女性主人公漫画な『貞操逆転世界』、3巻である。
貞操逆転世界【3巻】あらすじ
2巻のうしろのほうで瓜杉君というクラスメイトが市川と同じく異世界から渡り来て(厳密にいうと違うのかもしれないが……詳しくは後述する)、貞操観念が現実と逆である少女(これもクラスメイトで、市川の友人であり、川島という)相手に売春を持ち掛けたというあたりで3巻が始まるわけであるが。
結果から言ってしまうと、市川が止めようとする間もなく、川島は瓜杉と無事(?)関係を持った。ついでに言うと、市川のもう一人の友人(ふだん三人グループを形成している)である神崎も瓜杉と関係を持つようになる。
ストーリー的には大きな波乱というわけだが、どちらも合意の上のことであるし、瓜杉は(現実世界基準で言うところの)普通の人並みの性欲に従って行動しているだけなので、それ以上世界を荒らすようなことをし始めたりはせず、貞操逆転世界になんとか安住の地を確立する。
といったような感じで、おおむね瓜杉と言う少年が中心になって話が展開していく巻である。
貞操逆転世界【3巻】ネタバレ
さて話は川島さんの初エッチ体験シーンまで戻る。連絡が取れないので市川が心配して電話をかけてくるのだが、川島さんはエッチがしたい一心なので速攻で切ってしまう。インターホンに邪魔されたりもするのだが、こっちは瓜杉の方が無視して(彼もやりたいことはやりたいのである)、結局あらすじで書いた通り無事二人は関係を持った。
いちおう瓜杉君は(怪しまれないためという口実だと思われるが)一回三千円金をとっているので、川島さんがバイトを始めたり、セックスを覚えてもオナニーやエロ本は別腹なのだということを学習したりだとか、そんな挿話が挟まれた後、川島の日ごろの態度が変わり始めたので、市川と神崎が怪しみ始める。
川島の日頃のキャラクター性から「どうせいやらしい何かがあったか何かだろう」ということは予測がつく二人なので、直球でそう聞いてみたところ、「そうね、いやらしい何かね……」という答えがあり、二人は「彼氏ができたのではないか」という推論に辿り着く。なお、この貞操逆転世界においても、男女が交際の上で性交渉に及ぶことは別におかしなことではない。
だが、神崎は川島が瓜杉と学校で行為に及び、まあそれだけならばまだしも、金を払っているところを目撃してしまう。衝撃の展開である。で、瓜杉を手紙で呼び出し、自分も同じことを始める。無事処女卒業である。
さて、事態を悟った市川は瓜杉を呼び出して問い詰める。すると瓜杉は、この貞操逆転世界に今いる市川が自分よりも先にこの世界に転移してきた存在だということを知っていた。なぜなら、瓜杉は転移してくる前、貞操逆転世界から現実世界に転移してきていた性に積極的な方の市川と関係を持っていたからである(それで童貞を卒業したらしい)。
市川は瓜杉が売春をすることをやめさせようとするのだが、そもそもことを望んでいるのは川島と神崎の方であるのでそれはもう無理だ、と言われてしまい、説得に失敗する。そして、市川は瓜杉に聞かされた話から一つのことを悟る。自分は肉体ごとではなく意識だけこの世界に転移してきているので、自分の身体は(多分バイブかなんかで)処女膜が破られており、性的には開発された身体になっている、ということをである。
それを知ったあと、ついその気になってしまい、エロ本など買いに行ったら川島と出くわし、お薦めのエロ本を紹介してもらった。少しだけ、こっちの世界に馴染むことができた(それがよいことなのかどうかはともかく)市川なのであった。
貞操逆転世界【3巻】感想
1巻、2巻では終始「エロいというよりグロテスクな世界」という感覚が強かったのだが、もう一人主人公と同じ世界からの出身者が現れたことでその感じはだいぶ緩和された。
まあ、奇妙な世界を描いたSF的物語であることに変わりはないのだが。
貞操逆転世界
なんだか最近世界がおかしい。市川桃奈が病院で目覚めるとそこは男女の貞操観念だけが逆転した世界だった。下ネタで盛り上がる女子高生、女性向け店舗ばかりの風俗街、トップレスの女芸人が出演する地上波にもっこりハイレグのイケメンがジョッキを掲げるビールの看板……。同タイトルで話題になった同人誌の作者、天原が原作を務めるもう一つの貞操逆転世界コミック!
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