足掻く【8巻ネタバレ】少年と大学生…出会いの馴れ初めが描かれる!

足掻く(8)

菊池直恵先生の漫画「足掻く」8巻。

今回から梶原と少年の過去編がスタート。梶原が20歳。少年は小学生。二人の出会い。苦悩や葛藤、虚無感が描かれる形へ。

未来を予知する能力を駆使して貧困から這い上がる二人が描かれていく。

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足掻く(7巻)

足掻く【8巻】ネタバレ

足掻く(8)

『どうすれば小学生でもいっっぱいカネを稼げる?』

頭の中にある人物の顔が浮かび上がる少年。頭の中に未来が見えるといった症状に驚く少年であった。

場面は変わって繁華街のキャバクラ。
クラブ「DIANA」では新人のユイが挨拶。そして紹介されるボーイの梶原。彼はまだ20歳。

新人ユイの前にサクラが現れる。
無愛想なサクラ。簡単にユイへ挨拶して立ち去っていく。サクラの感じの悪さに悪態をつくユイ。ボヤく店長。サクラの売上が落ちていてユイにすぐ抜かれる可能性があると…。

『どうでもいいよ、そんな事』

梶原は高校卒業後、家を出たくて時給の良いキャバラクのボーイをしている事が明かされる。淡々と目の前のことをこなして、ただ生きているだけの梶原。

店が終わると送迎。
ユイとサクラを乗せて、まずはユイから送っていく。続いてサクラ。車内で梶原にユイの年齢を確認する。

『サクラさんだって若いじゃないですか』

『やめてよ、そんな見え透いたお世辞』

苦悩を覗かせていくサクラ。自分のピークが過ぎている事を自覚。しかし、過去の体験が今となって重荷になっている事を明かす。そして高級マンション前に停まってサクラを降ろしていく。

一人になった梶原はボヤく。
見栄はってないで身の丈に合ったところに住めばいいのにと。

車を店に戻して午前3時過ぎ。
そこから自転車で10分。梶原の住んでいるアパートに到着。ここで初めて梶原の1日は終わりを告げる。

部屋に戻ってビールを一杯。

『何の為に生きてるんだろうな…俺は…』

夕方の4時になるとインターホンが連続で鳴らされる。その音で起きて玄関を開けると訪ねて来ていたのは梶原の妹であった。受験生の彼女は勉強を教えて欲しいと伝えていく。

『偏差値75の高校に特待生で入ったお兄ちゃんなら楽勝でしょ!?』

中学時代の兄・梶原を語る妹。

中学生時代は全てが完璧であったと語る。しかし、現状は高卒でフリーターの梶原。妹もちゃかすような言い方をした事を謝罪。同時に妹は家を出ていった梶原に対して自分と両親の想いを告げていく。

『お父さんもお母さんも待ってるよ…お兄ちゃんが帰ってくるの』

何も切り返さず、シャワーを浴びるから帰ってほしいと伝えていく梶原。彼は凡人だが「力」を手に入れたことで中学時代に浮かれてしまっていた事が明かされる。

場面転換。
クラグ「DIANA」困り顔の店長。サクラが酔いつぶれていた。他の子は店長が送迎すると言って、サクラを押し付けられる梶原。

酔っているサクラに翻弄されていく梶原。上機嫌な彼女は梶原の頬にキスをしていく。ホステスとボーイの色恋はご法度。

『気を付けないと…この人は危ういぞ』

サクラに警戒する梶原。そしていつもの高級マンション前に停まる。すると酔っているのでポンポンと実情を暴露していくサクラ。本当は高級マンションには住んでいないと語る。

『梶原君がいなくなったら出てきてんの、それでこっそり帰ってんのよぉ…ホントのうちに!』

サクラの住む本当の自宅へ連れて行かれる梶原。

自宅前で苦悩を覗かせるサクラ。将来に対しての漠然とした不安を語っていく。そして梶原に弱みを見せるサクラ。見つめ合いキスの一歩手前で我に返る梶原。気をしっかりと持ちサクラを自宅へ帰していく。

玄関を開けるとそこには小学生の少年が立っていた。

サラクの子供である事が明かされる。そのまま玄関で寝てしまうサクラ。梶原はとりあえず布団までサクラを運ぼうと少年に許可を得ようと声をかける。

『あんただ!』

少年は梶原に尋ねる。子供がカネを稼ぐ方法を教えて欲しいと。言われている意味がよくわからない梶原。少年は「見えた」と伝えていく。

『頭の中に俺に向かって喋ってるあんたの顔が!』

『もしかして君も見えるのか?未来が…』

ここで第8巻は終了。

足掻く【8巻】感想

足掻く(8)

梶原と未来予知できる少年の出会いが描かれる8巻であった。少年の母親であるサクラも新登場。ここからどのようにして梶原は少年に殺されかけるのか…。そして二人がコンビを組んでいくに至った理由は何なのか。

また二人が探すキーパーソンには何の意味があるのか。

少しずつ明らかになっていく梶原と少年。二人に一体どんな未来が待っているのか…先の読めない展開ですが、どう転がっていくのか楽しみ!


足掻く

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原作・著者菊池直恵
価格132円(税込)

見えない貧困。見たくない心の中。前作『堕ちる』でエリート家族の奥深い暗闇に踏みいって大反響を巻き起こした菊地直恵氏の最新衝撃作!今回は、今まさにはびこりつつある見えない隠れ貧困。一見貧困とは思えない外見なのに実情は火の車。そんな若者の奥底でどんなどす黒い心が動いているのか…家計が危機に瀕した家庭からけなげにバイトで学費を捻出して夢を目指す女子学生。その生活はまもなく破綻しようとしていた。目の前に現れた同じ境遇の苦学生と恋仲になるが…その先に待っていたものは?

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