よく間違えて「チェーンソーマン」と言いそうになる『チェンソーマン』の5巻である。
チェンソーマン【5巻あらすじ】
幽霊の悪魔を使役する沢渡と、アキとの対決からである。割とあっさりとアキが幽霊の悪魔を仕留めて、そしてコベニが沢渡を捕獲する。
そして主人公デンジとサムライソードの再戦。これも尺としては割と短く、デンジが勝利を収める。
これで公安の勝利ということで一連のバトル展開は終わりである。しかし捕縛された沢渡は、自殺したのか何なのか、自分の使役していた悪魔に殺されてしまった。
彼らの目的はデンジの体内にある「チェンソーの悪魔の心臓」だそうなのだが、そしてチェンソーの悪魔の心臓を欲しがっているのはあの「銃の悪魔」なのだそうだが、なぜ銃の悪魔はチェンソーの悪魔の心臓を欲しがるのか、その心臓にはどういう価値や意味があるのか、などは不明のままだ。
そのあと、パワーが戦闘の中で「血を飲みすぎた」とかで、一時デンジのバディから離脱、代わりにサメの魔人「ビーム」がデンジとコンビを組むことになる。理由はまったく分からないが、ビームはデンジのことを「チェンソー様」と呼び、一方的に慕って忠誠を誓ってくる。デンジは嫌がっているのだが。
さて、問題はここからである。
ある雨の日、デンジは一人の少女と出会う。彼女は「レゼ」と名乗った。
チェンソーマン【5巻ネタバレ&感想】
レゼは「二道」というカフェでバイトをしていた。つまりウェイトレスなのだが、仕事をする気はあんまりなく、自分が「遊びに来てね」と誘ったデンジが店にやってきたので隣に勝手に座り、「一緒にコーヒー飲もう」とか言い出す。マスターは呆れている。
このあたりで、デンジは「やたら触ってくるし、俺に笑ってくれるし、この娘俺のコト好きなんじゃねえ?」とか思い始めている。というか、割とあっさりそう思い込む。そして「どうしよう 俺は俺の事を好きな人が好きだ」などと、実にあっけなく陥落してしまう。
で、デンジは「体が勝手に」とか言いながら足しげく(毎日)二道に通い始める。一週間くらいそんな日々が続く。表面上だけ見れば、青春そのものである。
ところでデンジは、言ってなかったかもしれないが16歳である。学校には通ったことがないらしいが、「レゼとなら学校行きたかったかな」とか言い出す。レゼも満更でないという表情をしている。
「行っちゃいますか。夜」とかレゼが言い出し、二人は夜の学校に忍び込む。探検である。
二人は学校を探検し、夜のプールで(二人して全裸になって)勝手に泳ぐ。
青春を通り越してエロ漫画の導入みたいになっているが、それよりもだ。
筆者はレゼが出てきたとき、ほとんど最初の最初から「何この超怪しい女。絶対敵だろ」と思った。
ところが、レゼは「台風の悪魔」という奴と契約している殺し屋の人間(デビルハンターを狙って仕留める達人らしい)に追いかけられるはめになる。殺し屋が、例の学校に侵入してきたのである。
レゼは恐怖の表情を浮かべながら逃げていく。屋上まで。
筆者は「あれっ?」と思った。まさか、レゼは普通の女の子なのか?と。
結論から言えば、これはミスリードである。屋上まで殺し屋をおびき寄せたレゼは、突如見せた卓越した体捌きでもって殺し屋に組み付いて絞め殺してしまう。
やっぱりレゼはただ者ではなかった。悪魔なのか魔人なのか何なのか、5巻の時点ではそこまでは明らかにならないが。
しかしデンジはその場にいなかったので、殺し屋の存在にすら気付かなかった。レゼとデンジの、まあ事実上の交際はその後も続く。そしてレゼはとうとう言い出す。
「仕事やめて、わたしと一緒に逃げない?」と。
5巻はここまでである。
チェンソーマン
悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!! 悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!
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