ボーイズラブオカルト漫画、『光が死んだ夏』2巻である。1巻紹介で「そんなに長く続かないと思う」みたいなことを書いたが、とりあえず少なくとも3巻には続く。
光が死んだ夏【2巻】あらすじ
あらすじというほどのあらすじはほとんどない。中学生の少年愛カップルが、なんか延々微熱感のあるイチャコラを繰り返している感じ。
ちょっとだけ変化があるとすると、主人公の家に怪異が出る一幕がある程度。
光が死んだ夏【2巻】ネタバレ
冒頭からいきなり夢のシーンが、それも二人分続く。主人公の見ている夢と光の見ている夢である。というか光は光じゃないし、こいつは人間でもなんでもないのだが、夢とか見るらしいのである。
さて、勢いで愛など打ち明けてしまった光、次の日学校をエスケープした。合わせる顔がなかったらしい。主人公が様子を見に行ったら、毛布をかぶって震えていた。どうも、こいつは「害なんかない、子供みたいなやつ」なんじゃないか?
と、主人公はまた都合のいいことを考え始める。かわいそうだ、とか、危険なだけの存在じゃないはずだ、とか。自分が教え導いてやればなんとかなるんじゃないか、とか。
あのな、お前はアホだ、と読んでいて思うのだが、まあ所詮中学生だしなあ……。
あとは、猫とじゃれるシーンがあったり、縁日に行くシーンがあったり。だいたいは日常なのだが、縁日のシーンで、実は光は境内に入れない、ということが分かる。邪悪な存在なので神域には立ち入ることができないらしい。やっぱりこいつはやばい。
さて、主人公も光に隠していたことがあり打ち明ける。なんで光が光じゃないと気付いたか、ということを問いただされて説明するのだが、主人公は光が遭難した日、山へ探しに行って、死体を見ている。見るだけ見て、帰って、大人に報告もせず熱を出して寝込んでしまい、元気になって学校へ行ったら現在の光がいた。という経緯なのである。
ところで、大人たちがなにか談義している。「あれ」を、ほっておくわけにはいかない、なんとかしなければ。力のある「霊能者(的な誰か)」を呼ばないといけない。後ろ姿だけだが、その力のある霊能者っぽい人がちょっとだけ出てくる。たぶん3巻以降では重要な出番があるのだろうが、今巻で分かるのは「そんな人がちらっと出てきた」ということだけである。
ちなみに霊能力おばさんの出番は、今巻では回想シーンのみである。
さて、魔の気配はいよいよ濃くなり、主人公の家で怪異が出るようになる。具体的には、風呂場に出る。それを主人公の妹が目撃してしまい、報告されたので、光が確認しに来る。で、退治しようとしたのだが、光は逆に溺れさせられそうになる。主人公も助けようとして引きずり込まれた。
やばいんじゃ?と思うのだが、この場面は結局なんとかなったらしい。
その後、また学校。光が女の子に告られている。が、振ってしまう。まあしょうがないよね、同性愛者だし。いや、どっちかというと異類婚だけどそれはおいといて。
この「好き」っていう感情はなんなんだろう、とかリリカルなことを言い出して、次巻に続く。
光が死んだ夏【2巻】感想
なんていうか、表面的には単なるボーイズラブ青春グラフィティでしかないのだが、その下には不条理オカルトホラーが薄皮一枚で潜んでいて、非常にまがまがしい。
ボーイズラブそのものは筆者の嗜好カテゴリの外なので、そういうジャンルとして見た際にどう評価される作品なのかは判じかねるのだが、とにかく、オカルトホラーとしてはかなり、嫌な手触りの作品になっている。
というわけで、3巻に続く。
光が死んだ夏
ある集落で暮らす少年、よしきと光。同い年の2人はずっと一緒に育ってきた。しかしある日、よしきが光だと思っていたものは別のナニカにすり替わっていたことに確信を持ってしまう。それでも、一緒にいたい。友人の姿をしたナニカとの、いつも通りの日々が始まる。時を同じくして、集落では様々な事件が起こっていき――。新進気鋭の作家・モクモクれんが描く、未知のナニカへ堕ちていく物語、開幕。巻末には在りし日の2人を描いた、描き下ろし短編も収録。
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✅ 光が死んだ夏【3巻ネタバレ】偽物だとバレて衝撃展開…主人公は光の正体を探る決断!?
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