漫画「青野くんに触りたいから死にたい」は椎名うみ先生が描く作品。現時点では第6巻まで配信されています。1巻が無料だったので読んでみた所、クッソ面白い漫画だったので一気に6巻まで読み込んでしまいました。
最初はラブコメ的な漫画かと思ったのですが、ホラー要素があり、コメディではなくラブストーリーに仕上がっている作品。
総じて言えば滅茶苦茶怖い漫画だけど胸キュン要素も多く詰まっている素晴らしい漫画。ここ最近のホラー要素のある漫画では文句なしに一番面白い作品と断言できます!
青野くんに触りたいから死にたい【ネタバレ】
1話ネタバレ
主人公ヒロインである刈谷優里(かりやゆうり)は本を図書室に運ぶ過程で男子生徒である青野くんとぶつかってしまう。優里は思う。
『初めて男の子と喋っちゃった…わたし彼氏ができちゃうかもしれない!!』
その日を境に優里の頭の中は青野くんの事で一杯になっていく。しかし、偶然ぶつかって本を一緒に運んでもらっただけの関係。青野くんの世界に優里がいる事はありませんでした。
どうにかして青野くんに自分を知ってもらいたい、強烈な印象を与えたい…そう考えた優里が起こした行動はいきなりの告白。困惑する青野くんでしたが、必死な彼女を見て取り敢えず付き合ってみる事へ。
交際してから2週間が経過。
青野くんが交通事故で亡くなってしまいます。
優里の生きる糧でもあった青野くん。彼がいない世界が考えられない彼女は自殺しようと考え、カッターを手首に当てると…。突如、幽霊の青野くんが登場。しかし、幽霊なので青野くんに触れる事ができない。
触れないなら死ぬしかないと考える優里でしたが、青野くんは幽霊のまま、君の側にいると告げていきます。こうして幽霊の彼氏との不可思議な交際がスタートしていく事へ。
そんな中、優里はふと思った事を口にしていきます。青野くんが幽霊なら誰かに憑依できるのでは?
優里は自分の体で試してみる?と問いかけると青野くんの雰囲気が一変。ドス黒い無機質な青野くんとなり、優里の体の中に入っていきます。憑依は成功。同時に優里の体は大事な部分から出血。
血を見た憑依中の青野くんは優里の体から引き剥がされるように戻されていきます。しかし、青野くんは優里に憑依する以前の事を覚えていない状況。ちなみに優里の出血は生理でした。
不穏な青野くんの事が心配でありつつも、このまま青野くんと一緒にいられれば他に何もいらないと決意していく優里。
2話ネタバレ
音痴に悩む優里を青野くんがレッスンしていく。
青野くんの事でヒステリックになる優里を電柱と一体化して『俺を抱いてくれ』などとコメディ要素も高いエピソード。何を言ってるのか、よくわからないと思うので是非、漫画で楽しんで頂きたい(笑)
胸キュンする場面なんだが、どうにも締まらないといった内容で笑えます。
3話ネタバレ
青野くんの親友であった藤本と対面を果たす事になる優里。今後、藤本はレギュラーとして登場する重要な人物にもなってくる。
青野くんの机の片付けをする過程で優里も一緒に手伝う事へ。
片付けている最中、優里に対して不躾な質問を投げかけていく藤本。優里のまだ知らない青野くんの人間性が暴露されていく。どうやら青野くんはブスとメンヘラにモテる男だったらしい。
優里を仲介して青野くんも藤本に攻撃をしていく。そんな和気あいあいとした空気の中、優里は青野くんが使っていた数学のノートを形見として貰う事へ。
教室を出ると本音と言うか、抑えきれない感情を出していく藤本。
青野くんが死んだことで阿鼻叫喚となったクラス。
『死んだ途端に人気爆上がり、あの広く浅くの典型みたいなつまんない男が…気持ち悪かったなぁ』
憎たらしい言葉を並べていく藤本であったが、その目にはクラスメイトの前では絶対に見せなかった大粒の涙が流れ出していく。青野くんが反射的に藤本の涙を拭おうとしていく。優里も青野くんとまったく同じ動きをしていく。
突然、涙を拭ってきた優里に対して反射的に『何すんだよ』と腕を捉えていく藤本。
帰り道、藤本が自分の事で泣くとは思っていなかったと優里に語っていく青野くん。
優里は自分と青野くんの事しか考えついていなかったと懺悔していく。そして『私の体好きに使って、私の手は青野くんの手。私の口は青野くん口だよ』と涙ながらに伝えると…。
再び青野くんが豹変。
