足掻く【7巻ネタバレ】新設定明らかで深まる謎と新たなストーリーの幕開け!?

足掻く(7巻)

菊池直恵先生が描くヒューマンドラマ漫画「足掻く」最新巻となる第7巻

今回、予知できる少年。そして帽子男について掘り下げられていきます。ようやく帽子男の名前も明らかになっていく事へ。

そして以前から意味深であった「キーパーソン」この人物は秀美であった事も明かされていきます。まだ全貌は明らかになりませんが、少年、帽子男、秀美は深い関係が交錯していそう。

足掻くファンとしては必見の内容になっていますよ!

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足掻く【7巻】ネタバレ

足掻く(7巻)

いじめっ子の女性の髪を問答無用で切っていく秀美。男子生徒の一人が『先生に言いつけてやるからな!』と脅していく。

無感情で『どうぞ』と伝える秀美。
いじめっ子女子達は自分の親がPTA役員だの何だの伝えて彼女をどうにか脅かそうとしていく。しかし、まったく秀美には通じない。

逆に今から職員室に行って証言して欲しいと未来を予知できる少年に伝えていく秀美。

職員室に行くことへ躊躇い出していくイジメっ子達。秀美が先生達にいじめられていたと言い出すのではないかと懸念があった。

『イジメられてた?私が?誰に?』

秀美はイジメに対する価値観を語っていく。そして彼女はいつもイジメてきた4人に対して抱いていた感情を吐露していく。

『私、あなた達に対してどうでもいい以外の感情持った事一度もないけど』

秀美に恐怖を感じていくイジメっ子4人。
そして本物を教えてあげると称してハサミを持った秀美が一人の女子生徒に襲いかかっていく。耳の横をかすめる殺意剥き出しの秀美の反逆。

『もうあなた達に付き合ってる暇はない…二度と私に関わらないで』

怯むイジメっ子達。
そそくさと退散していく。目障りな人間がいなくなった言って予知少年としっかり対面する秀美。

『あなた何者?』

素性は決して明かさず、ただ見えるとだけ伝える少年。秀美は彼を隣に座らせて自分がからっぽになった理由を明かしていく。

秀美の親が学歴に強いこだわりを持った人間であった。そして秀美は幼少期から天才的な頭脳を持っていた。進学校も余裕で入学。成績も常にトップだった秀美。

彼女はふと周りを見渡すと「誰もいなかった」と語っていく。人生が馬鹿らしく感じた彼女は勉強もやめて、わざと中学受験も落ちていた。そして自分の中身がからっぽである事に気付いたと語る。

『全てがどうでもよくてただ生きてきただけだけど、それもめんどくさくて、だから死のうと思ったのに…』

その時に少年から言われた一言が秀美を自殺する事から救っていた。そして彼女はからっぽだった中身に感情が湧いてきた事を伝える。

『あなたが何者か知りたい』

少年は秀美にいつくか指示を与える。
まず髪型を綺麗にすること。学校では話しかけないこと。聞いた事は誰にも話さないこと。明日の放課後、後をついてくること。これらを守ったら知りたい事を教えると伝える少年。

自宅に帰ると秀美の母親、弟は前髪パッツンの彼女を見て仰天。同時に母親は彼女のことをみっともないと罵っていく。母親からお金を貰って散髪へ向かう秀美。

翌日、2年3組の教室はざわついていた。

秀美は女子としてはかなり短いショートカットにしていたのだ。嫌な予感を感じながら会話する担任。

『先生が心配するような事はもうありませんから、安心して下さい』

その言葉を秀美から聞いて安堵の表情を浮かべる担任。そして秀美は初めての感情を感じ取る。

『気付いていないフリしてた奴が一番ムカつく』

彼女の怒りの矛先はいじめっ子ではなく担任教師へ向けられていく。

そして授業も終わって放課後。
少年の姿を捉えると秀美は後をついていく。自転車置き場まで行くと少年は秀美を後ろに乗せて二人乗りでアパートに連れて行く。どうやら隠れ家として使っているアパートであった。

そしてアパートに少年から呼び出しをくらった帽子男が現れる。

『この人だよ…下じきになるはずだったうちの生徒』

帽子男に伝えると少年は『後はよろしく』といって立ち去っていく。秀美と二人きりになってたじろぐ帽子男であった。秀美はここへ来た理由を明かしていく。

『てことは…やっぱり君がキーパーソンなんだな…』

取り敢えず落ち着いてしっかりと話せる場を作っていく帽子男。そして自己紹介から始めていく。彼の名前は梶原大地。23歳の大学2年生であった。

そして少年について彼はちょっと先の「未来を見る事ができる」と伝えていく。2週間ほど先まで未来を見る事が出来るらしい。やたら未来を見る事に詳しかった大地。

実は彼も中学生まで未来を見る事が出来たと明かしていく。そして少年との出会いを語り出していく大地。

大地が少年と初めて会ったのは3年前。少年はまだ5年生であった。そして秀美の前で帽子をとる大地。彼のおでこには深い傷があった。

『あいつにやられた…3年前…俺はあいつに殺されかけたんだ』

ここで第7巻は終了である。

足掻く【7巻】感想

足掻く(7巻)

新たな進展があった第7巻。
ちなみに足掻くを説明するあらすじにも大きな変化が現れていた。今までは貧困、苦学生をテーマに描くと記載あったが、今回で「家庭内での環境が産み出したモンスターたちを描き尽くすモダンホラー」といった文言に変わっていた。

ベクトル転換をしたのか、最初からここへ持っていく予定だったのか不明だが、個人的にミステリアスでサスペンスな今の物語は好みである。

帽子男の正体も少し明らかになったが、やはりまだ全体像は見えてこない状況。

少年にとって秀美は何故、キーパーソンなり得る人物なのか…。まだまだ楽しみと謎が尽きない漫画である。興味が出た人は是非、チェックしてみて欲しい!


足掻く

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原作・著者菊池直恵
価格132円(税込)

見えない貧困。見たくない心の中。前作『堕ちる』でエリート家族の奥深い暗闇に踏みいって大反響を巻き起こした菊地直恵氏の最新衝撃作!今回は、今まさにはびこりつつある見えない隠れ貧困。一見貧困とは思えない外見なのに実情は火の車。そんな若者の奥底でどんなどす黒い心が動いているのか…家計が危機に瀕した家庭からけなげにバイトで学費を捻出して夢を目指す女子学生。その生活はまもなく破綻しようとしていた。目の前に現れた同じ境遇の苦学生と恋仲になるが…その先に待っていたものは?

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