峰浪りょう先生の描く漫画「少年のアビス」最新刊となる第4巻の内容をご紹介。
今回も精神的ヘビーな内容が続いていく。主人公である黒瀬令児がもし自分だったらと思うと本当にヘビーである。
衝撃的な事実も浮き彫りになったり、人間関係にも亀裂が入っていたり…本当に混沌である。
令児は生きていることに「光」を導き出せるのか…。注目の第4巻である!
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少年のアビス【4巻】ネタバレ
28話ネタバレ
似非森の自宅を尋ねようとしたチャコ。先に令児が似非森と対面しており、扉の外で彼らの会話を盗み聞きしていく。そこで令児がチャコの推しアイドルでもあった青江ナギと寝ていた事が判明。
外での物音に気づいて令児が扉を開くと蹲るチャコを発見する。彼女を引っ張り、連れて帰る令児。
『触んないでよ!気持ち悪い!』
令児への怒りと不満が爆発していくチャコ。似非森に会うなと言っておいて自分は青江ナギと不倫。そんな令児を気持ち悪い、最悪、大嫌いと罵っていくチャコ。
令児は全てを伝えていく。ナギと再会してから一緒に心中しようとしていた事を。そして令児はチャコと一緒に東京に行く事は出来ないと伝えていく。
『あたしと東京行くより青江ナギと心中する方が魅力的だから?』
言葉に詰まる令児。
チャコは令児に胸にもたれかかっていく。そしてナギに会わせて欲しいと伝えていく。チャコは令児とナギの心中を止めると心に決意していく。同時にいつも、あらゆる出来事に対して部外者でいる事に憤りを感じていた。
『あたしは当事者になりたい』
29話ネタバレ
チャコと共に青江ナギの住むアパートへ。着替えて出てきたナギを見て、最初は憧れの推しアイドルが目の前に現れた事で興奮していくチャコ。部屋に通されるとナギがチャコの持つ封筒に興味を示す。
『これは私の似非森先生の本の感想文です…それを似非森先生が読んでコメントくれました』
微妙な空気を察して令児がご飯を食べに外へ出掛けようと伝えていく。ファミレスへ。他愛もない会話の中からチャコが切り出していく。
『心中相手に令くんを選んだのは似非森先生の代わりですか?』
自分も似非森から心中を匂わせる事を伝えられたと語るチャコ。どうして夫婦なのに二人へ別々の人と心中しようとしているのか素朴な疑問を伝えていくチャコであった。そして死にたいなら夫婦で死んでほしいと伝える。
それを伝えられて笑顔で承諾していくナギ。取り敢えず言質は取れたので一安心。同時に親から連絡を受けるチャコは一旦席を外していく。
『オレはやっぱり似非森の代わりだったの?』
チャコが席を離れたと同時にナギへ尋ねる令児。ナギは似非森以外なら誰でも良かったと伝えていく。しかし、現在の令児を見て伝えていく。
『令児くん、自分で気づいている?あなた似非森に似てる』
30話ネタバレ
そう伝え、心中もしないなら用無しと伝えるとナギは立ち去っていく。一方、同じファミレスにいた玄。チャコを見つけて制止させていく。
『チャコやん…めっちゃ久しぶりやな』
彼のつるんでいる仲間がチャコを見てニヤついた。彼らを見て内心で気持ち悪いと感じるチャコ。素っ気ない態度ですぐにファミレスの外へ。そしてナギが立ち去っていく姿を見つける。
すると玄もファミレスから出てくる。
『あれ危ない女やろ…心中するとか言って…』
心中はしない約束は取り付けたと語るチャコ。ナギを説得したチャコに昔のような柔らかい笑顔を見せていく玄であった。同時にナギに対して忠告を破ったとして怒りを滲ませる玄。
アイドルにそんな事したら逆に玄の方が怖い目に合う可能性が高いと伝えるチャコ。それを聞いて店内へ入り、令児の席へ座っていく玄。ナギとヤッた時の感想はどうだったのか尋ねていく。令児もファミレスにいるのは織り込み済みであった。
『うるせーよ』
冷めた目をして玄に歯向かう令児。立ち上がってファミレスを後にしていく。彼の目を見て良くない雰囲気を感じるチャコ。玄に令児を止めて欲しいと漏らしていく。
令児は一人歩道橋の上から飛び降りようとしていく。玄とチャコが来て止める。玄に突き飛ばされると令児はチャコに向かって封筒を捨てろと語気を荒げる。
『俺とナギの心中を止めさせたんだから…チャコも絶対あいつに会うな!今すぐそれ捨てろ!』
チャコは自ら封筒を川に投げ捨てていく。そして決意を示すチャコ。私達二人は金輪際、似非森とナギには会わないと。これは契約だと伝えていくチャコ。
『これは契約…絶対にこの町から出る…あたしたちは!』
