- 作品名:突然ですが、明日結婚します
- 作者・著者:宮園いづみ
- 出版社:小学館
- ジャンル:女性漫画
- 掲載誌:プチコミック
【漫画】突然ですが、明日結婚します…1巻・2巻のあらすじ
専業主婦になりたい!
自分の母親のようにパートナーを支え家を守り温かい家庭を作りたい!
そんな未来を抱き結婚を夢見ながら大手銀行に勤務する「高梨あすか」24歳。彼女がこの物語の主人公だ。
そしてもう一人、あすかとは全く正反対で絶対に結婚をしたくない。「自由が一番だ」と結婚願望ゼロの男「名波竜」こと「ナナリュー」28歳。
この「結婚をしたい」&「結婚はしたくない」真逆の二人が巻き起こす胸キュンラブストーリーである。
知人の結婚式でブーケトスを受け取ったあすか。付き合って5年になる彼氏とのゴールインを予感していた。その日、結婚式の司会を務めていたのが名波竜。この日が二人の初めての出会いだ。
その後、あすかは彼氏に振られてしまう。プロポーズを期待していたのに告げられたのは別れ話であった。
「仕事を辞めて俳優になりたい、一人になって夢に集中したい」という理由で5年間の交際はあっけなく終わった。
失恋したあすかを励まそうと会社の上司「小野広紀」(小野先輩)が飲みに誘った。飲み過ぎて酔っぱらったあすかは小野広紀の家に運ばれる。
そして、そこにいたのが名波竜であった。
小野広紀と名波竜は大学の同期で友達同士、ニューヨークでの仕事が終わり日本に帰ってきた名波竜は、小野の家に居候していた。ここで二人は二度目の出会いを果たすことになるが、結婚したい論と結婚したくない論が繰り広げられる。
この時、お互いに恋心はまだ芽生えないが、何か感じるものがあった。
その後、あすかは友人の「莉央」に合コンに誘われる。ちなみに莉央は彼氏募集中だが、結婚願望はナシ。そして、この合コンは小野が莉央に好意を抱いていてセッティングした飲み会であった。その席には名波竜も参加していた。
この日この合コンで、名波竜の過去を知ることになる。名波竜がニューヨークで仕事をしていたのは、飛ばされたわけであって、その理由は女優と不倫をしていたのがバレたからであった。
しかし、この時あすかは名波をかばい、相手が結婚していても好きになってしまうのは仕方ない…と涙を流した。
この頃からお互いを意識し始め出すが、結婚したい・したくないが邪魔をしてなかなか先に進まないのであった。
一方その頃、小野と莉央は正式に付き合うことになる。
あすかは会社の後輩に、結婚を前提に交際を申し込まれるが、返事を出せないでいる。夢に見た結婚が現実となるビックチャンスを拒むのは心の中に名波竜の存在がある事に気づき始める。
そして、名波竜も多忙な仕事に追われる毎日の中、気付けばあすかの事を考えている自分に気づく。不器用ながら名波竜はあすかに近づいていく…そして二人はお互いの気持ちを知り、晴れて交際がスタートする。
結婚なんて先の事は考えず、ただ今を一緒に生きていきたいと始めた交際だが、仕事が多忙ですれ違いの日々が続く。
会いたいのに会えないお互いの感情が、より一層愛を深めていく。
お互いがお互いを必要とし、本当に愛し合っていく2人…
遂に同棲をスタートさせることになるが…突然現れた一人の女性…この女性は一体誰なのか?
【漫画】突然ですが、明日結婚します…感想
この物語の1・2巻を読み終えた感想は、「もどかしい恋」だ。胸キュンシーンはたくさん登場するが、全体的にもどかしい。2人はお互いを好きで一番必要としているのに「結婚」という二文字が邪魔をする。
結婚というシステムがこの世に存在していなかったとしたら、初めからスムーズに始まっていた恋だけれど、この大きな「結婚」の二文字が障害になってしまうのである。
お互いに背負ってきた大きな過去が、異常にまでも結婚というもので縛り付ける。
本当に見ていてもどかしい…
しかし、二人は先の事よりも今の気持ちを大切にし、自分の心に正直に気持ちを伝えあい愛し合うが、この先に待ち受けている二人の運命が非常に気になる。
2人がどんな選択をするのか、どちらかの気持ちが変わるのか、結末が知りたい。正直、「結婚」をすることがハッピーエンドだとは私は思わない。結婚をしても別れてしまう事だって十分に考えられる。
結婚という選択肢を選ばずに、ただ一緒にいたい人と一緒に生きていけるのも幸せなのだ。
ハッピーエンドかは、人生を終えるときに初めて分かる事なのだから…。
人それぞれ、幸せのあり方は異なるものだと感じる。ただ、自分に正直に生きるのが一番だ。この二人の結末はどうなるのであろう。
※実写化ドラマがスタートしたこともあり、電子漫画サイトによっては1巻、2巻がまるごと読み放題になっています。期間限定なので原作漫画を読みたい方はお早めに!