血の轍(7巻ネタバレ)荒れる静子…蘇る記憶の一部…毒母を守り従う静一

血の轍(7巻)

押見修造先生が毒親をテーマに描く漫画「血の轍」最新刊となる第7巻

静子に崖から突き落とされた甥のしげるが目を覚ます。ただ、記憶障害の事故当時の事は覚えていないどころか、静一や静子の記憶すらない状態。

しかし、7巻の物語が進行するに連れて、ある出来事がキッカケでしげるの失っていた記憶の一部が戻ってくる。荒み始める母親を守ろうと必死になる息子。

小並であるが今回も本当に衝撃を受ける凄い漫画である事だけは確かである!

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血の轍【7巻ネタバレ】

血の轍(7巻)

51話ネタバレ

静子に崖から突き落とされた甥のしげるが目を覚まして、言葉を口にしていく。静一はふと母親である静子の方に目を向けていく。静子は満面の笑みをしていた。

『わかる?静子おばさんよ』

しげるに問いかけていく静子。静一もしげるに声をかけていく。しかし、しげるはそんな2人に『だれ…?』と一言。

静子はなんとか思い出してもらおうと必死にしげるへ声をかけていく。まったく思い出す気配もないしげる。目が覚めたばかりのしげるに必死で問いかけていく静子を見兼ねた静一パパが彼女を制止。

ひとまず、病室を出てロビーにてしげるが目覚めた事に喜びを見せていく一同。静子はしげるの家族にお見舞いに来れなかった事を謝罪。同時に私に出来る事があれば何でも言って欲しいと伝えていく。

52話ネタバレ

お見舞いも終わって、自宅へ戻る車の中。静一パパが外食しようと提案をしていく。うどん屋に入る静一達。何かが抜けたような静子と静一。父親がメニューを見て適当に食事を決めて注文をしていく。

食事をしながら深い溜息をつく静子。

苛立ちの見える静子に静一パパが声をかけていく。『なんか怒ってるん?何かしたかいオレ?』静子が口を開いていく。

静子はしげるが何も覚えていなかった事に苛立ちを見せていた。私達の存在を覚えていないのに、目覚めて何が良かったのか…。そんな事を口に出していく静子。

静一パパはいずれ、記憶を取り戻したり、思い出していくよと静子をフォローしていくが…冷淡な静子の怒りが静一パパに向けられていく。

『適当なこと言わないで…ヘラヘラして何もわかってないくせに…』

静一パパはそんな静子の言葉を否定。再び静子をフォローしていく言葉をかけていく。すると静子が意味深な言葉を放っていく。

『しげちゃんが思い出してくれないんだったら、わたし…どうやったら出ていけるん?』

静一パパは静子の言葉が真意がわからず、頭を悩ませていく。静一は大きく目を見開き、静子を眺めていく。窓から外を見ながらボソっと呟く静子。『ぜんぶ…こわれてほしい…』静子の顔を見つめていく静一。

53話ネタバレ

静子、しげるが出てくる夢を見て目が覚める静一。額からは汗が滴り落ちていく。1階へ降りていくと静子の姿はなく、この日は父親が静一の朝食を用意していく。

静子は体調が悪くなって寝込んでいた。

学校へ登校前に静子の部屋を尋ねて、心配していく静一。反応がなかったので戸を閉めようとすると『ママとした約束おぼえてる?』と言葉を発していく静子。

脳裏に約束が蘇り、『はい』とだけ言って学校へ向かっていく静一。教室に入るといつもの日常。そして窓際の席に座る吹石が振り返ってきて目の合う静一。一瞬だけ見つめ合い、直ぐに目を逸らす2人。

静一は机の引き出しに一枚の手紙がある事に気づく。

吹石からであった。
靴とジャージを返したいから、放課後に裏門で待っていると記されていた手紙。

54話ネタバレ

放課後、手紙の内容を無視して自宅に帰ろうとしていく静一。しかし、足を止めて振り返って走って裏門まで向かっていく。既に吹石が待っていた。

『長部、手紙読んでくれた?』

笑顔で問いかける吹石。そして借りた靴とジャージを返していく。”あのあと”の事を心配していく吹石。静一が口を開いていく。母親と約束したから吹石にはもう近づかないと伝えていく静一。

背を向けて自宅に帰ろうとする静一を吹石が制止していく。

『長部の気持ちは?どうしたいん?』

『僕が嫌、もう好きじゃない、もう飽きた』

振り返って笑顔で伝えていく静一。絶望を味わったかのような吹石の表情。静子との約束を守った静一の表情は何かに満たされていた。

55話ネタバレ

自宅に帰るとまだ自室で寝込んでいた静子。寝ている静子の側に寄っていき、約束を守った事を伝えていく。そして静子の胸に耳をあて鼓動を聞きながら癒やされて目を閉じていく静一。

