漫画「All You Need Is Kill」2巻ネタバレ感想!解き明かされていく謎と強者二人の淡い恋!

All You Need Is Kill(2巻)

いやー凄い作品だった。本当に久しぶりに本当に凄い作品というものに出会った。というわけで、All You Need Is Kill、完結第2巻の紹介である。タイトルの意味もちゃんと分かるよ。

All You Need Is Kill(1)

漫画「All You Need Is Kill」2巻あらすじ

2巻冒頭、いきなり場面が大きく変わってリタの過去話になるのだが、これはもう何をどう語ってもあらゆる部分がネタバレになるので、先に進もう。

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All You Need Is Kill(1)

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漫画「All You Need Is Kill」2巻ネタバレ

そもそもリタ・ヴラタスキというのは彼女の本名ではなかった。

少女は、アメリカはイリノイ州の小さな村の出身であった。そこはある日、ギタイによって襲われた。彼女の両親を含め、多くの村人が死に、彼女は復讐鬼となった。リタ・ヴタラスキという人物(赤の他人)のパスポートを盗み出し、身分を偽って少女は軍に入る。

彼女はまだ新兵だった頃、見た事のない、アンテナのようなものが生えた巨大なギタイを倒した。その瞬間、時がリープした。30時間。

二周目、再びリタは同じ個体を撃破し、再度リープする。

周回を重ねるごとにリタは強くなるが、ギタイ達も強くなっていく。

そう、実のところリープの主体はリタなのではなく、ギタイたちなのである。ギタイたちが地球生命を攻め滅ぼすために用いている能力、それが「タイムリープ」の正体なのだ。(なぜリタにリープの記憶があるのかについては後で触れられる)。

さて、この戦場でリタはバトルアクスを使い始める。その特徴などについてはケイジの話のときと同じである。

試行錯誤を重ねるうち、リタはタイムリープを抜け出す方法をついに発見する。ギタイは、時空のバックアップを取る能力を持っていた。そのための、バックアップサーバーが存在することも突き止めた。具体的には、まずギタイサーバのアンテナを破壊し、バックアップギタイを破壊し、さらにギタイサーバ本体を撃破すると、タイムリープからは抜け出すことができる。

リタはこうしてただ一人時のループを支配する能力を手に入れ、人類最強の兵士として世界中の戦場を駆け巡るようになったのだ。リタの心は孤独に蝕まれていったが。

さて、話はようやくケイジのところに戻る。なぜケイジがループするようになったかというと、ケイジが偶然、リタが倒す前にギタイサーバを倒してしまったからである(直後に死ぬのだが)。

その後、リタは自分がリープしていることを自覚できなくなった。何度も何度も記憶を失って、そのたびにギタイサーバを破壊し続けていたのだ。

何時の間にやら死神のような眼になっているケイジだが、リタと情報を交換し合うようになり、まあこういうもののお約束としてあっという間に恋に落ちる。だが恋愛らしきことをしている暇なぞほとんどなく、コーヒーを飲んでいたら基地がギタイによって襲撃される。ケイジの経験でも初めての現象だが、ギタイは成長するのであるからして驚くには値しない。

ギタイサーバを撃破することはできるが、ここで最後の伏線が発動する。リタとケイジがリープの記憶を保っていられるのは、彼ら自身がギタイサーバになりかかっているためであった。そのため、彼らはお互いが生きている限りリープから抜け出せない。どちらかが死ぬしかない。その結論に辿り着く。

二人は刃を向け合う。

だが、死命を分かったのは、リタは孤独に戦ってきたがケイジはリタの背中を見て成長してきたのだという点であった。リタは死に、ケイジは生き残る。ケイジは数日後、カビが生えてしまったリタのコーヒーを飲み、ギタイを絶滅させることを心に誓うのであった。

漫画「All You Need Is Kill」2巻の感想

All You Need Is Kill(2巻)

以上、終わり。

個人的な感想だが、この作品には続編はいらないと思う。これ限りで綺麗に終わらせておいた方が美しいのではなかろうかと。

もっとも、ハリウッド版は2作目を製作中だそうですが。

なんであれ、久々に素晴らしい読書時間と言うものを過ごさせてもらった事実に感謝を捧げて、筆を置くとする。


All You Need Is Kill(1)

All You Need Is Kill

原作・著者桜坂洋 / 竹内良輔 / 安倍吉俊 / 小畑健
価格445円(税込)

人類は今、かつてない戦争をしている。敵は「ギタイ」と呼ばれる化物。ジャパンの南方、コトイウシ島で繰り返される戦闘。初年兵であるキリヤ・ケイジと戦場の牝犬と呼ばれるリタ・ヴラタスキは、まだ見ぬ明日を求める戦いに身を投じていく――。

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