目次を見るとやたらサブタイトルがたくさん並んでいるので、そうだろうとは思ったが調べたらツイッター(現X)で連載している漫画ですね。
その性質上、4ページの漫画の繰り返しから構成されている作品。ではご紹介します。『気になってる人が男じゃなかった』。
気になってる人が男じゃなかった【1巻】あらすじ
まず基本構成から。4ページ漫画の繰り返しなのだが、日常を描いたほのぼの系とかではなく、ちゃんと連続したストーリー性のある漫画になっている。雰囲気的には、あえて言えば少女漫画っぽい。いや、『楽園』(※雑誌の名前)とかの系統かな。
1巻の時点では友情ものなのかガロマンス(女同士の強い絆を描いた作品のこと)百合恋愛ものなのかガチ同性愛ものなのかまだ明瞭ではないが、まず物語の冒頭の舞台はとあるCDショップである。
なんか黒いマスクをしたカッコいい店員がいて、ギャルっぽいJK(女子高生)がときめいている。それ自体は凡庸な青春の1ページに過ぎないように思われたのだが、その店員は実は女の子で、しかもそのJKと同じ学校同じクラス、しかも隣の席なのであった。というわけで、「気になっている人が男じゃなかった」というわけである。
事実が発覚するのは一巻の中盤あたりなのだが、これ以降のことは先で語っていこう。
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気になってる人が男じゃなかった【1巻】ネタバレ
さて店員ちゃん(古賀みつきという名前)、自分では自分のことを眼鏡の暗い陰キャだと思っている。だが、おそらくカッコいい店員をやっている姿の方が地に近いと思われる。そのうちクラスメイトも彼女の本性を知るようになり、途中で「王子」というあだ名がついたり、ファンの男の子(みつきに恋愛感情があるのかと思ったが、なんかそんな雰囲気でもない)が出来たりし始める。
さて、ギャルの方(大沢さん)、割と乙女なのだがギャルでもあるので押せ押せで、チャンスをみつくろって押しのお兄さん(だと彼女は思っている)に携帯番号を渡したりする。しかも紙のメモとかではなく、ペンで本人の手に直書き。
ところで店員ちゃんがなぜ店員をやっているかというと、このCDショップは彼女の叔父がやっている店である。バイトなんだろうけど、身内というわけだ。
さて、そんなたいして重要な出来事があるわけではないが、そもそもみつきは自分の本性を隠しきれていないので(たぶん自分が本質的には王子なのだという自覚自体がないので、それを巧妙に隠すテクニックも持っていない)、やがて素性がバレる。そして気まずくなり、会話もしなくなるのだが、結局みつきの方から押していって「友達になりたい」とぶっちゃける。もちろん大沢さんの答えは「YES」だったわけですが。
音楽という共通の趣味があるので二人の間それ自体にそんな波乱はないのだが、大沢さんのギャル友達がふたりいて、そのふたりと大沢さんの間に距離が出来始める。みつきはそれを見てやきもきして、お節介を焼こうとする。一緒に行くはずだったライブのチケットをギャル友達の片方に押し付けて、現場に向かわせたのである。その場がどうなったのかは分からないが、そしたら大沢さんにキレられる。1巻はだいたいここまで。
気になってる人が男じゃなかった【1巻】感想
素直に良い漫画だと思った。さすがに、雑誌の新人賞とかとはまた違った意味で苛烈な競争のあるツイッター漫画という環境をサバイヴして単行本まで出すような漫画は「違う」。
音楽には疎いので登場するバンド名が本物なのかどうかはよく分からんのだが、そういうディティールの細かさも雰囲気づくりの上でいい感じに機能しているように思う。
さて、本作品の2巻は2024年2月の発売。先が気になる作品なので、チェックしてみようかと思います。というわけで、また紹介することもあるかもしれないが、そのときにまたということで。
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