1巻、2巻がああなので今巻では表紙からセックスをしているのではないかと恐れたが、さすがにそんなことはなかったのは御覧の通りである。
だが結局2ページ目から事に及んでいる。
しおりの日記【3巻】あらすじ
透が、元カノとセックスをしたということをぺろっと詩織に喋ってしまう。詩織はキレてホテルの部屋から出ていき、ひとり涙する。で、その後まもなく仲直りするのだが、詩織はとうとう、透に愛の告白をしてしまう。
といっても不倫関係であることに変わりはないのだが、遊びではなく本気になった、というわけである。
ところで、2巻まではあまり(タイトル以外で)言及されることが無かったが、夫だけではなく詩織も日記をつけている。夫の日記に感化されて、自分も不倫日記を書き始めたのである。
そして夫は、その詩織の日記を読んでいる。上下さかさまに置いておいたら天地を直して置きなおされていたので、「読んでいることを隠す気すらない」ということらしい。
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しおりの日記【3巻】ネタバレ
描写をいえばただひたすらセックスしているだけの漫画であるのだが、非常に重要なネタバレをする。
明示されているわけではないが、詩織の夫は結局のところ、実際には不倫などしていなかったらしい。自分は出張に行くことの多い仕事だが「そのときにはいつも一人だ」と、バーでバーテンダーにそう語っているのである。
さて、最初の方に戻ろう。ホテルの部屋で切れて出てきた後、「他の女と寝るのはともかく、なぜそれをわざわざ自分に言うのか、アホか」と詩織は思う。
ここで苦悩するのだが、「しかし、透と自分は付き合っていると言えるのだろうか。不倫であることをさておいても、ただのセフレ関係なのではないだろうか」と。
さて、翌日かな、仕事の帰り、二人は夜の街で巡り合って、詩織の方から愛の告白をする。そしてノリノリになり、ホテルにも入らず、暗がりの路地でことに及んでしまう。
ところで詩織は夫と仲が悪いわけでも、嫌っているわけでも、なんでもない。むしろ夫婦関係は悪くはないのである。セックスレスではあるけれど。
その後、詩織と透のプレイ内容はどんどん性的にエスカレートしていく。ちょっと書くのははばかるが、最終話ではとうとうアナルセックス(二人とも初めて)である。
そんなある日、夫が「一週間くらい出張に行く。君も『友達』と羽根を伸ばして来たらどうだ」と言い出す。
どうやら、すべて知った上で煽っているようだし、すべて知っているということを隠す気もない、という感じの態度である。
というわけで詩織は透と京都旅行に行くことにするのだが、旅行に出発する前の晩からホテルにしけ込んでそこでアナルセックスである。お盛んだ。
ところで夫が一週間の出張というのは嘘である。詩織が旅行に行っている間に自宅に戻ってきて、詩織の日記を読んでいるところがばっちり書かれている。メガネが厚くて表情は読めないが、どうも満足気である。
詩織は最終的に、「夫が実際に不倫をしているのかどうかなんてもうどうでもいい」という心境に到達する。あれは多分免罪符だったのだ。夫から与えられた、詩織が奔放に生きるための。
だから自分はこれからも、罪の証として日記を書き続けるだろう。という述懐で、物語は締めくくられる。
しおりの日記【3巻】感想
エロ漫画ではない官能漫画の在り方、というのを見せつけられたような思いがする。
前にも書いた通り「エロ漫画としての」好みの作品ではないのだが、官能作品としては非常に高水準に、そして三巻できっちりまとまった作品であったと思う。なかなか、いい作品に巡り合った。というところで、筆を置かせていただく。
しおりの日記
ごくごく平凡な主婦・詩織は、夫の日記らしきものを読んだことで、夫の浮気を知ってしまう。その腹癒せに、同級生の元カレとセックスをしてしまうが、それが元で、眠っていたセックスへの悦び、快感に目覚めてしまった。しかし…。叙情派官能漫画家・艶々が描く、リアル不倫ストーリー。灯ってしまったセックスの火は、消そうにも消えない…。
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✅ しおりの日記【1巻ネタバレ】肉感的な人妻が快楽に溺れていく!?
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