タイトルから全く予測のつかない内容なのだが、一言で言うと「マッサージ屋をネタにしたギャグ漫画」である。
何がケンシロウなのかは後述する。
ケンシロウによろしく【1巻】あらすじ
主人公・沼倉孝一は幼い頃、母親に捨てられた。父親はいなかったらしい。
詳しい事情がよくわからないのだが、原因は「母親と付き合っていたとあるヤクザ」であるらしく、そのヤクザに復讐することを誓った。それで具体的にどうしたかというと、『北斗の拳』を読み、北斗神拳の練習をした。十年を経て、ケンシロウっぽい体つきと顔つきに育ったので、復讐しに行った。
当たり前だが、返り討ちにされた。
それで、今度は「北斗神拳の極意はツボだ」と考え、ツボ押しの修行を始めた。気が付いたら、凄腕のマッサージ師になっていた。ちゃんちゃん。……ここまで一話である。ここでもう落ちてしまっている気もするのだが、物語はここから始まる。
ケンシロウによろしく【1巻】ネタバレ
もう一人、重要キャラクターがいる。坂本里香。22歳。指圧師の専門学校に通い、夜はマッサージ系の風俗店で働いている。
それはいいんだが、その里香のところに、孝一が現れた。単に客として来ただけだと思うのだが、里香のマッサージが下手なのが気に入らず、逆に里香にマッサージを施し、感動させ、そして「弟子にしてください!」と言われることになる。本当に弟子にすることになる。
とりあえず、助手ということになった里香を連れ、孝一は常連客のところに行く。老夫婦である。客は夫の方だけだが。回春というか、久しぶりに妻と営みがしたい、というので、そのための施術をほどこし、みごと本懐を遂げさせてしまう孝一である。
この漫画はギャグだが、「孝一は神がかり的なまでの腕前を持ったマッサージ師である」という話の本質だけは基本的に揺るがない。
さて、孝一はたまたま、街角で野良猫を見かけ、猫にマッサージをした。
しかし、引っかかれて、手を怪我してしまった。プロにあるまじきことだと思うが、してしまったものはしかたがない。客として、大相撲の大関がやってきた。いちおう、里香が初仕事として背中を揉むことになるのだが、里香が背中を揉んでいる間、孝一は足つぼマッサージをした。これなら怪我をした手でも施術ができるのである。大関は満足して帰っていった。
さて、マッサージ師になった孝一だが、復讐についてはまだ諦めているわけではない。
ヤクザ業界専門の雑誌で『週刊「悪」』というのがあるのだが、それを担当している編集者の女が客で、その女から例の復讐相手の情報を流してもらっている。
で、単に情報を流してもらうだけではなく、本人を治療院に連れてこさせることにも成功した。具体的にどう復讐すればいいのかは考えあぐねている(とりあえず、刑務所に行くような真似はしたくない)のだが、とりあえず施術を始めることになった。
そうしたら、分かった。分かってしまった。復讐相手のヤクザだが、既に末期がんをわずらっており、あと三ヶ月くらいの寿命しか残されていない、ということが。
「あいつはもう死んでいる」
どっかで聞いたようなきめ台詞を吐いて、2巻に続く、となる。
ケンシロウによろしく【1巻】感想
ギャグマンガなわけではあるが、リアリティラインはやや高めな感じである。
少なくとも、ツボを押しただけで人間が爆発したりしない分、元ネタである北斗の拳よりはリアリティラインの高い世界である。まあ、マッサージに魔法のようなスーパー効果があったりするあたりはギャグマンガなのであろうが、そのへんは御愛嬌というところだ。
ちなみに、このシリーズはいま4巻まで出ている。そこまで連続してご紹介していくので、こうご期待。
ケンシロウによろしく
沼倉孝一は、幼い頃に木村という名のヤクザに母を奪われた。復讐を誓った沼倉は、漫画『北斗の拳』を読み続けることによって伝説の暗殺拳を体得し仇を討とうとする。これは復讐に燃える男が暗殺拳を極めようとした果てに人々を幸せにする物語である。
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✅ ケンシロウによろしく【2巻ネタバレ】復讐相手がまさかの事故で瀕死…復讐はどうなる!?
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