満州アヘンスクワッド【5巻ネタバレ】中国マフィアとロシアンマフィアの抗争勃発!?

満州アヘンスクワッド

満州アヘンスクワッド、5巻である。ちなみに6巻も既に11月に出ている。

満州アヘンスクワッド【5巻】あらすじ

満州アヘンスクワッド

最初に書いておく。ナターシャと言う女、盲目だとかどこかに書いたが、5巻の描写を見る限り別に普通に視えているようだ。お詫びして訂正する。

さて、ハルビンにおいて中国マフィアとロシアンマフィアの抗争が勃発する巻である。ドンパチもある。主人公の勇とその一行も、それに巻き込まれていくことになる。

満州アヘンスクワッド(4)

満州アヘンスクワッド【5巻】ネタバレ

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まずはナターシャが攫われた一件から。キリルの女と承知の上で、何か政治的な陰謀とか計略とかがあって攫って行ったのかと思ったが、そういうことではなかったらしい。単に、人身売買目当ての人さらい(中国系マフィアが噛んでいる)による犯行に、偶然巻き込まれたということのようだ。要するに、リーファと同じチンパンの、ハルビン支部の犯行ということである。

馮英九というのがハルビン支部を支配しているチンパンの幹部の名前。それなりに大物で、中央からの命令があっても「ここでは俺がボスだ」とか突っぱねていくタイプの人間。

一方のロシアンマフィアの方のボスだが、判明するまでにはいろいろ何クッションかあるのだが、4巻に出てきたツァーリと呼ばれている慈善家(という表の顔を持っている、根は悪党)の男であった。

キリルはいちおう同胞であるロシア人に助けを求めるのだが、後ろ暗い仕事をしていた手間、助けてもらえない。そこに声をかけたのがリーファである。自分たちが助けてやる、という、明らかにいろんな下心のあるお誘いだ。

さて、チャイナマフィアの皆さんはさらってきた娘さんたちのオークションを始める。ところが、何者かにその現場を襲撃される。実は勇たちの犯行なのだが、ロシアンマフィアのしわざに見せかけてあり、チャイナマフィアのみなさんはまんまとひっかかってしまう。

リーファとキリルの二人は、その場から逃走する途中、ロシアンマフィアの縄張りにうっかり入り込んでしまう。危うく殺されそうになるのだが、リーファは「チンパンのボスの娘である」と素性を自ら明かし、「人質としての価値があるから自分を生かしておいた方がいい」と主張する。ツァーリが出てきて、女の言うことは本当だ、と請け負ったので、なんとか殺されずに済んだ。

一方、チンパンの方では、本部からの派遣されてきた人員、リーファの息のかかった連中なのだが、それが来て、馮英九に「いけどって本部に送れ」と命令しようとする。だが馮英九はキレた上、命令を聞く気もない。ロシアンマフィアの犯行に見せかけて始末してしまおう、とか考えている。

で、ロシアンマフィアはリーファを人質にして、馮英九と交渉しようとする。人質を殺されたくなかったらお前たちはハルビンから撤退しろ、というのである。馮英九に対しては、前述のようにそんな人質はまったく有効ではないのだが、ともかく、その場は結局のところ、撃ち合いが始まってしまった。

実はロシアンマフィアの指導者であるツァーリはそれをこそ望んでいた。撃ってきたのは向こうなのだから、大義名分が立った、堂々とチンパンを皆殺しにできる、と喜んでいる。なかなか物騒である。

一方、どう転んでも殺されそうになっているリーファ、かろうじて逃げようとしたのだが、馮英九に見つかってしまい銃を向けられる。絶体絶命。というところで次巻に続く。

満州アヘンスクワッド【5巻】感想

満州アヘンスクワッド

なんか……もうちょっとで面白くなってくるのかな?という期待を持たせる感じの雰囲気がずーっと続いているというのが正直な印象である。

なんか、もう一皮むければ化ける気はするんですけどねぇ。


満州アヘンスクワッド

満州アヘンスクワッド

原作・著者鹿子 / 門馬司
価格693円(税込)

「満州で一番軽いものは、人の命だ」時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅でアヘンの原料であるケシが栽培されていることに気づく。病気の母を救うためアヘンの密造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。

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