カジノグイ第5巻。突然だがこれが最終巻である。
カジノグイ【5巻】あらすじ
いろいろなゴタゴタにケリをつけたゲン、なんと小金だけを手に「足を洗う」と言って引退を宣言してしまう。
しかし、引退させてもらえるはずなどないのであった。
坂上の差し向けた「死神」と呼ばれるルーレットのスピナー(ルーレットの台を操る人はスピナーと言う。豆知識)と勝負する羽目になったゲンは、それに勝つのだが、結局自分は「こちら側」の人間だと自覚するに至り、闇カジノの世界に舞い戻ることになる。それで終わりである。
カジノグイ【5巻】ネタバレ
大筋はあらすじで説明した通りなのだがもう少し詳しくいこう。
さて、澄人が殺されそうになっている場面から始まる。そして澄人の回想である。カジノ王と呼ばれた男と出会った経緯、部下になるまでの流れ、そしてカジノ王が殺されて復讐を誓うなど、まあだいたいは知っての通りの話だ。
さて、そこに宇崎とゲンがやってくる。
ゲンは、闇賭場の開かれていたホテルのエレベーターや部屋番号に細工をして、14億もの上がりを全部盗み出したわけだが、それをあっさり返してしまい、代わりに何を要求するのかと思えば澄人の身柄であった。
というわけで澄人はゲンにはめられたあげくゲンに助けられる。
金も戻ってきたし、坂上も事情を知った上で仲間に引き入れることができたのでこれで復讐が果たせるわけだが、そのへんはゲンにはもう関係ない話である。というわけでゲンはカジノから足を洗う決意をしてしまう。
ところがしばらくして、ゲンの仲間が闇カジノではめられて、助けを求めに来た。はめたのは坂上であった。
800万の負け分を返すか、ゲンが殺人の濡れ衣を着て懲役に行くか、どちらかだという。で、死神と名乗るスピナーと勝負することになる。ちなみに本名は鍋岡だそうで、日本人である。
当たり前だが鍋岡はイカサマをやっている。ルーレットでどうイカサマをしているかというと、説明がややこしいがとにかくなんか電気仕掛けの細工になっていて、狙ったところに球を落とせるというシンプルなイカサマである。
ゲンはイカサマの動力には電気を使っているだろうとあたりをつけ、仲間にひそかにプラグを抜かせた。しかし確実にそれでイカサマが封じられたという保証もないので、一投だけ様子見をして、わざと賭けを外した。そして次で大きく賭けて、800万ちょっとの利益を手にしたのである。鍋岡は坂上にぶん殴られ、自分が懲役に行くことになった。
坂上はこんな小細工をして何がしたかったのかといえば、単にゲンをスカウトしに来たのである。復讐のあれやこれやも解決したし、今度大きな賭場を開くことになったからお前も来い、というのだ。
結局、ゲンは行くことにする。しばらくして、大儲けしている立派なカジノに、切り盛りしているゲンの姿があった。ちなみに例の幼馴染とは正式にくっついた。おわり。
カジノグイ【5巻】感想
終わってしまった。個人的には好きだったのに。急な展開その他からして打ち切りのような感じがしてならない。
この作品の面白かったところは、単にギャンブルでイカサマ勝負をして勝つ流れの描写だけではなく、なんていうか闇の世界の人間のすごみみたいなものが描写されていた点だ。
既に死んでいる鈴村鉄郎なる人間も「すごみ」に溢れていたし、赤の他人ではあるがなんかその魂を受け継いでいるみたいな雰囲気のゲンもけっこうすごいキャラクターという、格の演出がなかなかうまかったのである。
まあしかし、変に間延びし過ぎずに終われたと考えることもできるのかな……という思いもなくはない。では、作品紹介を終わる。
カジノグイ
血沸き巨額舞う魔窟“闇カジノ”!!「ここにある金、根こそぎ奪ってやる」真っ当に生きようとする施設育ちの青年・鈴木ゲン。そんな彼に無情なる現実が襲い掛かる―――施設時代からの妹分・まゆが一千万円の借金を背負う事となってしまったのだ。世の不平等さを痛感し、ゲンはある計画を企てる。それは……“闇カジノ強盗”―――だが、待ち受けていたのは裏社会の洗礼!!一瞬の隙が身の破滅! 極限の緊迫感で放つ戦慄のギャンブル・ノワール、ここに開幕!
※移動先の電子書籍ストアの「検索窓」に「漫画タイトル」を入力する事で作品を素早く絞り込んで表示させる事ができます。
この漫画は電子書籍ストア「BookLive!」で取り扱い有り・試し読みも可能です!
今すぐ試し読みする
※電子書籍ストア内の検索窓にて「カジノグイ」と入力すれば素早く絞り込んで作品を表示してくれます。