漫画「よふかしのうた」11巻である。
よふかしのうた【11巻】あらすじ
新編突入という感じの流れ。話の中心になってくるのはコウの友人、マヒルと、本人自身はあまり出番がないが吸血鬼キクである。
よふかしのうた【11巻】ネタバレ
設定をおさらいしよう。星見キクは女吸血鬼で、眷属がたくさんいる。たくさんいるのだが、いちど眷属にした相手とは二度と会わない(その後どうなっていようと責任も負わない。殺したりはしていないらしい)という不思議な習慣を持っている。で、いまターゲットに狙い定めている(らしい。本人の口から語られたわけではない)のが、コウの友人、マヒル。中学生男子。
ちなみにキクだが、いちど探偵の前に姿を見せている。「お前を殺すのが本当の目的だ」と言い放つ探偵に向かってキクは哄笑する。お前なんかにできるものか、私自身にも私のことが分からないのに、だそうである。
さて、心配なのはマヒル君だ。何がどうあれ、わるい女にだまくらかされてろくな未来が待っていないことは間違いない。で、コウはマヒル君に会いに行く。そしたらなんか喧嘩になって、盛大に殴られる。殴られまくってキレたコウ、例の半吸血鬼化現象を起こす。で、吸血鬼化すると狂暴化するので(少なくともコウはそう)、マヒル君を殺しそうになる。ナズナが間一髪止めました。
それを見てマヒルは、なんだ吸血鬼になっていたのか、と言う。それがうらやましくて、悔しいらしい。彼は吸血鬼になりたい、そしてキクによって吸血鬼にさせてもらいたいのだが、キクに血を吸われたことがないのである。キクがなぜ彼をもてあそぶような真似をしているのかについては特に説明はない。この先で説明されるんだろうか。
で、二人を仲直りさせたいナズナ、助っ人を頼む。二人の共通の友人の、コウの幼なじみの、朝井という少女。いつ以来出てきたか分からないけどナズナとも面識があり、吸血鬼についての知識もある。あるが、特に深入りするつもりはないという微妙な立場のキャラクターである。
その朝井から、マヒルの過去やらなんやらが語られる。なんか、明るくて人気者なんだけど、それは仮面のようなもので、いつも作り笑いをしているようなところがある。コウとだけは本当に友達みたいだけど、それより重要な問題として、実は兄をむかし亡くしている。彼が人気者を演じるようになったのはそれからである。云々。
一方、コウは「半吸血鬼化」をコントロールする特訓を始める。相手を務めるのはナズナである。どうすると半吸血鬼化するのか分からないから、「えっちなことでもしてみる?」とか、どれだけマジなのか分からないのか言い出すナズナ、えっちなことはともかくキスはしたいとか言い出すコウ。一生やってろ。ともあれ、ナズナがキスするそぶりを見せて血を吸ったらコウは吸血鬼化した。そして錯乱状態で暴れ出した。ぶちのめしてどうにかそれを止めたナズナである。次巻に続く。
よふかしのうた【11巻】感想
こんなことを言うのもなんだが吸血鬼というのはこんにちめちゃくちゃありふれたモチーフである。あっちにもこっちにも転がっている。そんな中、この作品の特徴的なところは、吸血鬼という存在が闇の住人であるという点を軽んじないというところにある(単に正義のヒーローをやっている吸血鬼とかも珍しくはない時代です)。
ナズナはだいぶ能天気な部類だがキクはかなり魔性の女吸血鬼だという感じがするし、コウもおかしくなりはじめた。基本的に昼の世界と夜の世界は交わらない。そういう世界観があるのがこの作品である。
そんな中だからこそ、朝井という少女の特異性は際立つなあ。大丈夫なのその立ち位置。
よふかしのうた
『だがしかし』コトヤマ待望の最新作!!恋と青春は、夜に生まれる__さあ、たのしい夜ふかしの時間だ!不眠が続く中2・夜守コウは、初めて一人外に出た夜、美しい吸血鬼・七草ナズナと出会う。「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」彼女との二人きりの夜ふかしがコウの運命を大きく変えていく__「これは、僕が、七草ナズナに恋をするための物語だ」眠れない夜を過ごす全ての人へ贈る__真夜中のボーイ・ミーツ・ガール!
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