『どいて』

目を覚ました静子。
静一は約束を守った事を嬉しそうに言葉をつかえながら伝えていく。

『近づくなって言ったんべに』

静一の伝えたかった事を冷めた表情で解釈して再び寝込む静子。静一もそれ以上は言葉にせず、静子の部屋を後にしていく。落胆した表情を見せつつ、出ていく際に『ごめんなさい…』と呟く静一。

56話ネタバレ

月日は少し経過して12月。
友人とふざけあう静一の側を通る吹石。2人の関係は既に冷え切っていた。

学校も終わり、自宅に帰る静一。
部屋の中は荒れ放題。リビングには生気を失ったような静子が一人くつろいでいる。義姉から連絡があり、しげるの家に行く事を静一に伝えていく静子。

しげる宅へ向かうバスの中で愚痴をこぼしていく静子。

同調する静一。
そして『僕にできる事はある?』と静子に尋ねていく。

『静ちゃんに何ができるん?パパみたいな顔して』

思いも寄らない静子の言葉にショックを受けていく静一。そして三石家…しげるの自宅へ到着する。

57話ネタバレ

部屋に通され、しげると対面する2人。未だ記憶障害のしげる。静一や静子については思い出していない。

義姉はしげるの近況を伝えていき、静一にまた治ったら遊んでやってね…そう伝えていく。時計を見て義姉は夕飯の準備に取り掛かっていく。夕食の手伝いをすると静子。

リビングにて静一としげるの2人だけへ。

静一はしげるに声をかけていこうと言葉を考えていく。すると『…ここ、どこ?』と発してしげるは立ち上がり、母親のもとへ向かおうとする。

『かおさん、どこ?』

台所へ向かおうとするしげるであったが足を滑らせて転びそうになってしまう。咄嗟に静一が転びそうなしげるを支えていく。

何を思い出したのか…しげるは突然『おばちゃん…?』と言葉を発していく。

その言葉を聞いた次の瞬間。
しげるを支えていた腕を離す静一。そのまま床に突っ伏すしげる。

58話ネタバレ

転んだ音、泣き叫ぶしげるの声に義姉が直ぐさま駆けつけてくる。何があったのか尋ねられる静一。

『しげちゃんが自分で転んだ…ひとりでかってに』

悪びれもせず平然と言葉にしていく静一。

そしてしげるの人差し指がある人物を指さしていく。静子であった。しげるの顔はどこか怯えたような表情。しげるは言葉を放っていく。

『あ…あ…あぐ…あ』

義姉は目を見開きながら静子を視線を送っていく。

59話ネタバレ

『おばちゃんが僕を…ああ…落とさないで』

ヒステリックな状態になっていくしげる。言葉を続けさせようとしていく義姉であったが、しげるは泣いて言葉を閉ざしていく。

義姉が心のどこかで考えていた事を口に出していく。

『崖の上で本当は何があった?しげるを落としたなんてこと、ないやいね?』

核心に触れる言葉を発していく義姉。

静子が何か言葉を出そうとした瞬間、静一が静子の前に立ち、義姉の肩を弾いていく。

『だまれ!ママをバカにするな!』

静一は怒りの形相で言葉をはっきりとして、今までの不満を義姉にぶつけていく。

『しげちゃんは自分で落ちたんだ、自業自得だ、ふざけんな!』

慣れない怒気を曝け出して息のあがる静一。ふと背中にいる母親の顔を見ていく。歪んだ顔をして涙を流す静子。義姉が思っていた不信感が悲しいと伝えていく静子。

義姉が立ち上がり、静子の肩に手を当てようとすると振り払い、帰る意志を伝えていく。静一の手を引っ張り、自宅へ帰る2人。呆然と立ち尽くす義姉。横目で帰る2人を見遣るしげる。

7巻はここで終了。

血の轍【7巻の感想】

血の轍(7巻)

もう…なんか怖すぎるよ…この漫画…と言うのが7巻を読み終えた率直な感想。静一は記憶を改竄されて、静子の洗脳状態。この7巻で静子が示した態度も静一をマインドコントロールする為であったなら、静子は最恐と言わざるを得ない…。

本当は罪を償いたいのか…。静子の心情が不安定過ぎて、私にはまだどっちなのか読み取れない。

毒親を描く漫画は数あれど、この漫画以上に恐ろしさを伝わってくる漫画はないと思う。ホラー漫画とは違う、人間性の恐怖が押し寄せてくる作品。

心を抉る怖さがあるので、キツイと思ってしまう人も本当にいると思う。ただ、静一や静子が最後、どこに着地するのか。それを見るまでは止められない中毒性も高い漫画である事は間違いなし!

人を選ぶかもしれないが、読んでおいて損のない漫画。是非!

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