また一人狂人が増えたのかと思ったら、違った。『可愛そうにね、元気くん』7巻です。
ちなみに本作品は既に全8巻で完結しています。まだそこまで読んでないけど。
可愛そうにね、元気くん【7巻】あらすじ
6巻の時に説明したと思うが、元気くんの姉が出てくる。久しく会っていなかったらしいが、昔(かなり昔。元気が幼い頃)に、男性嫌悪症をこじらせて元気くんを虐待し、そして今の彼の異常性癖を形作るに至った姉が、である。
ところが。姉は「結婚することになった」とか言い出し、「昔は悪いことをした、反省している」とかも言い出し、既に狂ってしまっている元気くんを置き去りにして、一人幸せになってしまったのである。
なお一緒に暮らしてるわけでもないのでもう当分出てこない(というか、次の巻で終わりだけど)と思われる。
可愛そうにね、元気くん【7巻】ネタバレ
元気くんであるが、いまだに八千緑さんに未練がある。だが鷺沢さんにいじめられる日々にも満足している。病気である。しかしそれはいい。それは今に始まったことではないからだ。
問題は姉と再会したことで、彼は自分の本当の欲望を思い出してしまったのである。
そもそも元気くんは、なぜ八千緑さんが陵虐を受ける漫画を描いていたのか?そこから思い起こしてみよう。本当に彼女をボコボコに殴ることができないからその代償行為として描いていたのか?
違う。
そうであったのならば、今頃八千緑さんと仲良くSMカップルをやってるか、八千緑さんがやりすぎで死亡するかしている(でも後者のような気がする)はずだ。
そうではなかったのだ。元気くんが漫画の中で描いていたのは、自分がそうしたい幻想ではなく、自分がそうなりたい幻想。
つまり、彼は八千緑さんのような女の子になって、誰かに虐められたくて仕方なかったのである。女装癖のマゾヒスト。それが元気くんの正体であった。
一方、八千緑さんはというと、元気くんを避けている。振って振られてしたんだから当たり前ではあるが、それにしてもクラスメイトだというのに露骨に避けている。別に嫌っているとかそういうことではない。
八千緑さんは羨ましいのである。嫉妬しているのである。
自分の恋人を奪った鷺沢さんにではない。自分と違って、自分を虐めてくれるご主人様を「所有」している元気くんに嫉妬しているのである。
で、八千緑さんも今更ながらたいがい病気が深いので、軽い自殺未遂をかます。階段から飛び降りそうになったのである。例の弟君が間一髪止めたので大事はなかったが。
で、「自分だって本当は元気くんのそばにいたかったけど、自分は“ご主人様”の役目はできないから”」と言って泣いている。
一方、そんなこんなの間に元気くんたちはどうしているかというと、体育の時間とかに、八千緑さんの制服を勝手に(元気くんが)着て、情事に耽っている。通常の性行為はしていなさそうな感じだけど、元気くんはそれで満足そうである。
ちなみに鷺沢さんちにお泊りというのも達成した。ご褒美にピアスの穴をあけてもらったりしている。やっぱり通常の性行為はしていないように見えるが、元気くんは幸せそうである。お前は病気だ。
さて、残すは最終8巻のみ。ここからどう決着をつけるんでしょうね。
可愛そうにね、元気くん【7巻】感想
八千緑さんも相変わらずやっぱり十分狂っているけど、ハナ差で元気くんがリードした感じである。とりあえずさ、百歩譲って女装癖は本人の勝手として、クラスメイトの私物を勝手にいじくったりするのはやめません? その子泣いてますよ?
というわけで、泣いても笑ってもあと一冊。次を紹介したら終わりである。こうご期待。
可愛そうにね、元気くん
主人公・廣田元気には、周囲に言えないある“性癖”があった。その異常さから、恋をすることすら諦めようとしていた元気だったが、どんくさいクラスメイト・八千緑七子への想いはどんどんくすぶっていき……!?
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✅ 可愛そうにね、元気くん【8巻ネタバレ】一言で表すなら怪作!遂に最終回へ!
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