黒く淀む雰囲気を醸し出す黒青野くんが表に出てくる。この時は一瞬でいつもの青野くんに戻っていく。優里は彼とずっと一緒にいる為に豹変する青野くんの事を語りはしない。
4話ネタバレ
優里は不登校である堀江美桜(ほりえみお)の自宅に提出物を届けるように頼まれていく。豪快な美桜の母親に案内されて部屋まで連れて行かれる優里。
後を追う為、美桜宅に入ろうとする青野くんは玄関で何かに弾かれるように右手を負傷する事態へ。悪い予感のした青野くんは外で待つ事へ。
美桜と対面を果たす優里。
どちらも一癖、二癖もあるメンヘラ体質な少女。優里の言葉を皮切りにホラー映画や幽霊の話で盛り上がりを見せていく二人。ホラーや心霊系にやたらと詳しい美桜に優里はホラー映画の話と称して自身と青野くんの関係を尋ねていく。
男の子は突然、豹変して女の子に迫って不穏な言葉を投げかけてくると…。
美桜はそういった類の内容は許可の宣言で一種の契約であり、禁忌であると伝えていく。わかったような、わからないような雰囲気になる優里。また聞きに来ていいかと約束して二人はメアドを交換する事へ。
そして美桜宅を出て、外で待つ青野くん。どうやら様子がおかしい。
黒青野くん状態になっており、体の半分が毒々しい状態。そんな黒青野くんは優里にキスを求めていく。右手を差し出すと優里は唇を近づけていく。すると黒青野くんの右手と唇がくっついたような状態へ。
そして黒青野くんを受け入れて、再び体に招く事へ。
不思議な空間で目が覚める優里。人気のない部屋で優里を呼ぶ青野くん。彼の呼ぶ声に近づき、ドアを開けるとトイレで意識が戻る事へ。青野くんの話では丸一日、優里の体に憑依していたらしい。
青野くんはたまに自分の様子がおかしくなる時に気がついていく。そして自分は怨霊の可能性があると芽生えていく。優里を呪い殺してしまうかもしれない…。
そう考えている矢先…優里の鼻から大量の出血。そのまま彼女は目がくらんで倒れてしまう。
5話ネタバレ
突然、鼻血を出して昏倒してしまった優里。倒れる彼女を支えようする青野くんだが当然、すり抜けてしまう。急いでトイレに人を呼ぼうとするが、幽霊の青野くんの声は誰にも届かない。
そんな時、青野くんは自分のある力に気づく。
10円玉程度の物体なら念力で動かす事が出来たのだ。青野くんは藤本のいる部屋に行き、この力を頼りに藤本をトイレに誘導させようとしていく。
10円玉が跳ねる異常現象に驚きつつ、青野くんの気配を感じ取った藤本。10円玉を追いかけていく。意識が戻ってトイレから辛うじて出てくる優里と対面する藤本。
おんぶして優里を保健室まで運ぶ。一方の青野くんは念力を使いすぎて体が震えていく。意識を失うと同時に黒青野くんが姿を現す事へ。
保健室までやってきた黒青野くんは藤本の体に憑依。彼が憑依した事に気がつく優里。藤本の体で優里とキスした青野くん。同時に憑依が剥がれていく。自分の体が勝手に動いていた事に困惑する藤本。
その後、優里は3日間休む事へ。風邪を引いた模様。
一方の藤本。
彼は黒青野くんが憑依している間の記憶があった。そして自分が何故、優里にキスをしたのか不思議な現象に頭を悩ませていた。
青野くんに触りたいから死にたい【感想】
1話〜3話まで不穏な空気は要所々々にありながら、コメディ要素が強い。しかし、4話から突然、シリアスな雰囲気になっていく。黒青野くんの存在や優里の体に起こる変調。
巻が進む毎にもっと怖く、もっと胸キュン要素やらが躍り出てくる漫画です。
ホラーあり、コメディあり、ラブストーリーあり。物語を彩る強烈なキャラクター達。1巻は本当に序章で巻を追う毎に面白さは倍増していく作品です。気になった人は是非、チェックしてみてください☆彡
青野くんに触りたいから死にたい
君に触れるなら、死んでもいいよ。これがわたしの愛なんだ。アフタヌーン公式サイト「モアイ」掲載の1話が300000PV突破!話題の「青野くん」がついに単行本化!天然少女・優里ちゃんと、その彼氏・青野くん。ごく普通のお付き合いをしていたふたりだが、ある日突然、青野くんが「いなくなって」しまう……。絶対に結ばれないし、触れ合えないふたりの、でたらめで切実すぎるラブ・ストーリー。
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