無能なナナ【8巻ネタバレ】陰謀者のウザいキャラ登場でナナが殺人者扱い!?

無能なナナ(8)

なんか、ぽっと出の新キャラがめちゃくちゃしゃしゃり出てる。そんな感じの『無能なナナ』8巻である。

無能なナナ【8巻】あらすじ

無能なナナ(8)

まず2話ほど割いてナナオが闇落ちした経緯が描かれる。そのあと、本当に突然、相馬ダイスケという生徒が出現する。新顔である。前から在籍はしていたが、不登校をきめていたらしい。見た目は古風な不良タイプで、がたいがでかくて喧嘩が強そうだが、中身は老獪な陰謀家である。

で、この相馬が話をめちゃくちゃ引っ張る。ナナの新しい敵である。

それと同時に、モエの過去が語られたり、モエの現状に変化があったり、というあたりのことが語られていく。

無能なナナ(7)

無能なナナ【8巻】ネタバレ

無能なナナ(8)

ナナオであるが、ナナに海に落とされたあと、普通に鶴岡の部下に救助されたらしい。殺されかけたのがきっかけだったのか能力が亢進しており、誤って見舞いにきた自分の父親を死なせてしまう。で、闇落ちしたというわけである。さて本編解説に移る。

ナナがみんなのいるところに戻ってみたら知らない顔がいた。そいつが相馬。一見粗暴そうに見えるが、巧妙な話術を用いて、権力を狙うタイプの人間である。そいつが、ナナの代わりにリーダーをやることになる。ナナがそうするように申し出たのだが、ひとこと「うさんくせえ女だな」と言われる。まあ、そりゃそうだろう。その女は元スパイだし、その読みで正しい。

で、モエの祖母(実際には血縁者ではなく、まあ養い親なのだが)が病気で倒れたとかなんとかいう話が鶴岡からモエに伝えられることになる。見舞いに行っていい、と言う。なんか優しくて、これまでのこいつの過去を考えるとめちゃくちゃ疑わしいのだが、ともかく行くことになる。

そうしたら、病気はそうとう悪いらしく、死にかけていた。回想シーンが挟まる。モエはもともと虐待児であったらしい。それを祖母が引き取り、愛情をこめて育てた。で、モエはその老母を祖母と慕っているというわけである。

本当は話は飛び飛びで進んで行くのだが、面倒だからまとめて説明してしまうが、祖母は結局亡くなる。モエは、鶴岡から「足を洗え」みたいなことを言われ、学園を出ていくことになる。

ところで。モエは実は、祖母のところに向かう途上、相馬が車で人をはね殺すところを目撃していた。被害者は西条という生徒。ちなみに相馬はモエに見られたことを知っていて、把握している。

なぜ相馬が西条を(それも、超能力者の癖に車などという手段を使って)殺害したかは今巻では完全には明らかにならないのだが、その目的の半分は、「ナナに濡れ衣を着せ、殺人犯として“処刑”すること」である。まず、独自の警察権力の掌握と構築を狙っているのである。年はティーンだろうに、実にしたたかな奴だ。

だが結論から言えばナナは(今回に関しては)やっていないし、相馬の偽証拠の工作などもあまり上手とは言い難い(ナナの手紙と称する偽証拠が出てくるのだが、ワープロ打ちだったりする)。

すったもんだの中、相馬の能力は説明される。電撃らしい。電撃はいいんだが、一度発動すると周囲の人間をほとんど皆殺しにしてしまう威力があり、本人にもセーブできない、と説明される。使うシーンはまだないので嘘かもしれないが、西条は電撃を無効化できる超能力体質の持ち主だったらしい、という話もされる。

今巻はおおむねそんなところである。

無能なナナ【8巻】感想

無能なナナ(8)

ぽっと出の新キャラがめちゃくちゃ仕切っているのでウザい。

読者から見てウザいだけでなく、作中でも他のキャラクターにウザがられているくらいなので間違いなくウザいのである。正直、次巻くらいで死んでほしい。


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