満州アヘンスクワッド(15)
著者 鹿子 / 門馬司
雑誌 コミックDAYS
出版社 講談社
ジャンル 青年漫画
戦前昭和ピカレスクロマン『満州アヘンスクワッド』、第十五巻である。
満州アヘンスクワッド(15巻)あらすじ
全編これ勇たちのグループ(これしか呼びようがなくて困っているから名前を付けてほしい。切実に)と紅幣の全面抗争という展開の巻である。で、いいところまで進むが、まだ終わらない。その流れのまま16巻に続く形。
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満州アヘンスクワッド(15巻)ネタバレ
さて、ユダヤ人たちと紅幣の下っ端たちが武力衝突を始めたところからである。それについてはユダヤ人側が勝利を収める。紅幣の方は下っ端しかいない感じで、そんな本格的な戦いにはならないけど。
さて、それはそれとして主人公の勇。スパイ青年、静(ジン)に銃を突き付けられたところから。静は勇に目隠しをして、紅幣の女ボスのところへ連れて行く。女ボスの目的は勇を始末することではなく、簡単にいえば手下にすることである。そのような話を持ち掛けられる。
勇はいさましくも拒否するのだが、拷問にかけられそうになる。というか拷問が始まる。もうちょっとで片耳が切り落とされるというところで、静が割って入った。「拷問はいつでもできるので先にもうちょっと説得しませんか」という。
え?なに?どういうつもりだネズミ野郎。どうも、静というやつ、ただの紅幣の手先かとばかり思っていたがそれも違った(?)らしい。今巻ではあんまり詳しいことまで明らかにはならないのだが。
さて、仲間たちについてである。紅幣の手に落ちたのは勇ひとりなので、ほかの仲間たちはめいめいに行動している。お医者さんなんかはそこらへんで野戦病院をおっぱじめたりしているが、主だったメンバーはそれぞれの手段を駆使して紅幣のアジトにぞくぞくと集まってきた。
あともうひとり、勇とちょっといい感じだった女の子も、町で勇を探していたら紅幣のチンピラに捕まってしまい、勇のところに連れてこられた。
勇を脅迫するネタにするのかと思ったら、そうでもなかった。女の子はあっさり殺されてしまった。関係ないのに。かわいそう。いちおう、ちゃんと死体が描かれてるので、今度はもう「実は死んでませんでした」オチはもうやらないと思う。多分。
さて、そのあと勇のところにまた静がやってくる。静は勇を連れて逃げようとするが、勇はそれも拒否する。ここにいる、と言い張る。
仲間たちは紅幣のアジトに乗り込んできて、ドンパチをおっぱじめる。というところで、女ボスがまた勇のところに来て、わたしに従うか死ぬか選べ、と言うのだが。
勇は静からひそかに渡されていた(らしい。本人は盗まれたと言っているが、わざとだろ)銃で、女ボスを撃った。
というところで、次巻に続く。
満州アヘンスクワッド(15巻)感想
静はなに?なんなの?何が目的なの?金が目当てで動いているだけにしてはあまりにもやることが、勇たちに都合がよすぎるんだけど。どっかまた別の組織から派遣されていたトリプルスパイとかなの?この漫画がどこで連載しているとかは把握していないので、そのへんのことはさっぱりですけれども。
さて、女の子である。殺されてしまった。くどいようだが、かわいそう。勇は女の子が殺されてしまったことでだいぶキレている。クリリンのことかと絶叫する悟空くらいにはキレている。
だいたい、今巻ラストで勇が発砲するわけだが、いままで勇って、直接みずから手を下して他人を殺害するシーンは無かったような気がする。悪党のボスとして、ようやく腹がすわったようでそれはなによりである。
いまやってる編は次の巻か、それでなくてもさすがにその次くらいでいい加減終わると思うけど、その次はどうするのかな。いい加減縄張りを広げる土地も(満州には)なくなってきたと思うが、ヨーロッパ編とか始まるのであろうか。いや、テキトーなこと言ってるだけですが。ではまた。
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