- 作品名:ピーチガール(12)
- 作者・著者:上田美和
- 出版社:講談社
- ジャンル:少女コミック
- 掲載誌:別冊フレンド
ピーチガール 第12巻のあらすじ・ネタバレ
カイリの本当の気持ちを知ってしまったモモは、カイリを避けるようになった。
どうしてもモモに話を聞いてもらいたいカイリは必死にモモ追いかけた。どうにか二人の話し合いの場が持てたのだが、カイリが操ちゃんを想う気持ちは変わらなかった。
一方トージは、そんな二人の様子を察していた。
カイリだからモモを譲ったトージの気持ちは複雑で、モモを泣かせるカイリに怒りを覚え殴ったのだ。
そしてトージは、毎日泣いているモモに再び告白をした。しかし、モモの返事はNO…。
カイリの事が好きでカイリの傍にいたいから、トージとは付き合えない事をハッキリ断られてしまった。トージはモモに振られた形になったが、その気持ちをカイリに伝えなきゃだめだよとモモの背中を押してくれたのだ。そう、トージは弱気になっているモモを励ますために言ったのだった。
このトージの励ましに後押しされて、モモはカイリに自分の気持ちをぶつける…。
カイリの過去が明らかに…カイリと操ちゃんとの関係が今明かされる!
モモにとって全くのノーマークであった操ちゃん。実は彼女がカイリの片思いの相手だった。カイリが生徒手帳に大事に入れていた写真も操ちゃんだと判明した。
特別、美人でもなくて、どちらかというとぽっちゃりで、かなり年上の操ちゃんを、どうしてこんなに想い続けるのか?
これまで、そこがかなり疑問だったが、12巻で全てが明らかになったのだ。
カイリが今まで付き合った人はみんな、兄の涼の存在を知った途端にカイリから離れていった。カイリが好きになった人はみんな涼を好きになる…
そんな状況から抜け出したかったカイリは、兄のいない世界に行きたいと家出を繰り返す日々を送っていたのだ。そんなカイリの前に家庭教師として操ちゃんが現れた。
涼の紹介で来た操ちゃんも他の女と同じだと感じていたカイリだったが、操ちゃんは真っ直ぐ自分の事だけを見てくれているとカイリは気づいた。
操ちゃんのカイリへの想いは恋愛感情ではなかったが、カイリの為に勉強を教えカイリが真っ直ぐになるように色々気にかけてくれた。そして、涼には目もくれずカイリの家庭教師としてカイリに会うためだけに家に訪れたのだ。
初めてこんな扱いをされたカイリは、次第に操ちゃんを好きになっていった。
だがある時に、操ちゃんはずっと前から涼の事が好きだったという事にカイリは気づいてしまった。
家庭教師をしていた頃、操ちゃんは涼には一切目もくれず、無関心だと感じていたけれど、本当は涼の事が目も合わせられないほど好きだったんだとカイリは悟った。
この真実を知ってしまったカイリは突然姿を消し、そして海に入っていった。そして溺れた。(海で溺れたカイリを救助したのがまだ出会う前のモモだった。)
意識を取り戻し目の前にいたのは操ちゃんだった。
操ちゃんの心は涼にあると分かりながら、未だに操ちゃんを忘れることが出来ないカイリ。
モモの事は特別で大好きだけど、操ちゃんへの気持ちの方が大きいのだ。
モモと付き合ったら操ちゃんの事を忘れられると思っていたが無理だった。そして、モモの気持ちが自分に向けば向く程、罪悪感で押しつぶされそうになっていたのだ。
モモをこれ以上傷つけたくないカイリはモモとの別れを選ぶが、カイリがいない方が傷つくから二番目でも付き合いたいと言うモモの熱意でこのままの関係を続ける事になった。
モモは、カイリの一番になるために頑張ると決めたのだが、カイリの気持ちは果たして動くのだろうか…。
正直、涼も操ちゃんの事が好きなんじゃないかな?と思う。
涼は、「本当に好きな人には手が出せない」と過去に言っていた。
数々の女をとっかえひっかえしている涼だが、操ちゃんだけは関係を持っていない。こんなに近くにいるのにも関わらず…。もしかしたら、涼が本気で操ちゃんと向き合うことが出来たとき、カイリは初めて諦める事が出来るのかもしれない。
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