和服な上司がいとおしい【2巻ネタバレ】重度のシスコン登場と泊りがけの出張で愛の告白!?

和服な上司がいとおしい(2)

久々の紹介となる。『和服な上司がいとおしい』2巻である。ちなみに3巻も既に出ており、そこまで続けて紹介していく。

和服な上司がいとおしい【2巻】あらすじ

和服な上司がいとおしい(2)

まず、一巻の終わりらへんで出てきたよく分からない新キャラクターなのだが、和乃の弟であったことが最終的に判明する。

最初女装して出てきて姉さん姉さんと言っていたので、妹かとみんな(読者も千歳も)思わされたのであるが、男だったのである。こいつがいちおう、かなり重要なポジションの脇役っぽい感じになる。なお重度のシスコン

さらにその後、和乃と千歳は泊りがけの出張に一緒に(それも二人だけで)出かけていくことになる。いつの間にか和乃への恋愛感情をはっきりとした形で自覚するに至っていた千歳、ここで告白らしきことをしてしまう。

和服な上司がいとおしい

和服な上司がいとおしい【2巻】ネタバレ

和服な上司がいとおしい(2)

和乃の弟であるが、名は和名(かずな)という。男か女か分からない名前である。このへんも、妹だと誤解された理由のひとつなわけである。で、なぜ弟が出てきたのかというと、和乃の地元の商店街で、和乃が男とデートしていたという風に噂になっており、それが大盛り上がりした結果として、弟が様子を見に出てきたということであるらしい。

デートだった、というのはあながち間違いでもないわけであるが、少なくとも意識して「付き合っている」という認識でやっているわけではないのは確かなわけで、であるからして、そのように主張することになる。自分は上司で、こっちは会社の部下である、と。

さてその後、なんだか知らないが和装で撮影会をすることになる。個人的なものではなく、呉服屋さんの主催である。和乃と千歳に、今回はウィッグを外してきているのでちゃんと男であると分かる和名も来ている。呉服屋さんは「羽衣屋」という。片見姉弟(和乃と和名のこと)の祖父の友人だった人物、ということらしい。

撮影は終わり、「じゃあ今度は呉服屋で自分の和服をあつらえてみる?」という話になる。実際に行くことになる。その足で行くのかと思ったがそういうわけではなく、日を改める。ここから先は着物に関するうんちくと専門トークが続き、実際自前の初着物をひとそろえ、あつらえてもらうことになったのであった。

その次はオフ会的なやつである。着物趣味の人の交流イベント。千歳は初参加であるわけだが、和乃は常連であるわけで、古くからの知り合いがいっぱいいる。で、その古くからの知り合いの一人に、千歳は和乃への恋愛感情を知られてしまい、「あれがいいの?大変だねまあがんばんなよ」みたいなことを言われるのであった。

その後、今度は出張である。「和服で楽しむ和の町さんぽ」という、町ぐるみでやっている企画の、キャンペーンとイベントに関する広告を手掛けているのでそれに関するお仕事、ということらしい。よくわからんが。

さて、はたから見ればどう見ても夫婦連れ、というただずまいで街を歩く二人であるが、はしゃぎすぎたのかなんなのか、千歳は熱を出して倒れた。で、旅館で看病されることになるのだが、看病されている最中、和乃に愛の告白をしてしまうのであった。さて、まずは「愛の告白だった」と受け止めてもらえるのだろうか。問題はそこからだが、待て次巻、というところである。

和服な上司がいとおしい【2巻】感想

和服な上司がいとおしい(2)

なんというか、ゆるゆるとした感じがよい。間違っても名作とか傑作とかそういう種類の作品ではないのだが、そうでなくてよいのだと思う。

名作でも傑作でもないから肩ひじに力を入れずに読める作品というのもときにはよいもので、(少なくとも筆者にとっては)これがそうなのである。

ちなみに着物の情報の方も専門性を増していっている。これを読んで、意外と手軽で意外と楽しい和装の世界に踏み込んでくれる方が一人でもおられれば喜びの至りである。


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原作・著者原田繭
価格660円(税込)

着物も彼女も意外と……? 普通の職場で一人、和服姿で働く片見和乃。美人だけれど近寄りがたい彼女と、ふとしたきっかけで知り合い、正体を知ってしまった千歳くんは……? 着物好きな著者が描く、はんなり、ほんのり、もどかしラブコメ。

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