平穏(ゆとり)世代の韋駄天達、2巻である。
平穏世代の韋駄天達【2巻あらすじ】
既に完結している原作をもとにしているおかげなのか何なのか、たいへんハイペースに世界観が明かされていき、物語も展開していく。
しかし、大雑把に言うと今巻のポイントは二つである。
まず一つは、魔族最強の刺客ニッケルとリンの戦い。次に、イースリィの企みが部分的にだが明らかになって、一巻では登場しなかったもう一人の韋駄天であるプロンテアというキャラクターが、後姿のみだが登場する。この人もなんか、いろいろ隠している要素があるらしい。
平穏世代の韋駄天達【2巻ネタバレ】
800年前の魔族と韋駄天との戦いの唯一の生き残りであるリンの知識によれば、魔族というものは知能を持たず、限りなく破壊を繰り返す存在であるらしい。放っておくと、最終的には草も生えなくなった世界で自身も餓死して死んでしまうのだそうだ。
そんな存在だった魔族だが、どうやら知能と人間型の姿を手に入れた新種(?)が現れている。かれら人型の魔族は、ゾブル帝国の人間たちの中に紛れて生きている。
前回(1巻での話)で、魔族と韋駄天が遭遇したわけなので、知能を持った魔族のみなさんは会議をすることになる。
ゾブル帝国の皇帝(タケシタという名前)と、王妃(ブランディという名前)も実は魔族なんだそうだ。宰相は人間なのだが、この人は何も知らされていないらしく会議に混ぜてももらえない。
会議をリードするのは、ゾブル帝国では「兵器開発局局長」という肩書にある、オオバミ博士と名乗る存在である。魔族たちからは「魔王様」と呼ばれているんだが、正体は不明だ。魔族たちが言うにはこのオオバミ博士(オーバーMとも)が彼らに知能と人間の姿を与えたんだそうだが、それについても詳細は不明。
で、記録映像から判断して、韋駄天というのはかなり強そうだということになり、魔族の中でも最高戦力(厳密に言えばナンバー2だが、ナンバー1とたいした実力の差はない)の、ニッケルという兵士が韋駄天達のもとに送り込まれることになる。
で、修行中だったリンおよびゆとり世代三人組のところに、ニッケルは飛行機から飛び降りて現れる。ニッケルは強い。かなり強い。ハヤトでもほとんど歯が立たなかった。
ハヤトが半殺しにされたところで、リンが進み出て相手をすることになる。それなりの尺で戦いは続くのだが、あまりにも実力に開きがありすぎてまったく勝負にならない。ニッケルが何をしても通じず、結局ニッケルはリンに首を落とされて死亡する。
この事実が伝わり、魔族会議は一転お通夜ムードになる。リンが強すぎて、もう勝負になる戦士が残っていないのである。ゾブル帝国内の魔族は300人くらいいるらしいが、たぶん一斉に攻めて行ってもリン一人に皆殺しにされて終わりであろう。そんな感じだ。
話終わっちゃうじゃん、どうすんの、という感じであるのだが、そこはそれ、どうもラスボスは魔族たちというわけではないのかな?みたいな感じで、イースリィがプロンテアと組んで何かを企んでいるらしい(詳細はよく分からない)、ということが示されて、とりあえず2巻まで終わり。
平穏世代の韋駄天達【2巻の感想】
展開がハイスピードで、実に面白かった。バトル描写は、いわゆるアレである。「俺TUEE」と呼ばれる種類のやつだ。圧倒的戦力で敵を蹂躙する、という。リンは女性型だけど。
この先何巻くらい続くのかよく分からないが、多分まあそんなに長く続くことはないんじゃないかな?という感じはする。では、最終巻までまだしばらくかかるとは思うが、お楽しみにお待ちください。
平穏世代の韋駄天達
WEB漫画の傑作がWEB界のカリスマ2人の手で運命の再始動!! かつて、この世界は魔族に滅ぼされた。 近代兵器も通じない怪物魔族の前に、人類は滅びる寸前を迎えていた。打つ手を失った人間たちは救いを求めて祈り続けた。祈る以外に道はなかった。そして神は現れた。韋駄天と呼ばれる戦いの神。彼らは突如この世に現れ魔族を倒した。現在より800年以上昔の話である――。魔族を封じて800年。時は過ぎ…平和な時代に生まれた韋駄天=戦いの経験のない「平穏世代の韋駄天達」の前に再び、魔族が復活する。神・人・魔物の800年ぶり生存闘争、開幕!!!
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