ダーウィン事変【1巻ネタバレ】人間が抱える問題にヒューマンジーが向き合い立ち向かう!

ダーウィン事変(1)

三年くらい前に「えれほん」という作品を紹介して以来かな。

うめざわしゅんの連載作品である。

ダーウィン事変【1巻】あらすじ

ダーウィン事変(1)

主人公の名はチャーリー。表紙の姿を見ればお分かりかもしれないが、ふつうの人間ではない。チンパンジーと人間(ちなみに、人間の方が男)の間に生まれた、混血種の生命体である。作中ではヒューマンジーと呼ばれている。

15歳になったチャーリー、高校に通い始めることになる。友達(※人間。女性)ができたりもするのだが、当たり前だが、トラブル続発である。

しかし、不良っぽい生徒に絡まれるくらいのことはまだいい。問題はヴィーガンの思想テロリスト集団が彼を狙っていて、彼を仲間に引き入れるつもりでいろいろ暗躍している、ということだ。

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ダーウィン事変【1巻】ネタバレ

ダーウィン事変(1)

最初から話を始めよう。約15年前、ALA(動物解放同盟)を名乗るテロ組織が、ある研究所を襲撃した。頭のおかしい科学者が頭のおかしい研究をしていた研究所である。どれくらい頭がおかしいかというと、科学者自らがチンパンジーとの間に子供を作る研究をしていたというのだから開いた口がふさがらない。

ともかく、妊娠中で瀕死だったチンパンジーの雌がALAによって「救出」された。その間に生まれたのが、チャーリーであるらしい。

チャーリーの存在は周知されており、子供の頃はぬいぐるみが市販されたりするような騒ぎも起こっていたらしいが、「里親」であるヴィーガン(完全菜食主義者のこと)の夫婦に引き取られて養育され、田舎の町(アメリカ基準での田舎の町)で暮らしていた。ほとんど家から出ることもないような暮らしだったらしいが、なぜか15歳になったので高校に通わせることになった。

通い始めてそうそう、ネコを助けようとして木に登って降りられなくなったルーシーという少女を、チャーリーは助ける。木の枝が折れそうになったのを確認してから、ものすごい跳躍で飛びついて少女とネコを助けたのである。ある者は「マーヴェルのヒーローみたいだ」と言った。なるほどスパイダーマンっぽい。またある者は「すごいな、チンパンジーの血を引いているからだな」と言った。しかし、チンパンジーに多少詳しいらしい少年の一人がこう言った。「チンパンジーにあんな能力はないよ。彼はこの世にあらざる生物だ」

その後、ルーシーとチャーリーは仲良くなる。ちなみにチャーリーの人物像、これが徐々に分かってくるのだが、恐ろしくクールな性格である。知的で、哲学的ですらあるが、冷淡というか冷然としているというか、ドライでもある。

その後、ALA(15年経ってもまだ活動している)の仲間がテロ事件を起こし、11人が死んだ。ALAとチャーリーの関係は誰でも知っている事実なので、学校でも陰口をたたかれる有様になる。しかしチャーリーは「学校、続けたい」と言う。人間を観察するのはアリを眺めているのと同じように面白いから、とのことである。

またある日、ALAがチャーリーの自宅を襲撃した。ルーシーもそこにいた。チャーリー以外皆殺しにして、チャーリーを孤独に陥れ、仲間に入らせよう、という、割と雑で杜撰で頭の悪い計画である。しかしテロリストとしては優秀で、チャーリーが活躍して返り討ちにするかと思ったら逃げて行った。

そして、ルーシーや育ての親が不安にしているので、チャーリーは「犯人たちをとっつかまえることにした」。で、あっさり居所を突き止め、「警察に行くか、大怪我をしてから警察に行くか、どちらか選べ」という。犯人たちは舌を巻いて観念した、かに見えたが、車を暴走させ、逃げて行った。現場にはチャーリーと、大怪我をした男、ナイフが一本、横転した車。チャーリーは警官に銃を向けられた。ここまでが1巻である。

ダーウィン事変【1巻】感想

ダーウィン事変(1)

いやはや、「チンパンジーと人間の間の子が主人公」。おっそろしく攻めたプロットである。

しかし、面白い。

ジャンルとしてはSFだと思うが、うめざわしゅんはやっぱり鬼才だなあ、と思う次第。

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