ダーウィン事変4巻である。非常に重要な新キャラクターが姿を見せる巻となる。
ダーウィン事変【4巻】あらすじ
新キャラクターはいったん置いといて、まずはチャーリーの養父母の葬式のシーンから。ルーシーが参列しているが、チャーリーの姿はない。出ていないというか、逃走中なのである。山に逃げ込み、銃を持った住民たちに山狩りされている。
ルーシーはチャーリーのいるところに出かけて行って、大声で叫ぶ。割と簡単に出て来た。「ご両親はあなたを愛していたのよ!」などと言うルーシーに対し、姿を見せたチャーリーは「知ってる。僕も愛してた」とか言い、それよりなにより、食料を欲しがった。
なぜ出て来たのかって腹が減って困っていたらしい。チャーリーは超人だが、いきなり山の中に放り込まれて自活するほどの能力や技能を持ってはいないようだ。さすがに。
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ダーウィン事変【4巻】ネタバレ
さて、まあすったもんだがあるのだが、結局またルーシーがチャーリーに会いに来たとき、ルーシーの知人というかチャーリーとも面識が何度もある、地元の保安官補に捕捉されてしまう。ルーシーが別の人間に尾行されないよう警戒していたのだとかうそぶいているが、あんたも尾行してたんだろう要するに。
チャーリーは山に逃げ戻ろうとするのだが、その保安官補、フィルが言う。「俺と来い、チャーリー」。彼はチャーリーに対して同情的かつ協力的なのである。「どうするの?屋根裏部屋にでも匿うの?」と言うルーシーに対して、フィルは言う。「そんなことはできない。自分が所有者だと俺が主張するんだ」とフィルは言う。
というわけでチャーリーは人里に戻ってきた。速攻でもちろん警察に話が伝わり、FBIなんかも飛んでくるのだが、フィルは言う。「引き渡しには応じない。所有者は俺だ」。ちなみにフィルには上司がいる。正保安官の老人である。フィルは一発で停職処分を命じられ、保安官ライセンス(バッジ)を叩きつけて出て行った。
ちなみに、これまであまり紹介してこなかったと思うが下院議員の老婆がチャーリーの協力者の中にいる。彼女は全国選出の国選議員なので強力な力を持っているが、さすがに保安官の人事にまで介入はできない、と言う。
ところでチャーリーの養父母の死についてだが、焼かれる前に殺されていたのはいいとして、地元の住民たちにリンチされて殺されたのかと思っていたがそうではないらしい。鋭利な刃物のようなもので、一瞬のうちに喉を掻き切られていたのだそうだ。暴徒にできる手口ではない。
それからしばらく、チャーリーの穏やかな暮らしが続く。フィルの奥さんは善良な女性であった(子供はいない。二人暮らし)。といっても高校にはもう行っていないようだ。
そんな状況の中で、チャーリーはルーシーから打ち明け話をされる。
自分は実は精子バンクの男の子で人工授精で生まれて父親はいないのだ、と。そこでチャーリーは、ルーシーに性交渉を持ちかける。「興味があるから」だそうである。
チャーリーはおそらく生殖能力を持たない(交雑種にはそういうのが多い。ライオンとトラのあいのこも子供は作れないそうだ)のだが、興味はあるらしい。結局、「また今度」と言われてキスだけでその場はおさまるのだが。
さて、ALAだがまた事件を起こす。多くの人間を「食肉加工」して、トラックの荷台に載せて放置して発見させ衆目に晒したのである。その中には現職の閣僚までいた。底知れない組織力と犯行能力である。
チャーリーの日当たりはまた厳しくなる。そんな中、チャーリーの母が死にそうになる。寿命である。チャーリーの母のチンパンジーはカードを利用して人語を操れるのだが、死の床で打ち明け話をした。「私は2人の子を産んだ」。
チャーリーには弟がいたのである。顔は、彼も異形だがチャーリーとはだいぶ違う。ちなみに、チャーリーの養父母を殺したのは彼であるらしい。ALAに参加しているということのようだ。といったあたりで、次巻に続く。
ダーウィン事変【4巻】感想
すごい重要キャラでてきた。
冷厳としたチャーリーにも人間的感情はあるらしいことがだんだん見えてきたが、弟と対面して何をどうするのやら。なお、次巻では弟と初対面のシーンがあるらしい。ではまたいずれ次巻で。
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