『残念女幹部ブラックジェネラルさん』も、はや6巻である。
残念女幹部ブラックジェネラルさん【6巻あらすじ】
相変わらずブラジェネさんとブレイブマンの関係性はまったく動かないのだが、周りではいろいろ変転のある巻である。
最初に書くほど重要なことではないが最初に書きたいので書くと、2号とGGちゃんがとうとう正式に交際を始める。2巻でフラグが立って以来、とうとうと言った感じだ。ボスと秘書サンもいい感じである。残った1号・3号はといえば、嫉妬の炎に身を焦がしているのだが、1号は科学者サンとちょっとだけいい感じに。
さて、色恋沙汰ばかりで話が進んでいくわけではない。
変なのもマジなのも含めて、新キャラがどしどし登場していく。新しい組織も。新しい組織、特に名称らしい名称は名乗らずただ「“組織”」とだけ称している。最初に登場するのは、「プロフェッサー」と名乗る覆面のマッドサイエンティスト。最後の方では、同じく“組織”の幹部であるらしい「ジェスター」と名乗る怪人も登場する。こいつがかなりヤバいのだが……どうヤバいのかは後で。
ちなみに、いつぞやのシリアス編で出てきた洗脳能力者、彼も“組織”の一員だったのだそうである。
残念女幹部ブラックジェネラルさん【6巻ネタバレ】
ある日、RX団はソシャゲーを開発した。作ったのは科学者サンである。なんでもできるらしい。器用だ。雑に作っただけのものなのだが、秘書サンがキャラクターとして存在しているので、秘書サンにガチ惚れしている荒薔薇(ローグ・ローズ)の薔薇姫がドハマりしてしまうのであった。
またある日。ブレイブマンの前に、なんとなくいつもと様子が違うブラジェネさんが現れた。妙にシリアスで、ガチにバトルを挑んでくるのである。ところが、バトルしているところにもう一人ブラジェネさんが現れた。新しく現れた方が本物で、様子が違う方のブラジェネさんは、“組織”の一員であるプロフェッサー(この場で初登場)が作ったクローン体であるという。
科学者サンとプロフェッサーのキャラがかぶっていることなどについてみんながだんまりを決め込む中(ちなみに、ヒーロー連盟にもマッド博士という似たようなのがいるぞ)、プロフェッサーは得々と自分の計画などについて話していくのだが、彼ら“組織”の目的は世界征服とかではなく、単に欲求の赴くままに悪事を働くのが目的であるという。
ちなみに、このクローン言うことを聞かないのだが、野放図なことに既に百体くらい作成されているらしい。
また後日。クローンのうち、三体が逃げ出した。廃棄されそうになった失敗作の個体が三人組になって逃亡を図ったのである。で、顔もなにもそっくりなものだから、しょっぱい悪事を働きながら(その罪を本物に擦り付けつつ)その日暮らしを始めたのであった。
そして今巻最終エピソード。笑顔がトレードマークの、ジェスター(宮廷道化師)という名を名乗る怪人が現れる。武器は毒ガスである。こいつの顔を見た時点で、ブラジェネさんが硬直する。
何って、似すぎているからである。
ブレイブマンの、率直に書いてしまえば元ネタであるところのバットマンの宿敵の、二度もアカデミーで賞を取った(しかも助演と主演、両方)、あの「ジョーカー」にである。とはいえ、今巻では顔見せ程度で、名乗るだけ名乗ってジェスターは去っていく。
残念女幹部ブラックジェネラルさん【6巻の感想】
この漫画1巻からずっと読んできているわけだけど、結局ブラジェネさんとブレイブマンの関係って何なんだろうね……。宿敵同士、というほどお互いかみ合っていないし、かといってレッドさんとヴァンプ将軍(天体戦士サンレッドという作品の善悪コンビ)ほど仲良しなわけでもなし。
というわで、ブラジェネさんに変な意味でのライバルっぽいのが登場したわけである。この先どうなっていくのやら。
残念女幹部ブラックジェネラルさん
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