冒険者絶対殺すダンジョン(1巻ネタバレ)女の子二人がダンジョン運営!道満晴明の新作漫画!

冒険者絶対殺すダンジョン(1)
著者 道満晴明
雑誌 MFC
出版社 KADOKAWA
ジャンル 青年漫画

道満晴明の新作である。カドコミ(よく知らないが、KADOKAWAがやってるネット媒体らしい)連載、『冒険者絶対殺すダンジョン』、第一巻。

冒険者絶対殺すダンジョン(1巻)あらすじ

いわゆる異世界転生もの、兼、ダンジョン運営もの。後者は雑なことを言えば要するに『ダンジョンの中のひと』と同じ感じのジャンルということである。

まず、主人公は女の子二人組。アイネ(チビ)とナハト(ノッポ)。第一話冒頭時点では地球人であるが、すぐに死に、異世界に送り込まれて、魔王を倒す勇者……とかではなくてダンジョンを運営する運営スタッフとして雇われることになる。

ひとつ重大な前提として、転生者はこの世界において死んでも生き返れる性質を持っている。つまりは一種の不死である。

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ダンジョンの中のひと(1巻)

冒険者絶対殺すダンジョン(1巻)ネタバレ

最初はイヤイヤながら逃げることもできないのでこつこつ広いダンジョンの掃除などをしていたアイネとナハトだが、やがて(特によりアイネのほうが)乗り気になって、ダンジョンの運営に積極的にかかわっていくことになる(二人の上司みたいなものはいるのかいないのかよくわからないが少なくとも画面に姿を見せないしセリフもない)。

アイネのダンジョン運営コンセプトはごく単純、『冒険者(を)絶対(に)殺すダンジョン』である。ダンジョンで死んだ冒険者も、いちおう死体を回収すれば蘇生は可能という世界観ではあるのだが。

たとえば、コボルトという弱小モンスターがいるのだが、数をたのみにする性質があるこいつらに「まず初手でヒーラーをぶち殺せ」と教えこみ、タンク(前衛)とアタッカーとヒーラーの三人組のパーティーのヒーラーを瞬殺してパーティーを全滅させたりする。これがアイネたちの仕込みというわけである。

全部は紹介しないが、あとは「水の精霊」と契約し、ウォーターカッターで冒険者をバラバラにさせたりもする。水の精霊は力のコントロールが下手なので、アイネとナハトもバラバラにされてしまうのだが(すぐ復活するんだけど)。

このダンジョンがある世界そのものの世界観についてはさほど詳しい説明はないのだが、漠然とわかることとしてまず「転生者はたくさんいる」。そのほとんどは冒険者をやっているのだが、ぼくまれにダンジョンの運営のほうにかかわらせられる転生者もいて、それが主人公たちというわけ。

魔王とか勇者は、たぶんいない。いるとしても1巻では言及がない。ダンジョンはほかにもあるが、アイネたちのいるダンジョンほどガチで「冒険者絶対殺すダンジョン」をやっているダンジョンはほかにないらしく、やがて世界でトップクラスの冒険者たちにもその名が知られるようになる。

そいつらはどうするかというと、あるものは「冒険者絶対殺すダンジョン」の運営側に入り込み(別に冒険者が冒険者と敵対しても構わないルールになっているらしい)、ダンジョンの攻略に血道を上げ始めたり、いろいろ。

そのほかにはそんなに大きなストーリーの流れみたいなものはなく、全体的には日常ものの雰囲気で、だるだると一巻は終わる。

冒険者絶対殺すダンジョン(1巻)感想

冒険者絶対殺すダンジョン

どっちかといえばシリアスよりはコメディよりの作品である。そしてファンタジーではあるが、世界観交渉とかのSF的考察の色彩が強め。

絵柄は、まあ表紙を見てもらえばわかる通りではあるが道満晴明の作品としては割とポップ寄り。ストーリーもシリアスさは薄く、気軽に読める感じの作品となっている。まあ、あとででっかいどんでん返しがあったりする可能性もあるが。

連載ほぼ丸一年分で一巻が出ているらしいので、二巻もたぶん丸一年後くらいという形になると思われる。『ビバリウムで朝食を』の新刊を挟んでという形になるかとは思うが、たぶんまた次も紹介するとは思うので、ではまたその時にということで。

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