和服な上司がいとおしい、3巻である。
和服な上司がいとおしい【3巻】あらすじ
「和乃は告白されたことを認識するかどうか」ということであるが、結論を言ってしまえばばっちり理解していた。
むしろ問題は千歳の方であった。
どうもそのとき熱でうなされていたらしく、自分が告白した事実を忘れているのである。
で、状況が展開しなくなったので和乃は友達に相談する。
「告白されたことが嬉しかったり、やきもきしたりするってことは、もう和乃の中で答えは決まってるってことでしょ」と言われる。
で、和乃は自分から告白する決意をする。
新キャラクターが登場したりなどし、ちょっと間は空くが、結局二人でデートすることになる。和乃の側から誘ったのである。「仕事じゃなくてデート」とはっきり告げて。
で、そのデートの場で、和乃の方から告白した。二人は付き合うことになった。
めでたしめでたし。おわり。リーンゴーン
いや、多分完結はしていないと思うが、なんかもうこれで完結でもいいんじゃないかってくらいいい感じに3巻は締まっている。
和服な上司がいとおしい【3巻】ネタバレ
だいたいあらすじに書いてしまった通りなのであるが、まあいちおう詳しく掘り下げ直していこう。巻をまたいだら出張は終わっていた。千歳は風邪が治らないままなので数日会社を休んだ。出てきたので、和乃がこのあいだの話の続きを振ろうとするのだが、千歳は完全に忘れていた。というか、最初から記憶されていなかった、というべきか。
「あれはやっぱり告白なのかしら、いい年して自分は浮かれ過ぎじゃないかしら」とか浮かれまくってる和乃なのだが、いろいろ悩み始めたので、友達に相談することになるわけである。
で、「自分の感情、自分で自覚しているか?」と言われ、そこで完全に自覚する。顔真っ赤。あらかわいらしい。ちなみにその友達と言うのは前巻で出てきた人で、千歳なら和乃を任せても大丈夫そうだ、と認識しているので、両方の味方である。
というわけで、友達に背中を押され、和乃は自分から押していくことになる。夜中に勢いで恋文なんか書き上げたりもした。なんか文面が自分で読み返しておかしいらしく、結局それは渡さなかったのだが。
さて、社内で新キャラが登場する。厳密にいえば過去の巻にもモブとして登場していたらしいのだが、経理の広森真白、という娘さんである。チビでひらたい身体をしている。なんか、割と今更どうでもいいことなのだがむかし和乃に悪い印象のうわさが流れたそのきっかけを作った張本人だとかで、それを謝りにやってくる。
そんなことはそんなに重要ではないが、これをきっかけに、二人はこの真白も和装趣味の沼に引きずり込むことになる。「和装はコスプレ趣味とも相性がいいんですよ」とかなんとか言って。真白はそっち方面の趣味があったようで、ちょろっと沼に沈んだ。
それはそれでよい。次はデート編である。今度の週末水族館に行きませんか、みたいなことを言う。快諾される。しかし、「今度は何の仕事ですか?」とか言われる。
そうじゃなくてデートなんです!と熱弁し、そして当日には告白。付き合ってください、とかなんとか言う。オッケーが出る。めでたしめでたし。いや、だから終わってはいないわけではあるのだけど。
和服な上司がいとおしい【3巻】感想
この感じだと十巻とかニ十巻とか続くようなことはないだろうな、という雰囲気ではある。そんなにネタも持たないだろうしねえ。二人が付き合い始めたという話で話を引っ張るにしても、限界があるだろうし。
4巻はだいぶ先だとは思うが、いちおう先が気になる程度には気になる作品なので、機会あればまた、と言ったところだ。ではまた。
和服な上司がいとおしい
着物も彼女も意外と……? 普通の職場で一人、和服姿で働く片見和乃。美人だけれど近寄りがたい彼女と、ふとしたきっかけで知り合い、正体を知ってしまった千歳くんは……? 着物好きな著者が描く、はんなり、ほんのり、もどかしラブコメ。