漫画「夢で見たあの子のために」2巻ネタバレ感想!待ち受けるは風雲急を告げる展開か!?

夢で見たあの子のために(2)

さて、現段階での最新刊、2巻の紹介をしよう。

漫画「夢で見たあの子のために」2巻あらすじ

いじめられっ子にヤクザを呼ばれて拉致られる千里。自分がカモられたことに気付いて仕返しを考えたというだけのいじめられっ子にしては罠の張り方に念が入り過ぎていると思ったら、こいつはそもそもいじめられっ子などではなかった。

外見はそういう系統なのだが、猫をかぶっていたのである。ヤクザ達から坊(ボン)と呼ばれていて、どうも、詳細な説明は入らないしその必要もないだろうと思うが組長の息子か何かであるらしい。

三人のチンピラ仲間の一人がガラを攫われているので、千里は大人しく要求されるままに虎の子の貯金400万円を身代金として渡す。

だが、ただ唯々諾々と脅迫に屈したわけではないし、計算が何もないわけではない。いちおう人質は取り返し、この事件自体はこれで済んだのだが、千里は400万円と引き換えに大きなものを得た。それは何か。言ってしまえば単純だ。

ヤクザとのコネである。

夢で見たあの子のために

漫画「夢で見たあの子のために」2巻ネタバレ

といっても、ボンを経由してのコネではない。ボンが連れていた組員の方である。直接接触し、話を寄せていく。まずは、「ボンは借金をしていただろう」という話である。金の取り方の切羽詰り方などから、千里はそれを読んでいたのである。

で、ヤクザの方では、まあ相手の立場が立場だからしょうがなく従いはしたが、本来、高校生のチンピラなんぞを相手に修羅場をくぐるのはやりたくない仕事であったらしい。そのへんの事情があるので、いつもピスタチオを食べているピスタチオヤクザが、友好的とは言わないまでもニュートラルに対応してくれる。

千里は金を取り返したくてヤクザに接触を図ったわけではない。目的は情報である。ボンが金を借りた相手というのはどういった組織か、それを知りたい。

当たり前だが、千里が何を意図して行動しているのか、ピスタチオはそれを探ってくる。それが分からないと、うかつに情報など流しては危険かも知れないからだ。で、千里は言う。本当の事を。

「兄貴を殺った奴を探している」。

ヤクザはなるほどと納得する。まあ彼らの世界ではよくある話だからである。

で、千里の事情、つまり先日金貸しを名乗る怪しげな二人組に襲われてそいつらを探していること、などを話すと、ヤクザは闇金の場所を教えてくれる。

「ただの闇金じゃない バックはでかい 気を付けろよ」みたいなことまで添えて。

で、命知らずの千里はその日のうちにその場に出かけて行って、組織の関係者らしき人間を尾行する。速攻でバレる。だがピスタチオが助けてくれる。そうなることを予測していたピスタチオは千里を二重尾行していたのだ。いや、千里を助けるためではなく、千里に安いへまを踏まれると自分の組にもとばっちりが及ぶかもしれない、という理由においてであるが。

で、ピスタチオが千里のもとを訪ねてきて、めっちゃ怒られる。金バッジの組員なのだし悪い人なのだろうけど、とにかくケツを持ってくれるのだから有難い話だ。400万くらい実際安かったかもしれない。

結局「闇金に接触するのはせめて数日は控えろ」と言い含められた千里は、幼馴染の少女と一緒に故郷を尋ねに行く。

ところが、本巻ラストシーン、状況が急転する。

確定情報とは言いがたいが、どうも死んだはずの双子の兄が生きていたらしいのである。

漫画「夢で見たあの子のために」2巻感想

夢で見たあの子のために(2)

相変わらず、荒削りな漫画なのだが面白い。

筆者はピスタチオさんがお気に入りである。なんというか、古き良き時代のヤクザっぽさをしっかり身にまとってる感じで。現実のヤクザというのがこういうものであるのかどうかはさておき。


夢で見たあの子のために

夢で見たあの子のために

原作・著者三部けい
価格638円(税込)

幼少期に家族を惨殺された中條千里は、ただ復讐を果たすためだけに生きている。生活の全て、学校の全て、復讐という目的を果たすのに必要な力とお金を得るため、自分が汚れるのも厭わない…。心配する幼馴染み、残された肉親の思いも振り切って果たそうとする、人生の全てを懸けた復讐劇の先にあるものは、果たして千里に何をもたらすのだろうか?メディアミックスで話題になった「僕だけがいない街」の著者が新たに紡ぎ出すヒューマン・サスペンスがここに開幕する!!

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