現時点で二巻まで刊行されている新シリーズのご紹介となる。
作者は有名ライトノベルのコミカライズを手掛けていたりなど、結構知名度のある漫画家さんのようだ。
目次
カレシがいるのに【あらすじ】
この作品はオムニバス形式である。「彼氏がいる女性が他の男とセックスする」というのをテーマにして（描写は青年誌としてはギリギリの水準）、いろんなヒロインが出てくる。
ちなみに、そんなに詳しくないんですけど、最近いわゆるNTR（寝取られ）ものが流行ってるらしいですね。
この作品はそういう色彩はそんなに強くはないのだけれど。
カレシがいるのに【ネタバレ＆感想】
case file.1 文芸サークル 志水珠代
さて1本目である。「彼氏以外の男と」というテーマ性の割には全体的に明るくカラッとした調子で書かれている本作品であるが、一番最初のこのエピソードが一番「重い」。
大学の文芸部で、珠代は3年生。同学年でサークルの部長をしている男と付き合っているのだが、同時に永高光（ながたかひかる）という1年生の後輩に言い寄られている。結局、飲み会で深酒をしたところをラブホテルに連れ込まれ、とどめに「部長、浮気してますよ」という一刺しが決め手となって結局光と一夜を共にしてしまう珠代なのだが、翌朝、「光は遊び人だから、私のことも一夜の相手としか思ってないんだろうな」と苦悩している。
浮気と言うより本気である。
case file.2 出版社勤務 高橋北都
高橋北都は出版社勤務で、漫画家の担当をしている。というと漫画家と担当編集者が関係を持つ話かと思われるかもしれないがそうではない、その漫画家も女性である。しかし他社の編集者が担当漫画家に声をかけていて、「引き抜きは許さんぞ！」と直撃したところ、なんとなく意気投合して（相手も妻子持ちなのだが）ホテルでベッドインしてしまう。
落ちは「先生に同じことしたら許さないからね」。
case file.3 婚約者 大原美波
大原美波は職業不詳（家事手伝いかも）、幼馴染みがいる。男兄弟の兄と弟、両方が幼馴染みなのだが、その兄の方と結婚することになった（現在婚約中）。しかしどうも弟の方に対しても元から憎からぬ感情を持っていたようで、誘われるがままに関係を持ってしまう。
case file.4 大学バスケ部 佐倉晴子
いちばん「エロ漫画的な意味で」過激な話。
佐倉晴子は大学でバスケットボールをしていたが、足に怪我をして引退した。公園で自棄酒をくらっていると、少年たち（たぶん高校生）がバスケをしているのを見かけた。なんとなく声をかけて一緒に1on1などやり始めたのだが、気が付いたら三人全員をホテルに連れ込んでいて、めくるめく4Pの快楽を堪能するのであった。
case file.5 演劇サークル 古田絵里
いちばん「エロ漫画的な意味で」軽い話。
元カレと今カレがいて、なぜか自宅で三人で飲んでいる。今カレとはまだ肉体関係を持っていない絵里、なんか流れで、今カレの見ている前で元カレにかなり強引に抱かれてしまうのだが……。実は「今カレが、先輩である元カレにそうするように依頼していた」という、肩透かしのようなオチの話である。
case file.6 派遣OL 高谷つぼみ
高谷つぼみは家族ぐるみで恋人と付き合っているのだが、彼氏の姉の明美という女性に海外旅行に付き合わされることになる。ビーチである。
とうぜんナンパ野郎がいる。明美はそれにノリノリでついていく。つぼみはオドオドしているが、やっぱりついていく。で、浮気ックスであるが、やってみたらノリノリで病みつき。なんかそんな感じの、やっぱりこれも軽い話である。
※電子書籍ストア内の検索窓にて「カレシがいるのに」と入力すれば素早く絞り込んで作品を表示してくれます。
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