忍者と極道 1巻ネタバレ感想

忍者と極道

とびっきりの新シリーズをご紹介する。

最近SNSなどで話題の作品で、既刊3巻。作者は数年前に週刊少年ジャンプで週刊連載デビューを飾っているので新人ではないが、実質的な出世作はこの『忍者と極道』だと言ってよかろうと思う。

忍者と極道【1巻】あらすじ

忍者と極道

この作品の、あらすじというか概要はとってもシンプルである。

凄腕の「忍者」と凄腕の「極道」が、互いの存亡を賭けて殺し合うのである。忍者の方は少数精鋭で極道の方は仲間が多い(それでも中心となるメンバーは双方十人前後だが)、といった違いはあるが、基本的に戦力は拮抗しており、一話また一話と、双方に脱落者が出る形で話が進んでいく。

極道側のリーダーは輝村極道(きむら きわみ)、忍者側の……なんだろう、厳密にはリーダーではないのだが(長、と呼ばれる人が別にいる)中心人物、物語のもう片方の主人公的存在は、多仲忍者(たなか しのは)。

忍者と極道は互いに殺し合っているが、お互い闇の勢力なので基本的には昼日中に白昼堂々戦争をしているわけではない。

そういう事情もあって、この二人はたまたま偶然に知り合い、親友同士なのだが、互いにお互いの正体を知らないという事情にある。なぜ友達かというと、二人とも「フラッシュ☆プリンセス!」という作品のファン、つまり「プリオタ」仲間だからである。

忍者と極道【1巻】ネタバレ

忍者と極道

冒頭に、世界観を説明するためのナレーションがある。ちょっと長いのだが、この作品の「ケレンみ」を知っていただくためにちょっと引用する。

「1657年 江戸は大火に包まれた!! 死者10万人超 日本史上最大の大火災の真相は 日本裏社会に棲まう ふたつの闇の眷属ども その300年以上にわたる殺し合いの火蓋、決めようか 忍者と極道、何方(どちら)が生存(いき)るか死滅(くたば)るか!」

いかがであろうか。この最後の行に典型的にみられる、ブッ飛んだ「ルビ芸」がこの作品の「味」の大きな要素の一つである。

さて、いい加減ストーリーの解説に移ろう。冒頭でキワミとシノハ(漢字で書くと紛らわしいので、今後人名はこれで統一する)、二人の出会いが描かれた後、永島椿沙(ながしま つばさ)と名乗る極道(すごい入れ墨がびっしり入っていて、見るからにヤクザ者という外見)が、「東京都知事」を襲撃し、SPを撃ち殺しているシーンに移る。椿沙の「極道技巧(ごくどうスキル)」は、早撃ちだそうである。

さて、椿沙は別に都知事をどうにかしようと考えているわけではない(死なない程度に撃つけど)。都知事を襲った理由はただ一つ、「忍者をおびき寄せるため」である。

この世界における忍者という存在は、一種の「ダークヒーロー」みたいなもので、裏社会(ウラ)で悪事(わるさ)かます」奴を成敗するのが存在理念であるのだ(なお、国家機構や警察とは繋がっていない)。一方極道の方はというと、およそ悪事らしい悪事は何でもやる、この世の悪を煮詰めたような連中である。

さて、そういうわけで椿沙のところに急報を受けたシノハが現れ、素手で現場を制圧する。わかりやすく言えば皆殺しである。

全員「首を飛ばされる」

この作品では、一部例外を除き基本的には忍者はすべからく殺した相手の首を飛ばすのである。

なお、極道に「極道技巧」があるように、忍者も特殊技能を持っている。基本となる技は「忍手(しのびて)“暗刃(あんじん”」。手を刃物のように鋭くする能力だ。

今巻で中心的な役割を果たす忍者側のキャラクターは、璃刃壊左(あきば かいざ)。“帝都八人”の一人で、シノハの師匠であり、そして長に次ぐナンバー2の実力を持つ忍者である。普段は喫茶店のマスターをやっている。

その壊左が、極道たちの集会を殲滅しに行く。どうやっているのかは謎だが、腕が伸びる。忍術だか特殊能力だか分からないがそんなような何かである。しかし、その場にいた最強の極道(多分)、キワミにも隠し玉があった。“地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)”。身体能力を飛躍的に強化し、極道でも技を極めた忍者と戦うことを可能にさせる魔法のようなドラッグである。

壊左はキワミに殺害され、キワミは“破壊の八極道”を率いて忍者を殲滅する、と宣言する。ラストシーンは、極道側の手で文字通り「ひき肉」にされた壊左の亡骸(というか、ひき肉だが)を見てシノハが激高するシーンでくくられる。ここまでが1巻である。

忍者と極道【1巻】感想

忍者と極道

分からない人にはまったくわからない解説になってしまい申し訳ないが、「ものすごく山田風太郎」である。

山田風太郎というのは、忍者というか、日本の超常能力バトルものの開祖みたいな小説家で、漫画家されたもので有名な作品は『バジリスク』というのだが……といったあたりで、文字数がだいぶ行き過ぎたので本巻の紹介はこのあたりにしておこうと思う。

2巻の紹介もまもなくいたしますので是非そちらもよろしく。


忍者と極道

忍者と極道

原作・著者近藤信輔
価格610円(税別)

トラウマから笑えない少年・忍者<しのは>、表向きはエリート会社員ながら裏では組を牛耳る極道<きわみ>。そんな2人が出会った時、300年にわたる忍者<ニンジャ>と極道<ゴクドウ>の殺し合いの炎が熱く燃え盛る!孤独を抱えた漢達による、情熱と哀切に彩られた命のやり取り。決めようか…忍者と極道、どちらが生きるかくたばるか!

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