渡邊ダイスケ先生の描く人気漫画「外道の歌」最新刊となる第11巻。第82話~89話までが収録。前巻の10巻で遂に練馬区の殺人鬼こと園田夢二との決着がついたカモ、トラ、奈々子の3人。
そして11巻からは新たな悪・國松といった男が世直しと称した計画を実行。様々な思惑が交錯し合う中、カモメ書店にも國松絡みの復讐を依頼する人間が訪れてきます。
復讐代行屋vs世直し隊…今度の敵はより巨大で緻密。カモやトラは組織化された集団に立ち向かっていけるのか…新章といった具合で注目の内容になっています。
お得に読むならコミックシーモア
550円(1巻)→165円
外道の歌【11巻ネタバレ】
82話ネタバレ
居酒屋で田神といった男が上司から軽いお説教を受けていく。すると田神は突然、店内の爪楊枝を何本も飲み込んでいく。
彼の背景が明かされていく。
徐々に彼を支配していく「それ」…彼の中で眠れない日が続き、やがて、この世から消えてしまいたい気持ちが芽生えていく
それでも彼が自殺せずに今を生きているのは支えがあったからである。それは400万円の貯金と一緒にいてくれる妻であった。この二本柱が田神の精神、心を支えてくれている事が明かされる。
そんなある日、田神の妻が400万円を持って消え去ってしまう。興信所に妻の居場所を調査してもらう田神。彼女は20代ぐらいの若い男性と一緒に住んでいる事が判明。
住所もわかったので田神は包丁片手に妻が若い男と住むアパートへ。
『400万持ってったから400万回刺す』
83話ネタバレ
田神の妻と一緒に住む20代の男性がアパートに帰宅してくる。帰ってきて和室を開けると衝撃の光景。妻を1万回以上も刺している田神がそこにはいた。男は逃げ出す。
そして翌日。
田神の事はニュースで放送されていく。さらに時間が経過。裁判が開かれ訳のわからない事を口にする田神。そして15年後。
刑期を終えて出所する田神。
街を歩く中で人殺しの自分をまったく避けようとしない周囲にまずは驚く。
『自分だけは被害者になる事はないって心のどこかで思い込んでるんだ…凡俗どもがそんな保証などどこにも無いのに』
そんな事を考えつつ、田神は妻のお墓へ。手にはどこかで購入した大量の包丁。
夜になると神主がお墓の周辺を見回り。カツーンといった音が聞こえてくるので様子を見に行くと裸でパンツ一丁の田神が妻の墓を包丁で刺していた。
その後、田神は器物破損の疑いで逮捕されていく。そんな田神のニュースを見ながら『怖いねぇ』と一言漏らすカモ。
84話ネタバレ
興劉会系○○組の若頭・梅沢に面会する雅峰組の若頭・桜内。二人はある人間に感銘を受けていた。そして、その人と梅沢が出所する日を楽しみに待っている桜内。
そんな中、最近の近況を打ち明けていく桜内。半グレと出稼ぎの外国人が幅を利かせていると愚痴っていく。そんな現状に梅沢もやるせない思い。
『あの人が出てくるまでの辛抱だ…色々と準備はしている…出所後の事はオレに任せてくれ兄弟』
数ヶ月が経過。
刑期を終えて出所する國松といった男。彼がこれから住む平屋の一軒家には桜内と梅沢の姿もあった。引っ越し作業を手伝う二人。そして祝い酒を呑んでいく。
『お務めご苦労さまです!』
『社会的弱者から搾取してる反社会勢力を一掃し、街を浄化する』
國松は社会的弱者から搾取する一部の非道徳者…いわゆる屑をこの国から一掃したいと明かしていく。その第一歩が街の反社を消すことであった。
85話ネタバレ
飛ばしの携帯を國松に渡す桜内。さらに國松は活きの良い人を3人~4人用意して欲しいと懇願。
場面転換。
スマホを操作しながら自転車に乗る女性。そんな彼女のドロップキックしていく被り物をした謎の二人組。そんな女性を場所を変えて犯す二人。
『スマホ見ながらチャリ乗るとこういう目に遭うから、もうやっちゃダメよ?』
その後、被り物を外した二人は居酒屋へ。
五月女(そうとめ)といったムショあがりの男性と合流して食事。被り物をしていた二人の背景が明かされる。彼らは桜内に雇われた世直し隊であった。
五月女も仲間に誘うが難色を示していく。そんな中、居酒屋では店員にケチをつける客が一人。場面転換すると3人はその男を公衆便所に拉致して制裁を加えていく。
86話ネタバレ
興劉会本部長である栢山(かやま)と接見する桜内と梅沢。組の内部事情を交えつつ、交流。栢山のもとを離れて二人になった桜内と梅沢。
『興劉会の中に居たほうが内情を知れて色々と都合がいい…國松さんからの指示だ』
場面転換。
ある民家に横付けされる黒塗りのワンボックスカー。車両からは外人が数人出てきて家の中の住人を拘束していく。家族3人であったがまずは妻が殺される。
金庫の解除番号を教えろと伝える物盗り達。金目の物をすべて盗んで出て行く際には子供を殺害。さらに家主である男も無残に殺されていく。