二人の会話を聞いて横槍を入れていくのが玄であった。誰の許可を貰って町から出るのだと…。
31話ネタバレ
玄に楯突くチャコ。
しかし、凄みを増してチャコを脅していく玄。それを守る令児。チャコへ先に帰るよう指示。その後、令児も立ち去ろうとする。
『玄…オレの父親ってどんな顔してたっけ…?』
ナギから言われた言葉が脳裏を過る令児であった。玄は立ち去ろうとする令児に伝える。明日の朝に家に来いと…。玄は父親の事を教えてやると告げていく。
翌朝、玄に連れて来られたのは彼の父親が経営する会社の寮。車の後ろに隠れて開いた扉の先を見ろと伝えられる。出てきたのは母親。そして後ろには玄の父親がいた。
『あそこはお前の母ちゃんと俺の親父のヤリ部屋』
令児の母親の夜勤の内の何日かはここに通っているとカミングアウトする玄。もう何年もセフレ関係が続いていると明かしていく。
『お前のせいで…』
玄は伝える。母親と自分の親父がどうして現在の関係に至ったのか。それは令児の父親が暴力を振るうようになったので玄の父親がそれを助けていた。
『お前の父親に制裁くらわして町から追い出したらしい』
その対価として二人は身体だけの関係を持つようになったと伝える玄。一番可哀想なのはお前の母親だと伝える玄。それを聞いて腰を落とす令児であった。
『令児…俺も町を出られん…親父の跡、継がないかん…それが決まっとう絶対変えられん』
玄は伝えていく。
親父が引退して俺の代になったら全てを終わらせて変えてやると。
『令児…俺は今もお前のこと親友と思ってる』
自分達は死ぬまでこの町で生きていくしかない。そう令児に伝えていく玄であった。最後は自宅でタバコを見つめながらこれでもう大丈夫だと一人呟く玄であった。
32話ネタバレ
自宅に帰って母親を見てやるせない気持ちになる令児。そして学校では柴ちゃん先生が令児に居残るように指示を出す。相談があると伝える令児。
『今日、先に私の部屋に行ってて』
先生は自宅に帰ってくるなり出迎えてに来てくれた令児にキスを求めていく。そして令児は伝える。やっぱり大学には行けなくなったと…。
『先生、お金貸してください』
令児は土下座して頼み込んでいく。すぐに必要だと伝える令児。彼から事情を聞く事へ。令児は家族で町から逃げようと考えている事を明かす。事情を知った先生。
『放っておいてあげなさいよ…お母さんにとっては唯一の道楽なんじゃない?』
そうだったとしても母親を置いて町を出る事は出来ないと伝える令児。同時に先生へ伝える。もう今日限りでこの関係を終わりにしようと。
『やっぱりお金使っちゃお…私と黒瀬くんでこの町を出よう』
令児に抱きついていく先生であった。
33話ネタバレ
令児を求めようとしていく先生。キスを求めるが令児は拒否していく。
『ユリ…私の名前…柴沢由里…由里って呼んで…令児』
彼女にはもう話が通じないと察する令児。部屋の合鍵を置いて立ち去っていく決意をする。翌日、笑顔の先生。再び令児だけ残るように指示を出していく。
そして由里は令児の母親を3者面談と称して呼び出していた。
放課後。
令児の母親が学校へ訪れる。そして三者面談がスタート。由里は令児が大学進学を希望している事を告げていく。
『進学をさせてあげるべきではないかと…私は思います』
母は笑顔で令児に語りかける。
やりたい事を後悔しないようにやりなさいと。その言葉を聞いて話を進めていく由里。
『私も出来る限りサポートするから…受験頑張ろう!』
34話ネタバレ
進路の話もまとまった所で三者面談は終わる。帰り際、令児に進路希望調査票の封筒を手渡す。感触から中に合鍵が入っている事を察する令児であった。
『さようなら、また明日』
帰路につく中で母親はずっと令児に甘えてきた事を詫びる。
『出ていきたいよね…こんな家族なんて捨てて』
同時に母親は心に閉まっていた不安や恐怖を吐き出していく。吐き出しきった後で弱くてごめんと令児へ謝罪する母親。三者面談のことは先生が勝手に話を進めていると伝えていく。
『あの人…令くんのこと好きでしょ』
母にはわかっていた由里の令児を見る目が生徒ではなく、女の目になっていると。由里の事を疑い何もされていないかと令児に尋ねていく母。そして教室で受け取った封筒をもらった瞬間に令児の顔色が変わった事も見逃していなかった。
『何が入ってたの…みせて』
令児は以前に自殺しようとした所を助けてもらったと明かしていく。それから彼女は凄く自分の事を心配していると。その話を聞いて令児を抱きしめる母親。
『あたしを置いていかないで…いくならお母さんも連れてって』
