漫画「寄生列島」第5巻の見所や感想をお届けしていきます!
今回で最終回を迎える事になる。
最後の砦である給水塔へ逃げ延びた島民と千尋達。しかし、精神崩壊状態の島民達を見て未来はないと感じていく千尋。
さらに莉子率いる感染者も給水塔に押し寄せてくる事へ。
感染者、寄生虫と最後の決戦が幕を開けて結末へと繋がる最終巻となっています。寄生虫に侵された列島は破滅するのか…回避できるのか…注目の結末が待っています!
寄生列島【5巻】ネタバレ
37話ネタバレ
千尋は居場所がなくて蜷川がいるテントを尋ねていく。すると彼は後少しでワクチンが完成する事を告げていく。しかし、ワクチンの効果があるのは感染前の人間のみ。
感染者に関しては治療方法が未だに不明だと。もし襲われた場合は躊躇なくアイスピックをこめかみに突き刺すよう千尋に伝えていく。脳に強くダメージを与える事で感染者の動きを一時的に止める事が出来ると説明。
精神状態も限界の非感染者の島民達は内輪で揉めていく。そんな様子を見てここに救いはないと感じる千尋であった。
『助けてください』
一人の女性が避難施設に訪れる。彼女はずっと押入れの中に隠れていたと…。その言葉を信じて避難所のバリケードを開けて招き入れる島民。
しかし、彼女は莉子と繋がっており…タワー外にいた莉子率いる感染者達に非感染者の居場所が割れてしまう事へ。
その直後…遂に感染者がタワー地下の避難所を襲撃。父親を連れて逃げようとする千尋の前に感染した寛太が姿を現していく。
38話ネタバレ
寄生虫に感染した寛太であったがかすかに自我が残っていた。頭を抱える彼を見て今の内にアイスピックで脳にダメージを与えようとする千尋。
『やれよ…もう終わりだから…俺も島も…みんな』
自我が残っている事を察した千尋。
振り上げた手を下ろしていく。しかし、寛太は自分を殺して欲しいと…。千尋に感染者の現状を見つめさせていく。まさにカオス状態。
『この騒動の根源は莉子だ』
莉子の狙いを告げる寛太。莉子はワクチンの奪取を計画していると。とにかく父親を連れて逃げろと告げていく寛太であったが…。
『莉子ちゃんのところに連れて行って』
避難所では暴れる感染者。彼らを始末していくのが柿島であった。町内会長である鴻島を救っていく。
場面は莉子へ。
蜷川と接触。ワクチンを渡すように指示を出していく。その現場へ千尋が現れる。
『終わりにしよう』
千尋は感染の連鎖を食い止める為…根源である莉子を殺す事を告げていく。
39話ネタバレ
余裕の莉子。
自分を殺して見せて欲しいと無防備状態へ。アイスピックで頭を突き刺そうとした時…。
『お姉ちゃん…』
本来の莉子に戻ったフリをする感染莉子。千尋の中で迷いが生まれて動きが鈍る。その瞬間を見計らって隠し持っていたナイフで千尋の右手を切り裂いていく。
そのまま千尋を殺そうとしていく莉子。
その時…現場には柿島が到着。さらに莉子の父親も到着。柿島と莉子の父親で感染者を払いのけて逃げ道を作っていく。
『この先に排水溝がある…しばらく行けば生存者と合流できるはずだ…』
逃げ道の入り口前で千尋、千尋パパ、蜷川だけ逃して残る柿島。彼は入り口へ入る前…追いかけてきた感染者に銛で背中を刺されていた。
『お前らはここで通行止めだ…行くとこないなら一緒に遊ぼうぜ』
40話ネタバレ
保健室の先生が柿島を発見。彼はすでに無残な姿で瀕死状態であった。
『一人でやったのね』
一方、蜷川は千尋達を先に行かせて忘れ物があったと入り口まで戻っていく事へ。
場面は柿島と保健室の先生。
二人の関係が明かされていく回想へ。二人は過去…この島で家畜以下に扱われて育てられてきた過去があった。
『今までごめん…お姉ちゃん』
そこへ蜷川が現れる。
柿島は蜷川へ感謝する。彼と出会ってからの数日間は人生で一番楽しかったと。
『不思議ですね…私も同じ気持ちです』
柿島の死を確認して千尋たちの元へ戻っていく蜷川。そして千尋達は逃げ延びた島民達と合流。
彼女は鴻島に変わって島民達を引っ張ろうとしていく。自分ではなく千尋の意見に耳を傾けていく島民達…彼女の存在が邪魔に思えていく鴻島であった。
一方、莉子は非感染者達が逃げた進路を発見。追いかけて皆殺しする事を決意していく。
41話ネタバレ
莉子達が追いかけて来ている事を察する蜷川。
一方、千尋達は地上への出口へ辿り着く。外に出て入り口を塞げばタワーに感染者を閉じ込められる。
しかし、同情を誘うような莉子の声。島民達が莉子を助けたいと心が揺れていく。
『騙されない…みんなを足止めするための嘘よ』
出口であたふたしていると莉子達もすぐに追いついていく。そして感染者に島民を殺すように指示。一斉に感染者が階段を駆け上がってくる状況へ。
そして出口から島民も脱出。
鴻島は最後に残った千尋、蜷川、千尋パパ、保健室の先生を見捨てて出口の扉に鍵を閉めていく。
