漫画「隣の悪女」5巻ネタバレ結末!明かされる心中事件の真相と悪女の真意!

隣の悪女(5巻)

玉木ヴァネッサ千尋先生の漫画「隣の悪女」最新刊となり完結巻となる第5巻の電子版配信が開始。ようやく謎に包まれていたこの作品のキーポイントである『六本木一家心中事件』の真相や顛末。そして悪女である花音がどう絡んでいたのか等、全てが明かされていきます。

またこの事件に主人公である桐太達との関わりもベールが明かされる事へ。

結末や花音が悪女になった理由に多少のツッコミどころはあるものの、最終的に上手く纏められ、全5巻とダレる事なく楽しめた作品となりました。ではでは5巻の内容をご紹介していきます。

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隣の悪女(4)

漫画「隣の悪女」5巻ネタバレ

花音との旅行ドライブ中、飲み物に睡眠薬を混ぜられ、眠らされた桐太。目が覚めると崖の上。首にロープが巻かれており、背後に花音の姿が…。花音いわく現在いる場所は『六本木一家心中事件』が始まった場所…。

最後の復讐が始まる前に花音が『六本木一家心中事件』の全容を語っていきます。

六本木一家心中事件の真相へ…

花音が幼い頃、両親は折り合いが悪く離婚。母親に引き取られた花音でしたが母は評判の名医で多忙を極めていました。幼い花音は龍王子家(美雨の実家)、そして一家心中を図ることになる白樺家へと多々預けられていく生活へ。

紆余曲折ありながら実質、花音は白樺家の家族に育ててもらうような環境へ。白樺家には両親、桐太似の長男である英治。そして花音と同級生で亜里子似の蛍がいます。

最初は蛍と折り合いの悪かった花音ですが次第に親友関係になっていき、中学生になった頃には百合的関係に発展する場面もあり。

白樺家、蛍とも温かな関係が永遠に続くと思っていた花音でしたが蛍から衝撃的な事実を聞かされる事に…。蛍は病気を患っており、20代半ばまでの命と本人に告げられます。そして蛍は自殺願望を強く持っていました。そんな事を知っているのは花音の他に英治のみ。

やがて高校生になると蛍の病状は悪化。高校へも行けなくなり闘病生活が開始されていきます。蛍に少しでも長く生きてもらおうと必死で支えていく花音と英治。

しかし、深刻な状態が続き、辛い治療の繰り返しで憔悴していく蛍。自ら命を諦める決断を下す蛍。お見舞いに来た花音と英治にも下した決断を告げていきます。その言葉を聞いた2人は蛍に内緒で話し合い、約束していた計画を実行へ移す事に。

それは蛍を自分達の手で殺す事(楽にしてあげる)所謂、自殺幇助(ほうじょ)でした。

花音と英治は誰にも迷惑がかからず、警察にも怪しまれず追求されない計画を練っており、機会を見て実行していきます。とある場所の崖上にて実行された自殺幇助。一見、成功したかのように見えた自殺幇助でしたが目撃者がおり、白樺家に警察が訪ねてくる事へ。

蛍の事の追求であると悟った英治は両親に全てを打ち明ける事へ。

英治と花音が行った事は蛍にとって英断であったと感謝の言葉を投げかける英治の両親。同時に今後は自殺幇助した事が明るみにされ一家は世間から誹謗中傷を受ける事が目に見えていました。そんな世間からのバッシングに向き合う気力はなかった白樺家。

一家の選んだ道は心中だったのです。

心中の道を辿らせてしまった目撃者の正体…

場面転換され目撃者のストーリーへ。
自殺幇助の現場を目撃していたのが桐太と島袋だったのです。この時は見てみぬフリをして関わらずを貫き通そうとしていた2人。事件の真相は知らずとも目撃して黙りを決め込む事に罪悪感を感じていた桐太は亜里子に相談。

亜里子は法律に従い、見たことを警察に伝えるべきと桐太の背中を押していきます。これが目撃者情報となり、警察が白樺家を訪れた裏話。

その後、メディアによって明かされていく一家心中の真相。病気に苦しむ妹を思っての自殺幇助であった事を知り、自分達の通報が一家を苦しめ、心中へと追いやった事が桐太達をさらに深い罪悪感が飲み込んでいきます。

真相は知らずとも桐太達の行動は何も間違っていない…。罪悪感に縛られていても何も良い事はないので少しずつ桐太達は前を剥き出して生活をしていきます。

ヒロインが闇落ちした理由…

罪悪感で精神的に追い詰められながらも徐々に回復していき、笑えるようになっていた桐太達。

一方の花音は自分の全てでもあった白樺家が居なくなり、気力を無くした状態。同時に美雨の力を借りて目撃者達の情報を集めていた花音。それが桐太達であった事を知ります。

彼らが罪悪感に胸を痛めているなら許せる気持ちのあった花音。

桐太、亜里子、島袋の様子を伺いに行きますが、立ち直り始めていた桐太達は幸せそうな顔をしており、それが許せなかった花音は闇落ち。復讐の化身となる悪女へ変貌していく事へ。

悪女となった花音の目的は目撃者とその家族の始末。通報のきっかけを作った亜里子を地獄に突き落とす事。ここから彼女の復讐計画が始まっていきます。

そして現在の状況へ至る事へ。

悪女の最後とその後へ…

事の顛末が明かされた後、場面は現在へ。桐太を始末すれば花音の復讐は終わり。

そんな中、美雨は川に身を投じた亜里子を救助。心肺蘇生によって一命を取り留めた彼女は美雨と共に花音、桐太を助ける為、捜しに行く事へ。

花音は桐太を始末しようとするも体が硬直。体が桐太を殺す事を拒絶していたのです。復讐する為、桐太と演技で交際していた花音。偽りの愛情からいつしか桐太に本当の愛情を持っており、始末する事ができなかった…。

復讐は失敗に終わった…。そう感じた矢先に崖に美雨と亜里子が駆けつけてくる。

花音が毒牙に嵌めた桐太の家族、島袋は2人の救出によって生きている事も判明。美雨が花音に寄り添い、今後について語ろうとした時、花音は自ら身を投じて終わりにする決断を…。

直ぐに警察へ連絡するも花音の安否は不明。花音が巻き起こした一連の復讐劇は幕を閉じていきます。

そして各々のその後が語られていく事へ。
島袋は児童養護施設の職員となり身を尽くす事へ。美雨はその後も占い界のトップに君臨。亜里子は美雨の秘書へ。

最後は桐太。
彼は中学校の教員になっていました。今でも花音と住んでいたマンションで暮らす桐太。花音の事を想っていると署名活動をしている女性が訪れます。署名書に記載されている名前を見て驚愕する桐太。

急いで外へ飛び出すと花音の姿が…。必死で追いかけて花音を捕まえる桐太。

『様子を見に来てたって事は今も俺の事が好きだと期待してもいいの?』

その言葉に涙を浮かべて抱き合う2人が描写されて隣の悪女は幕閉じとなります。

漫画「隣の悪女」5巻の感想

隣の悪女(5巻)

花音が複雑な環境であった為、桐太達の良かれと思った行為が逆に恨みを買ってしまい、悪女を生み出してしまった…。すれ違いや勘違いから巻き起こる復讐劇が繰り広げられていきました。

最終的に桐太の周りで死者は出ず、綺麗に纏められてハッピーエンド。読後感もスッキリして非常に楽しめた全5巻でした。

幸せな日常から突如繰り広げられる愛憎復讐劇。ラブサスペンスが好きな人に是非、お勧めしたい作品です。気になった人はチェックしてみて下さい☆彡

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