『戦え!! 悪の組織ダークドリーム!!』、第2巻。といっても事実上のシリーズ第4巻である。
戦え!悪の組織ダークドリーム【2巻】あらすじ
そもそもが全5巻しかないシリーズだということもあるが、展開が早い。
いきなりナイトメアナイツとダークドリームの最終決戦が幕を開け、全面対決になる。ダークドリームの最高戦力は、ダークドリームのボスであった。いままであまり出番がなかったのだが、軍帽をかぶった軍人風の男性で、名前が「ダーク」であったことがこの巻で初めて明らかになる。ナイトメアナイツの首領ナイトメアとは旧知の仲であったらしい。
で、ダークだが、魔神型の怪人、だそうである。めちゃくちゃ強い。追い詰められたナイトメア、変身する。二度と元には戻れなくなる、という前にどこかで聞いたようなあれであるが、邪神型怪人なんだそうだ。巨大な異形の怪物と化したナイトメア、自分の組織の部下たちを片っ端から吸収してどんどんパワーアップしていく。
戦え!悪の組織ダークドリーム【2巻】ネタバレ
といったようなところで、シークレットの正体がとうとう明らかになる。パリキュアの背後にいるセントガーデンという異世界の住人で、三人いるお姫様の次女だったそうである。セントガーデンの住人は本来、小動物のような姿をしているのだが、力を得たときに恒久的に人間の姿になり、その状態から本来の姿に化けるようになったらしい。
ところで怪人というものには完全怪人化形態というものがあることが明らかになった。怪人にはだいたいみんなこれがあるらしい。ダークにもある。あるが、一度やると一週間くらい全能力が低下してしまう厄介なものであるようだ。ココセが、ボスからお前の完全怪人化形態はどういうものかと聞かれ、明らかになった姿は「黒ギャル」であった。ココセは耳が長い以外は人間にしか見えない、エルフのような外見の怪人なので、これは黒ギャルっていうかダークエルフみたいなものじゃないのかなと思わないでもないが誰もそうは言わないからたぶん違うのであろう。
ナイトメアとダークドリームの戦いはいったん中断されていたのだが、ダークの回復を待ってもう一回決戦に突入、となる。ナイトメアナイツという組織は事実上崩壊してしまっているが、マッドサイエンティストのフォックスだけはまだ生き残っている。怪物になってしまったナイトメアが、さすがに一人くらい手下を残しておかないと不便だということで残しているのである。
ちなみにこのフォックスももちろんというべきか怪人である。妖狐だそうだ。疑似満月香なるものを使って、本人もパワーアップするらしいが、それよりヴォルフを狼モードに覚醒させる。その状態のヴォルフを支配下に置き、最強の手駒にするのが狙い、というわけである。
といったところで次巻に続く。
戦え!悪の組織ダークドリーム【2巻】感想
さんざん引っ張ったわりには意外性もなにもなく、いちばん最初から予測されていたところに落ち着いたシークレットの正体であるが、いちおうそれなりに本人には苦悩もあり、ずいぶんと苦労もしている。何より、セントガーデンなるところの支配種族は非常に呑気な生き物なので、戦いとかそういうことにまったく向いていないのである。
ヤクタターズの連中はそれの代表格であったというだけで、格別何がどうというほど彼らだけが無能だったわけではないのだが、しかしシークレットは「異世界の子供二人だけを盾にして、自分たちの手で自分たちの世界を守ることもできない」ということに忸怩(じくじ)たる思いを抱いていたようだ。
彼女は呪いの力でセントガーデンでは最強の力を持っているのでその世界を支配することも破壊することもできるのだが、しかし故郷を守りたいという思いだけは捨てがたく、今も戦い続けているのである。
戦え!!悪の組織ダークドリーム!!
このお話は正義のヒロインを倒すべく日々奮闘する悪の組織の物語である! という前作からの基本コンセプトを踏襲しつつ、物語はさらにダイナミックに!!
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