令児となら一緒に行けると伝える母親であった。翌日、学校に令児の姿はなかった。目の色が変わる由里。
35話ネタバレ
自宅に帰って就寝時。
母親が令児の部屋を尋ねてくる。生理前で臭いに敏感だからおばあちゃんの隣では寝れないと。今夜だけは一緒に寝て欲しいとお願いしてくる母親。
布団に入りながら令児は伝える。高校を卒業したら働くから一緒に町を出ようと。
『そんなこと出来るわけないでしょ?』
隣の部屋の兄が猛烈に荒れていた。ビクつく母親。令児の方へ寄り添っていく。そして令児は自分にそっくりだと伝えていく。自分も高校2年生の時に自殺しようと考えていたと明かしていく。
『…心中…』
言葉が漏れる令児。母は未遂だったと続けていく。令児は尋ねる。相手は似非森なのかと…。鼻で笑う母親。
『あんなヘタレが心中なんてできるわけないでしょ』
当時の状況を伝えていく母親。自分は直前になって怖くなり、逃げてしまったと。しかし、相手は一人で亡くなってしまっていた。
『本当にあの時、死ななくてよかった…令くんと死ぬために令くんを産んだのかも…あたし』
家族4人で町を出る事は不可能だけど二人でなら出ていけるよと伝える母親であった。
36話ネタバレ
母と一緒に心中する事は問題ないと伝える令児。ただし、少し待っていて欲しいと伝えていく。チャコが大学に行くまで彼女をサポートしたいと告げる。その後になったらいきたい場所に行こうと伝えていく令児であった。
そして翌日。チャコから参考書が欲しいから付いてきて欲しいと誘われる。
プチデート風な二人。
令児達は帰宅するまでまだ時間があったのでネカフェへ入る事へ。46号室の個室へ選んでいたチャコ。そして改まるチャコ。
『令くん…あれからナギちゃんに会ってない?』
令児も尋ねる。似非森と会っていないかと。そして疑い合うのはもう嫌だと伝えるチャコ。しかし、前のような関係にはもう戻れないとした上でチャコはシャツを脱ぎだしていく。チャコが何を求めているのか察した令児。帰ろうとする。
『帰ったらもう二度と会わない!』
チャコは心情を吐露していく。このままだと落ちてしまうと…。令児につかまえていて欲しいと訴えるチャコ。そしてネカフェの46号室の扉の前。そこみは由里がいた。
『わかってないな~本当…』
37話ネタバレ
令児は2日連続の無断欠席。担任である由里は当然だが家庭訪問することへ。そして令児の自宅へ顔を出した時、彼がちょうど出掛けていくのを発見。尾行していく事へ。
チャコと合流を確認して追いかける由里。彼女のメンヘラ具合が描かれていく。
『私は先生でもあるけど女なの…裏切るようなことはやめて傷つくから』
一方、46号室の中では令児がチャコを押し倒していく。その上で伝えていく。
『オレにつかまったらチャコは落ちるだけだよ…深い暗いとこに…』
それでもいいと伝えるチャコ。彼女を突き動かす理由は青江ナギであった。令児の特別な人がナギだけなのは嫌だと伝えていくチャコ。
『…オレ…他の人ともやってるよ』
逆に特別なのはチャコだと伝える令児。しかし、ここでやったら特別ではなくなると前置きした上で彼女の身体に触れていく。それを聞いて最低と一言告げるチャコ。二人は何もせずにネカフェから立ち去る事へ。
その一部始終を盗み聞きしていた由里。
令児が模範解答をしてくれたので笑顔になっていく。そしてネカフェから出てきた二人を車のライトで照らしていく由里。彼女の中で女も教師の立場も全て利用して令児を導く覚悟を決意していく。
『迎えに来たよ!黒瀬くん!』
ここで第4巻は終了である。
少年のアビス【4巻】感想
取り敢えず登場人物の精神が皆壊れている…(笑)最高である。
最初は一番まともだと感じていた令児の担任である由里。ここへ来て最凶のメンヘラ具合を覗かせていく。そして4巻では序盤に登場したっきり出てこない青江ナギ。何をしているのか…。
徐々に令児の依存度が上がっていくチャコ、そして由里。また母親もである。玄の思惑も気になる部分でもある。そして令児の父親は似非森なのか…。まだまだ謎がたくさんの作品。
鬱展開の漫画なので読む人は選ぶかもしれないが、人間の持つ闇を深く暗く抉っていく作品。
興味が出た人は是非、チェックしてみて欲しい漫画である。ちなみに電子コミックサービス「まんが王国」なら試し読み可能で4巻が先行配信中である。
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✅ 少年のアビス【5巻ネタバレ】お気に入り生徒を金を買おうとするヤバ過ぎるメンヘラ女教師!?