感・慨・無・量!
ついに出ました、コミカライズ『とらドラ!』、第11巻!
とらドラ【11巻】あらすじ
今回はさほど間が空かなかったとはいえそれでも1年ぶりの紹介となるわけだが、当然内容は第10巻のそれから直結している。まず、進路指導を受けているシーンからである。
大きな流れとしては、そのあと、泰子(竜児の母)が過労で倒れる。そんなに深刻な状態というわけではないのだが、無理なバイトなどが祟ったのである。で、竜児と大河が代わりにバレンタインチョコを売るバイトをすることになる。実は竜児は母親からバイトを禁じられているので、無断で。スルーされがちな要素であるが竜児は母子家庭の子で、割と難しい子なのである。
さて、学校でバレンタインイベントが発生する。そこで非常に重要なアクシデントが発生するが、詳しく説明してしまうとネタバレで語ることがなくなるので先に進む。
で、またバイト先に竜児と大河と二人。そこにそれぞれの母親がやってきて、黙ってバイトをしていたことに怒られて、大河は母親の方の家に連れ戻されそうになり……
二人は家出というか、駆け落ちを決行する。これが11巻のあらすじである。
とらドラ【11巻】ネタバレ
バレンタインイベントのところから話をしよう。この時点でまだ、大河は「修学旅行で遭難したとき、自分を助けてくれたのは北村だった」と思っている。だが、みんながいる場面でその話をしたところ、口裏を合わせてくれない奴が一人居た。みのりんである。
みのりんは一通りの事情を察してぶち切れる。鬼の形相で、竜児に詰め寄る。聞かなかった、自分は(大河が自分に寄せる想いを)知らないで済ませるつもりなのか、と。
というわけで真実を知ってしまった大河、逃げようとするのだが、友人たちに道を塞がれる。北村はともかく、ばかちーも丸くなったものである。
で、大河は結局逃げ去ってしまうのだが、バイト先にはやってきて、竜児と顔を合わせることになる。
そこで、バイトが終わったら(二人の今後について)ちゃんと話をしよう、ということになる。そこでの大河の言い草が見ものである。
「私が逃げようとしたら、ちゃんと捕まえて」
成長したなあ……。
ところが、親の干渉が入って、話が大きくこじれてしまう。せっかくつながりそうな竜児との絆を振りほどきたくはない大河と、今まで一度も反抗したことがなかったマザコン竜児、凶行を強行してしまう。すなわち駆け落ちである。
とりあえず追っ手を振り切り、橋の上で資金を数えてみた。金はあったのだが、風に飛ばされて川に落としてしまった。なんてこったい。というところで、次巻に続く。
とらドラ【11巻】感想
ああ……終焉の匂いがする……。この先、原作小説版とアニメ版で展開がかなり食い違っており、どちらに準拠するかで先の尺も変わってくるのだが、いずれにせよ次か次の次でラストであることは間違いない。
それはさておき、本コミカライズ11巻には、原作でもアニメでもあまり深彫りされなかった要素が一つ、大きく付け加えられている。それは、ばかちーこと亜美の竜児に対する恋愛感情の掘り下げ、である。
原作でもアニメでもそんなものがあるようなことが匂わされてはいるのだが、軽く流されて終わってしまっているところを、本作ではかなり、表情とか台詞とか露骨な感じになって、ちゃんと取り上げてもらっている感じがある。まあ、竜児はまったく相手にしないし、しようという意思もないのだが。……といっても気付いていないわけじゃなく、恋愛対象として全く見ていないという、そういうアレなんだけど。
まあ何にせよ、最短でも来年以降だとは思うが、もうこの命にかけても最終巻の紹介まで終わらせないと気が済まない感じになっているので、ラストまでお付き合いいただきたい。じゃ。
とらドラ!
目つきは悪いが普通の高校二年生・高須竜児は、ちっちゃいのに凶暴で獰猛、“手乗りタイガー” と呼ばれる少女・逢坂大河と出会う。しかも竜児は、彼女の知ってはいけない “秘密” を知ってしまい……。竹宮ゆゆこが贈る、恋と戦いの学園ラブコメディ、待望のコミカライズ!
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