そんな物盗り外人達の前に姿を表す世直し隊の3人。
『日本舐めんなよジンガイ…』
87話ネタバレ
場所を國松の自宅に移して、話す桜内と梅沢。
海外からの出稼ぎ外人は興劉会が絡んでいると語っていく。出稼ぎ外人達の内情が明かされていく。
彼らは4人~5人で行動して、金を持っていそうな家を物色。目星をつけて強盗。さらに最初から殺すつもりで強盗に入っていると語る梅沢。
『じゃ、とりあえずその辺から潰しとく?』
梅沢の話を聞いていた國松。そんな事を呟いていく。そして場面転換。外国人グループと退治する世直し隊。
容赦なく殺しにかかってくる外国人グループ。しかし、世直し隊3人の実力は手練。あっさりと外国人グループを倒していく。その後、山中に死体を埋めに行く世直し隊。
88話ネタバレ
仕事を終えて桜内のもとへ訪れる世直し隊の3人。強盗外国人グループのバッグを見て3千万円のほどの価値があると判断。世直し隊の一人、一人に200万円を手渡していく。
『桜内さん、こういうの困るんですよね…オレらヤクザの下請けやるつもりはないんで』
世直し隊のリーダー格である富水にそれでも報酬ではなく、気持ちだと称して金を手渡す桜内。
裏で話を聞いていた國松。
世直し隊3人を気に入っていく。同時に興劉会の商売を一つ潰したので相手も黙っていない事を國松に伝える桜内。今後の活動について尋ねていく。
『出る杭は打たれるっていうだろ?杭を打ってる時、そいつは後ろが見えてない』
場面転換。
居酒屋にて談笑していく世直し隊の3人。富水は今回の報酬を五月女にすべて手渡していく。親父さんの借金の足しにして欲しいと渡す富水。
『いいよ、これはお前らの金だ、もらうワケにはいかねぇよ』
それでも貰って欲しいと伝える富水だが、五月女にももう一つ、金が貰えない理由を語っていく。彼は外人たちが押し入った家の実情をニュースで知っていた。
『ニュースで観たよ…あそこの家族、全員殺されたって…小さい子供もいたんだぜ…』
場面転換。
カモメ古書店に訪れる桜内の姿。
『久しぶりだな…たけちゃん』
『あっくん』
桜内とカモは知り合いだった。
二人が会うのは葬式以来だった。カモの妻と娘に手をあわせる桜内。その後、桜内は新しいビジネスモデルと称してある人と手を組んで世話になっている事を告げていく。
『この街でもう2度とあんな事件は起こさせねぇ…絶対に…』
カモの妻と娘の遺影を見つめて呟く桜内。
89話ネタバレ
興劉会本部長である栢山の耳に出稼ぎ外人と連絡が取れなくなったことが伝わっていく。GPSを辿った先が山の中で埋められていた事も知る栢山。
『フザケやがって!どこのバカがやりやがった』
桜内と合流した梅沢は栢山の近況を伝えていく。汚れの商売が露呈した事で本部で噂になっており、お冠状態の栢山。
桜内は一応、梅沢に今後は世直し隊3人とも顔を合わせない方が良いと忠告。そして梅沢のデスクを見て画像加工の実践書が置いてある事に気づく。興味本位でパソコンをつけると驚愕する桜内。
裸の写真の男に顔だけ國松の顔がコラージュされていた。
同じ事を國松にも言われたと説明する梅沢。やたらと國松をべた褒めする梅沢。刑務所の中でも相当、世話になったらしい。
『國松のアニキはオレが今まで出逢った中で最高の男だ…』
梅沢とは兄弟分である桜内。彼のことが心配になっていく。
場面転換。
世直し隊に犯された女性の母親がカモメ古書店を訪れていた。ネットに拡散され、地上波のニュースでも取り上げられてしまい、死ぬことを選んだ女性。母親が無念を口にしていきます。
『アンタで3人目や…コイツらに復讐の依頼きたの』
そして動き出すカモ達。
まずは動画の撮影された場所へ。動画を見ていくと世直し隊3人の内、一人だけウェアを着ている人物がいた。彼に着目していくカモ。
『二人はまるで誇示するかの様に刺青を晒しているのに1人だけウェアを着て体を隠しているという事は警察に記録が残ってる可能性がある』
手掛かりになり得る情報を見つけたカモ達。ここで第11巻は終了。
外道の歌【11巻の感想】
新章突入といった具合の外道の歌。
國松なる男…反社のいない街を作ると豪語していますが、何やら裏がありそうな雰囲気が漂っています。そして桜内側につく世直し隊の復讐を依頼される事になるカモ達。
泥沼化する未来が見えてくる新章。
カモ達も無事に生きて古書店に戻って来れるのか…。新たなエピソードの幕開けに期待が押し寄せる内容となっています。興味が出た人は是非、チェックしてみてくださいね☆彡
お得に読むならコミックシーモア
550円(1巻)→165円
\\ NEXT //
✅ 外道の歌【12巻ネタバレ】様々な人間の思惑が交錯して人間模様はカオスへ!?
↓↓以下で外道の歌のネタバレをまとめています↓↓
✅ 外道の歌【ネタバレまとめ】最新巻から結末まで公開中!