血の轍 5巻ネタバレ感想

血の轍(5)

押見修造先生の人気漫画「血の轍」最新刊となる第5巻の電子版配信が開始。5巻は静一に手を差し伸べる吹石さんとの絡みがメイン。

しかし、吹石も静一に静子と同じく異常なまでの愛情を見せていく事に。母の影がチラつく吹石さん。やり場のない状況に静一は吹石さんからも離れる形に…!?

途中まで静一は初体験ずくしで変調の兆しを見せていたのですが…彼が受ける愛情の呪縛は解き放たれる事ができるのか…。愛情の怖さみたいなモノが滲み出ている内容。静子も吹石さんも…とにかく怖い…(笑)

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血の轍

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血の轍(4)

漫画「血の轍」5巻ネタバレ

母の追手から逃れる事に成功した静一と吹石。帰る場所のない静一は吹石から自宅に招かれる事へ。中学生らしく裏口からこっそりと部屋に入る青春模様。

吹石に言われた一言や女性の部屋の香りに落ち着かず気持ちが高揚していく静一。

母親以外とのキス…初体験尽くしの静一

吹石の部屋では食事を頂いたり、一緒になって音楽を聞いたり…穏やかな時間が流れていきます。そんな中…夜も遅くなったのでバスタイムの時間。

静一は吹石の親にバレると不味いのでお風呂は自粛。吹石だけがお風呂へ。そして風呂上がり…すぐに就寝する事になる二人。

静一は床で寝ようとするが父親が入ってきたら直ぐに見つかってしまうので吹石は同じベッドで寝る事を提案。部屋が消灯され、静一が返事を言う暇もなく吹石は静一が寝るスペースを空けてベッドに潜り込んでいきます。

母親以外の女性と肩を並べて寝るのが初めてな静一。とにかく鼓動が激しく波を打っていきます。少し手を触れ合うだけで赤面している静一でしたが、吹石の方から徐々に手を絡み合っていきます。

お互いに対面しあう二人。

「私のこと好き…? ずっと捨てない…?」

その言葉に母親の影がチラつきながらも「うん」と答える静一。そして目を瞑りキスのお誘いをする吹石さん。ここで母親の影がチラつきながら静一は吹石の誘いに反応していきます。

そして吹石さんとの初キスによって全身のドーパミンが爆発する静一。同時に静一は初めての射精体験をする事に…。

再び訪れる母親…

朝となりトイレに駆け込む静一。
吹石とのキスで初射精をしたのですがウブな中学生…パンツについている白い液体に困惑をしていきます。

再び吹石の部屋に戻ると二人はベッドの中で抱き合い、吹石の方から再びをキスを求めてこようと…。唇が触れ合う寸前で突如インターホンが鳴り響いていきます。

吹石宅に訪れて来たのは静子。

静一の行方を聞きますが上手くあしらう吹石さん。涙を流しながら徐々に本心を語っていく静子。彼女は吹石と吹石の父親の前で静一に対する懺悔を行っていきます。

その様子をベランダから覗き見ていた静一。彼もまた母親の姿を見て涙を流していきます。

取り乱した静子は一旦、吹石宅を引き返す事に。再び部屋に入る静一でしたが吹石と抱き合っている場面で吹石の父親が登場。匿われていた事がバレてしまいます。

娘と静一に怒りを露わにする父親。
しかし、吹石は反抗。床に置いてあったラジカセを父親に投げつけ、静一の手を引っ張り家出する事に…。

ヒロインの愛情に母親が重なる…!?

家を飛び出した二人。
トンネルの中で雨宿りをしていきます。吹石の方から身を寄せ合い暖を取る二人。

積極的な吹石は再び静一にキス。
彼の手を自分の胸に押し当てていきます。静一とは裏腹に興奮を抑えきれない吹石さん。

「長部…きて…」

しかし、静一の脳裏に母親の姿が吹石に重なっていきます。静一の中で何かが弾けた直後…吹石を見ながら顔が強張ってしまう静一。そんな彼を「大丈夫」と言って抱きしめる吹石でしたが、静一は起き上がり彼女を突き放していきます。

「ごめん…もうやめる…」

そう言い残し、吹石を置いて去っていく静一。ここで5巻は幕引き。

漫画「血の轍」5巻の感想

血の轍(5)

本来なら甘酸っぱい青春なのだが、徐々に吹石=静子が重なっていき彼女の愛情に窮屈さを感じていく静一が見ていて辛い…。

今回で様々な初体験をした静一。母親の呪縛から解放されるかも…なんて思いましたが最後の感じから母親の所に戻るのかな…。長年注ぎ込まれた毒の愛情は一筋縄で解放されない模様。

そして次回予告に記されていますが、次巻は静子が静一に『全て』を語る模様。静子の生い立ちやら静一に対する異常な愛情の原動力が明かされていくのか…!? 次巻第6巻は8月末頃発売予定だそうで…待ちきれません!


血の轍

血の轍

原作・著者押見修造
価格660円

「惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、傑作を次々と世に送り出してきた鬼才・押見修造氏が、ついに辿り着いたテーマ「毒親」!母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!

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