都との秘密をポケットにしまいながら日常に戻っていく。これにて「娘の友達」は完結となる。

娘の友達【7巻】感想

娘の友達(7)

淡く儚い禁断の恋が描かれる漫画であった。
その後は読者の想像にお任せするスタイルである。感じ取り方は人それぞれだと思う。

個人的には各々がまだ苦しむ部分を持ちつつ、良い方向に向かう終わり方だと思った。良く言えば非常に人間味のある作品。悪く言えば中途半端なのかもしれない。

人間の気持ちなんて晃介のように答えの出ないモノを持って生きている人が大半なのではないだろうか。そこに共感が持てると同時に人間のグラデーションとなる部分が再現されていると感じた。

最初は古都さん可愛い~!
だったが、読み進めていく深く味わいのあるラブストーリーへ変貌していく。興味が出た人は是非、チェックして欲しい「ミドルエイジ・ミーツ・ガール」な漫画である!


娘の友達

娘の友達

原作・著者萩原あさ美
価格660円(税込)

家庭では「父親」として、会社では「係長」として、「理想的な自分」を演じるように生きてきた主人公・晃介。だが、娘の友達である美少女・古都との出会いにより、彼の人生は180度変化する。社会的には「決して抱いてはいけない感情」に支配されながらも、古都の前では自己を開放でき、社会の中で疲弊した心は癒やされていく……。「社会」のために「自己」を殺す現代社会へ鋭く切り込む、背徳のサスペンスが幕を開ける。

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漫画「娘の友達」ネタバレ!娘の友達である美少女と一線を超える…!?背徳ラブサスペンス開幕!

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