双子の姉によるドロドロな復讐劇!漫画「囚ワレノ薔薇」内容やネタバレ感想

囚ワレノ薔薇(1)

小学館が運営する少し刺激的なコミックレーベル「モバMAN」から出版されたのが漫画「囚ワレノ薔薇」。アダルティな復讐系漫画だ。「美醜の大地」「骨の髄まで私に尽くせ」などの漫画が好みな方はハマれる漫画になっている。

3巻で完結される漫画であり、今回は1巻のみ読んだのでレビュー。双子の姉のドロドロとした復讐劇が始まる巻でもある。

ちなみに「囚ワレノ薔薇」は電子書籍限定の青年漫画。お求め、試し読みは取扱の電子書籍ストアで!

漫画「囚ワレノ薔薇」1巻のネタバレ

この漫画のメインキャストは2人。
双子の妹で美しい容姿で生まれてきた亜矢子。真逆の容姿で生まれてきた姉:美姫子だ。途中、2人は離れて暮らすことに。しかし、10年の歳月を経て2人は職場で再会。しかも美姫子は美しい姿となって亜矢子の前に現れるのだ。

双子の姉妹が離れて暮らすことになった原因

昔から容姿の差によって受ける対応がまったく違っていた姉妹。美しい容姿の妹:亜矢子は友達も多く人付き合いも順風満帆。しかし、双子なのにまったく似ていない美姫子は誰からも相手にされない日々を送っていた。

そんな美姫子がある日、亜矢子を手に掛けようとする。今まで受けてきた差別に憎しみや妬みがあったのだろうか。その事件、両親の離婚を境にして2人は別々に暮らすこととなる。

亜矢子は父、家政婦との3人暮らし。姉の美姫子は母親と共にアメリカへ行った。

そして、この漫画の舞台はそれから10年後。

高校教師となり10年振りの再会を果たす双子の姉妹

美姫子と離れて10年後。亜矢子は高校教師になっていた。美しくもてはやされていた10代とは違い、少し綺麗な先生といった存在の亜矢子。それでも現状の生活には満足をしていた。

そして、亜矢子の高校へ新任の英語教師として現れるのが昔の容姿とはかけ離れて美しくなった美姫子だった。

10年前の事件を気にかけながらも一緒に住み、同じ職場で働くことになった2人。高校では亜矢子から美姫子へ生徒の人気は移っていた。昔と立場が逆転する2人。徐々に美姫子は亜矢子の大事にしている存在へ手を出していく。

10年来の愛憎の牙が亜矢子に向けられていく

亜矢子の恋人である科学の宮下先生、亜矢子に恋心を抱いている生徒:成瀬へと手を出していく美姫子。精神的に追い詰められていく亜矢子。

美姫子が日本に戻ってきた理由は亜矢子への復讐であった。

過去に醜い容姿で苦渋を飲んできた美姫子。美しい姿へ変貌した美姫子は亜矢子の大事なモノを次から次へと奪っていく。美姫子の異常な復讐心に気づく亜矢子だが逃げることができない。

美姫子に操られている科学の宮下先生から屋上に呼ばれる亜矢子。そこで亜矢子は甘えて寄り添ってしまう。美姫子は成瀬に近づき、屋上で亜矢子が呼んでいると伝える。しかし、屋上では亜矢子と宮下が抱き合いキスをしている。

屋上への扉が開けられる…といった所で1巻は幕を引く。

双子姉妹のドロドロな愛憎劇

囚ワレノ薔薇(1)

美姫子は亜矢子を傷つけるためなら何でもする女といった感じ。そして美姫子の手の掛かった男性陣にも翻弄される。1巻だけでは美姫子が最終的に何をしたいのか掴めないがドロドロ過ぎる展開が1巻から始まっていく。

過去に美姫子が亜矢子を殺そうとした経緯やどうやって美しくなったのか…などは語らえておらず続刊で明かされていくのだろう。

醜く虐められた相手に復讐を仕掛けていくのは人気漫画のセオリーだが漫画「囚ワレノ薔薇」は少し設定が違う。復讐系漫画のセオリーに飽きてきた人には新しい風を吹き込んでくれる「囚ワレノ薔薇」。3巻完結と読みやすい漫画でもあるので興味、気になった人は是非、チェックしてみてください☆彡


囚ワレノ薔薇(1)

囚ワレノ薔薇

原作・著者上田俊衣
価格462円(税込)

美しく生まれた妹・亜矢子とそうではなかった姉・美姫子。亜矢子の容姿に嫉妬した美姫子は亜矢子に愛憎の牙を剥き… 十年後、亜矢子の前に姿を見せた美姫子は美しく変貌していた。薔薇の館の復讐劇が今、幕を開ける!!


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