『なんという献身…この島の為に…寄生虫を地下に封じ込めるための人柱になると…』
適当な事を言って島民を騙す鴻島。
閉じ込められてしまった千尋達。莉子がワクチンを渡せば命の保証はすると伝えていく。
『だーれがワクチンを作ってるですって…』
蜷川が出し抜いていく。
彼が作っていたのは爆弾であった。地下の設備でワクチンなど作れるはずがないと。
そして蜷川が持っていたアタッシュケースは爆弾を起爆させる為のスイッチであった。
『最後…ド派手にぶちかましましょう』
42話ネタバレ
起爆スイッチを押すも無反応。
蜷川は千尋達に階段をかけあがるように指示。同時に給水塔から爆発音。
壁が破壊されて大量の水が莉子達に襲いかかっていく。
『お姉ちゃん…』
千尋に助けを求める莉子。しかし、蜷川が制止。彼女は感染者だと。それでも彼女を守ると告げる千尋は手を伸ばしていく。
しかし、手を握る寸前で莉子の方から差し出した手を引っ込めていく。彼女はそのまま水に流されていく事へ。
給水タワーの爆発で出口の封鎖も破壊。千尋達は地上へ出る事に成功。
島民たちは水害の崖へ到着。海辺を見渡すと島を包囲した船の数々。そしてある島の一室では風紀委員だった桂達が動き出していく。
『時が来たようだ…』
43話ネタバレ
島を囲む船は蜷川が救難信号を出して呼んだ研究所経由の船であった。さらに蜷川。実はワクチンも完成させていた。
『あの人たちはこのワクチンを受け取りに来たんですよ』
船が島に到着。
中から自衛隊が出てきて島民達を救助していく。抗体検査をする中で鴻島へ冷たい視線を送っていく自衛隊と島民達。
『誰のせいで島がこんな事になったのか…』
『それは全部あなたのせいでしょう』
鴻島の息子が父に一言。同時に彼は感染者になっており別便で島から本土へ輸送される事へ。給水塔では生きていた寛太が発見される。彼は女性を抱きかかえており、手当を頼むように指示していく。
島では自衛隊が生存者を探索。感染者に襲われそうになっている場面を桂率いる風紀委員が救助していく。
莉子も発見されており、本土で治療される事へ。千尋達も船に乗り込んでいくが保健室の先生だけは島に残ると。まだやる事があると告げていく。
『終わった…終わりだ…もう全て終わったんだ』
長い戦いに終止符が打たれたとようやく張り詰めた緊張が解けていく千尋。しかし、島の崖からは桂達が不敵な笑みを浮かべて本土に戻る船を眺めていた。
44話ネタバレ
本土へ到着した千尋達。
ここで蜷川とはお別れであった。彼はワクチン開発の為、国の管理化で開発に専念する事が決まっていた。
感染者は責任を持って預かると。
彼に莉子の治療を頼むと任せていく千尋。
『莉子ちゃんをお願いします…必ず迎えに行きますから』
そして千尋達が泊まるホテルへ彼女の母親が現れる。千尋パパにやり直そうと告げる彼女。しかし、この状況下なので唯、誰かといたいだけだと察していく。
『もう私たちにかかわらないで』
母親の意見を払いのけて立ち去っていく千尋であった。
蜷川は記者会見の場へ姿を現していく。蜷川節が炸裂して会見で訳のわからない事を言い出していく。
最終話
『私たちの以前の日常ってそんなにいい世界でしたっけ?』
会見を中断して蜷川は再び寄生虫の研究の為に島へ戻ると伝えて会見は終わり。感染者達の治療も進んで寛太達にも笑顔が戻っていく。
一方、島では風紀委員が島の掃除。
そこへ桂が殺した眼鏡生徒の父親が立ちはだかり、桂へ復讐。銃弾で身体を貫かれる桂。
『これでいいんです…これでいい』
そのまま彼は死んでしまう事へ。
千尋は治療室に入っている莉子と対面。彼女は島に感染を広げた張本人だから世間からのバッシングに悩むだろうと千尋パパ。
『今度こそ私が守る』
千尋はまだ幼い莉子を守る事を決意。ここでのこの作品は幕閉じとなっていく。
寄生列島【5巻】感想
完結を迎えた漫画「寄生列島」取り敢えず最後は破滅を回避して明るい未来へ向かうといった具合である。最後は強い意志を持ってこれから非難に晒されるであろう莉子を守る決意をする千尋が印象的であった。
途中、最後に桂が何か大きな事をしでかすのかと思いきや…自身が殺した生徒の親に復讐されるといった結末。終盤の方は展開が早かったので打ち切りだったのだろうか。
社会問題をオマージュして漫画へ昇華していく江戸川エドガワ先生の次回作にも期待!日常崩壊系のダークサスペンス漫画が好みな人は是非、チェックしみて欲しい漫画である。全5巻で完結となります!
寄生列島
離島「花山島」に東京からやってきた女子高生、千堂千尋。独自の風俗が残るその島で、人の欲望が暴走する事件が起き始める。殺人、放火、強姦…‥際限ない欲望が離島を地獄に変えていく――。
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