漫画「夏の魔物」はノムラララ先生が描くオメガバースの世界観で彩られていくラブストーリー。オメガバース世界の漫画は初めて読んだのですが衝撃的でした。
未知の世界に触れた感じで魅力にハマりましたね!
純情と劣情が入り交じる性春漫画。オメガバースの世界観を解説しながら分冊版1巻の内容をご紹介していきます。
オメガバースの世界観とは?
オメガバースは狼の生態をモデルにした海外発祥の特殊設定。凄く簡単に言ってしまうと男性でも妊娠できる世界が描かれていきます。この世界では性別、血液型の他にアルファ、ベータ、オメガといった特性が人間に付与されています。
アルファ
オメガバース世界観のアルファ属性は生まれつきエリートで社会的に優遇される人物。ヒートという突発的な発情期が訪れたりする。
ベータ
いわゆる一般人であり、ほとんどがこのベータ属性。
オメガ
存在がレアな希少種。オメガ属性は男女問わずに妊娠する事が可能。アルファ属性を惑わすフェロモンを放つ。
夏の魔物 登場人物
分冊版1巻に限った話で言えば主人公とヒロインのみ。
主人公は村田雄晴(むらたゆうせい)といった両性具有のオメガ属性の男性。ヒロインは佐藤陽菜子(さとうひなこ)。アルファ属性であり村田に惹きつけられていく。
夏の魔物【分冊版1巻ネタバレ】
病院で検査を受けてオメガ性である事が判明していく村田。この時はまだ小学生。彼は第二次性徴の体の変化で初めてのヒートを迎えていた。
医者から自分の体の特徴の説明を受ける村田。薬によってオメガ性の特性を抑える事ができると説明。生活に支障はないことを伝えられていく。
初めてのヒート期の部分が描かれていき、成長していく村田。場面は一気に飛んで中学生3年生。
村田は佐藤陽菜子から手紙を貰う。
『帰る前に3階の社会準備室の隣にある空き教室に来て下さい』
手紙に書かれている通りの指定場所へ向かう村田。グラウンドを眺めていると扉が開いて一人の女子生徒が訪れる。陽菜子である。
自己紹介をする陽菜子。
二人は同じクラスになった事はなかった。
『私ずっと、ずっと村田くんのこと気になってて』
『あの…村田くんってなんか…なんだかおかしくないですか?』
どんどん村田に近づいていく陽菜子。そのまま彼に抱きついて押し倒す。首元に顔を埋めて呼吸が荒くなっていく陽菜子。彼女が一体何者なのか勘付いていく村田。
『おまえアルファだろ』
呆然として自分がアルファであった事に気づく陽菜子。自分の体についてカミングアウトしていく陽菜子。
『2年生の頃から大きくなってきて…普通の時も目立って今年はもうプールの授業も参加できないって思って』
徐ろに陽菜子の股間を手を当てていく村田。彼女についている男性器を洋服の上から触って『ちいせー』と感じていく。
自分がアルファである事をここで初めて自覚する陽菜子。そんな彼女にアドバイスをしていく村田。病院行って薬貰えばヒート症状を抑える事ができると…。
純情か劣情か…!?
『わたし…村田くんのことずっと見てた!』
陽菜子は自分の感じていた村田に対する気持ちをカミングアウトしていく。しかし、アルファである自分とオメガである村田だからこそ、惹かれ合っているだけなんだと認識する陽菜子。
『私がアルファで村田くんがオメガだったんだ…ただ、ただそれだけだったんだ』
泣き崩れる陽菜子であったが『だいすき』と伝えながら再び村田に抱きついていく。そのまま首元を甘噛みしていく陽菜子。完全に発情モードのスイッチがON状態になってしまった。
強引に村田を求めていく。
必死で抵抗する村田。陽菜子は女性なので力が弱い。すぐにマウントを取り返す村田。
『すき、すき、すき…村田くんが好き…すきだよぉ』
そんな彼女を抱きしめて気持ちに答えようとしていく村田。しかし、場所は空き教室であるが学校である。さすがにここではマズイと感じる村田。
しかし、陽菜子は用意周到であった。
職員室から空き教室の鍵を盗んできており、鍵を閉めてしまえば誰も出入りできない空間だったのだ。
準備を整えていざ、まぐわい開始…。かと思うと村田が口を開く。
『ストップ…見せて、それちゃんと…』
スカートをたくし上げて村田に見せていく。彼も陽菜子のパンツを降ろして直に見たり、触ったり。そのまま陽菜子を押し倒して股間をいじっていく村田。
次は立場が逆転。
陽菜子が上になって村田の股間を観察していく。
『…指いれていい?』
『…いや、そのままいれていいよ、多分はいると思う』
陽菜子が男役で村田が女役となって絡み合っていく二人。両者とも初めての経験なので手探りな状態。事が終わって場面転換。
村田を呼び出す陽菜子。いきなり土下座していく。
『申し訳ございませんでした』
『自分がアルファであることを両親に伝え、今は検査なども終わり、薬で症状を抑えています』
発情して村田を襲った事を深く謝罪する陽菜子。償う為なら転校も辞さないと伝えていく。
『なんだよ…エロいお誘いじゃないのかよ』
小悪魔チックな表情になる村田。陽菜子に質問攻めをしていく。
『じゃあもう俺のこと好きじゃないんだ』
『いいえ』
次は村田から陽菜子に近づいていく。自分も陽菜子が好きだと伝えていく村田。そのまま彼女の唇を奪っていく。ここで分冊版1巻は終了。
夏の魔物【分冊版1巻の感想】
オメガバースの世界と言うのは男性が女性役もでき、女性が男性役も出来る世界。取り敢えず最初は理解が追いつかなくて夏の魔物を2回読んだよね(笑)
こんな世界観を描く漫画があるんだと衝撃を覚えました。どうやらBL漫画系ではよく使われる設定らしい。
普通、小悪魔系のキャラって圧倒的に女性キャラが多いと思うんだけど、ここでは村田の方が小悪魔系。そこも大きな魅力になっています。二人が惹かれ合う気持ちは純情なのか…それとも劣情なのか…。
続巻もあります。
新しい世界観に足を踏み入れたい人は是非、チェックしてみてください。既にオメガバースを知っている人もこの漫画は非常に評価が高いので読んでみてくださいね☆彡
夏の魔物
村田くんのことが ずっと大好きだったのに。この気持ちは、恋じゃないの?――別クラスの佐藤さんに告白された、オメガの村田くん。けれど、そんな佐藤さんが村田くんに迫っていく様子は、完全にアルファのもので…。オメガバースの世界を通しながら、みずみずしい筆致で描かれる「男女の切実な恋心と欲情」に、思わずあなたも引き込まれてしまうはず。
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