笑うあげは、4巻。これにて完結である。ただし、第一部完、的なものかもしれない。それについては後述する。
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漫画「笑うあげは」4巻あらすじ
例によって基本的には各話完結型であげはさんの活躍などが描かれていくのだが、実質的な結びに相当する中編が収録されている。以下、各話ごとに紹介していこう。
漫画「笑うあげは」4巻ネタバレ
クソ仕事麻雀
物語の進行役、編集者の青年・東が仕事上のトラブルを解決するために、無理難題を押し付けられつつ麻雀を打つ話。あげはと吉花は出てくるには出てくるが、あげはが現場に駆けつける前に東は自分の手で勝利を掴むのであった。
先生
東の中学校時代の担任教師が登場する話。教師はかつては金八先生みたいな熱血教師だったのであるが、既に老い、仕事は定年退職し、そして色々あって落ちぶれていた。悪党にハメられて悪い麻雀を打っていたかつての金八先生を救うべく、主に東と、それに協力するあげはが奮闘する。
怪傑!スパローガール
色んな意味で異色であり、そして重要な伏線となる話。なんかいろいろあって麻雀にはまってしまった吉花が、コスプレをして「スパローガール」と名乗るヒーローになって雀荘で悪者を懲らしめるという、ユーモア色の強い話。ちなみに、スパローガールの恰好をしていても目つきがそのままなので吉花であるということは一目で丸わかりである。
蜻蛉(あきつ)その1〜その3
この物語のラスボスにあたる人物が登場し、そしてあげはの過去がいろいろと明らかになる話。ラスボスの名前は秋津海人(あきつあまひと)。世界をまたにかける、なんかフィクサーみたいな大物である。あだ名は「蜻蛉(ドラゴンフライ)」。
最初はなんかよくわからないのだが、あげはの過去の憧れの男である、というような紹介がされる。あげはも、秋津の顔は覚えている、懐かしい、とか言い出してなかなか嫉妬を誘ってくれる。具体的にどういう関係だったのかはなんだかよく分からないのだが、そもそもあげはが麻雀を覚えるきっかけを作ったのは秋津だったのだそうだ。ちなみにあげはは、失明する直前くらいに初めて麻雀牌を触って、その牌を渡したのが秋津だったらしい。
フィクサー氏は仕事上の必要から、あげはを連れて行くために東を拉致して人質に取る。東は秋津に自ら賭け勝負を挑むのだが、勝ち目は当然ない。決着がつく寸前にあげはがその場にやってきて、秋津に麻雀勝負を挑む。強敵だが、あげはは無敵なので勝つ。その直前、東が叫ぶ。「あげはさん、麻雀一緒に打ちましょう」。ここで決め台詞、「あなた(秋津)の誘いには乗れません、だって週末予定が出来てしまいましたから……麻雀するんです」
分かり切った話ではあるが、あげはの心はとっくに東の方を向いていたのである。
笑うあげは
「蜻蛉」のアフターエピソードにして最終話である。約束通り一緒に麻雀を打つのである。で勝負に何を賭けるかというと、ぶっちゃけると夜のお付き合いを賭けるらしい。どういう条件なのかは謎だが。最後のコマは、あげはが初めて見せる満面の笑顔で締めくくられている。
漫画「笑うあげは」4巻の感想
無事、完走である。そんなに大長編にはならないだろうとは思っていたが、綺麗に終われて何よりのことだ。
さて、問題は。
実は掲載誌に、続編らしきものが掲載されている。「スパローガール」が登場するのである。その詳細は掲載誌の方で確認していただくとして、その単行本でも出た日にはまた、是非この場でご紹介したいものである。
では、この漫画をご紹介する機会に恵まれたことに感謝しつつ、筆を置かせていただくとする。
笑うあげは
“あげは”と呼ばれる謎の美女は盲目だった。にもかかわらず、そのしなやかな指先は自在に牌を操る。澱みなく…優雅に…華麗に…!!美しく宙を舞う蝶に引き寄せられるように、彼女に挑む男たちが目にするのは!?