もう表紙からして背徳。『ないしょの予習』3巻である。
ないしょの予習【3巻】あらすじ
流れそのものは今までと変わらない。カップルが二組いて、しかし坂東くんはその両方の女とうまくいっており着実に関係を深めていて、一方、西岡と北見さんはうまく行っていない。
なのだが、状況はその流れのまま加速度的に進み、坂東くんと北見さんはマジで一線を越える寸前の状況であり、一方、北見さんと西岡は破局寸前に陥っている。
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ないしょの予習【3巻】ネタバレ
いちおう各話完結エピソードが続く形なので、その形で紹介していく。
挿入して穴を埋める練習
このサブタイトルは作者ではなく筆者（この文章を書いている人間）がつけているのですが、あまりのえげつなさに書いていてクラクラしてくる。挿入というのは性交渉のことではない。浴衣の脇から手を突っ込むというだけのことではあるのだが、問題は、この二人、ダブルデートの最中にそれぞれの相手とはぐれて二人だけの状況になったところでおもむろに、花火を見ながらそれを始めるのである。
名前を呼ぶ練習
坂東くんと南さんがうまくいっている。キスとかもしている。それを北見さんが知ってしまい、なんかえげつないやきもちの焼き方をして、「お互いの下の名前を自然に呼び合う練習をしよう」とか言い出す。
そしてこのエピソードの終わりで重要な一幕がある。西岡と北見さんがキスしているところを、坂東が目撃してしまうのである。ふたりの方は見られたことに気付いていない模様。
尻を揉む練習
このあいだの一件のせいで北見さんを直視できなくなった坂東、暴走し、なんだか乱暴な態度で公園の遊具の中に北見さんを引っ張り込み、おもむろに悪戯を始める。おいおい、お前止まれるのか？というところで、近所の子供が近づいてきたのでお開きになった。
坂東くんと南さん
珍しく浮気ではないエピソード。南さんが風邪をひき、保健室にいるところで見舞いに行ったら、なんかめっちゃ甘えられ、自分も布団に潜り込んで抱きしめて頭をなでたりする。
が、本エピソードの最後の方で、相変わらず西岡と北見さんがうまくいっていないところが示されたあと、坂東はちょっとした用事で北見さんの自宅を訪れることになる（一線を越える寸前まで何度も行っている二人だが自宅は初めてである）。
本当にこれは練習か？
こないだのことで学習している坂東くん、北見さんも寝込んでいるので、布団に潜り込んで抱きしめて頭を撫でたりする。「これはどっちが練習でどっちが本番なのだろう？」とか思っている。さて、それで止まるわけはなく、北見さんはパジャマを脱ぎ始め、本番寸前というところまでいくのだが、ケータイにメールが着信してかろうじて二人は正気に返った。
ないしょの予習【3巻】感想
いやー……言葉を失うほどの「スゴさ」を感じる3巻であった。二人とも、浮気でありながら、それぞれの「いちおうは本命であるところの彼氏＆彼女」にえげつないほどの嫉妬の感情を向けているのが本当に怖くて、ゾクゾクしてくる。スリリングである。
ちなみに本編紹介では書かなかったが、このままだと本番突入以外の展開が残っていないということからくるテコ入れなのか何なのか、最後に新キャラクターが投入される。中野先生、教育実習生である。誰だか知らんが、坂東の知人らしい。
正直、ここでの新キャラクターは夾雑物になりやしないかという気がしないでもないが、新キャラでも出さないことには展開が煮詰まりすぎではないかという気もするし……どう転ぶでしょうね。いずれにせよ、次巻がもう楽しみで仕方がないですよ。
ないしょの予習
誰にも言えない秘密の関係──。親友の彼女と始めた“ないしょの予習”。キスや手繋ぎ…色んな予習は全部ホントの彼女と上手くやる為…!!とはいえ[よくない事]だと解っていても、止まらないリビドー!!曖昧で危うくて切ない、そんな青く未熟な思春期の衝動が此処に─…!!胸がギュッとなる、新感覚背徳ラブコメ!!!
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