満州アヘンスクワッド【14巻ネタバレ】地元マフィア「紅幇」と「工部警察」に剥き出しの敵意を向けるられる!?

満州アヘンスクワッド(14巻)

前巻の紹介で休載の話をしたが、どうやら連載は再開しているらしい。ひと安心。というわけで、ピカレスクロマン『満州アヘンスクワッド』第14巻である。表紙を飾っているのは例のユダヤ人の少年。ち

満州アヘンスクワッド【14巻】あらすじ

満州アヘンスクワッド(14巻)

一言で説明すれば、ずっと上海篇。紅幣との戦いがひたすら続いていく。敵は紅幣だけではないが、ユダヤ人たちはだいたいみんな味方についた。

あと、そんな引っ張るほどのことでもないのでここで説明すると、赤幣の女ボスとジルイの二人はどうやら幼馴染のようである。ふたりして並んで乞食をやっていた時代があるらしい。男女の仲ではなさそうな雰囲気だし、血のつながりもなさそう。確証はないが。

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満州アヘンスクワッド【14巻】ネタバレ

満州アヘンスクワッド(14巻)

勇たちがユダヤ人勢力を味方に付けたので、当然ながら紅幣とユダヤ人居住区のひとびとが対立し始めることになる。いい迷惑だと思うが彼らにも誇りというものがあるのである。勇たちが手下(表紙の少年)を送り込んでいた出版社の編集長は紅幣から刺客を差し向けられて殺されてしまったのだが、ユダヤ人たちはかえって結束して勇たちに協力するようになった。少年も。

さてもう一人、勇といい仲になりかけた中国人の娘さん。ジルイの捜査の中で別件逮捕されて、スパイに仕立てあげられてしまう。誰が真阿片を売っているのか調べてこい、というのである。

たいして有能なスパイでもないとは思うが、勇と面識があるわけで、彼女は勇こそが密売組織のリーダーだという真相に辿り着いてしまう。勇の方も、それを知られたことに気付く。で、仲間たちにその旨報告したところ、リンに言われる。「その女を消しなさい」と。

勇の女(だと思われている)のであるから、勇が始末するのが組織としての筋なのである。仲間が車で送ってはくれるが、ナイフを持って(銃だと音が目立つので)忍び込んでいくのだが、結局殺しそびれて戻ってきてしまう。リンには「殺してきた」と嘘を吐く。殺していないことに気付いている仲間もいるが、誰もそれを深掘りしようとはしなかった。結局、女は勇をジルイに売りはしなかった。少なくとも今巻の時点では。

さて、ユダヤ人たちと紅幣の対立は激化し、ついに武力衝突に至る。全面戦争である。マシンガン(いやショットガンか?よくわからない)を持って乗り込んできて、勇たちは地下水路を逃げながら、地下水路にある隠し部屋に隠れて刺客をひとりずつ始末していく。

そのへんの手引きをするのは例の、紅幣のスパイであるところの青年である。本当のところをいえば仲間を殺しているわけであるが、まあ殺されてるほうは相手が自分たちのスパイだとは知らないんだろうし、仕方がない。

で、逃げ切ったと思って油断したところで、勇はそのスパイ青年から銃を突きつけられる。というところで次巻に続く。

満州アヘンスクワッド【14巻】感想

満州アヘンスクワッド(14巻)

本当に甘い。やはりボーイです。よく女ひとり殺せないような神経で麻薬王になれるもんだな……。まあ、いいけど。そういうノリの作品なのはずっと同じであるので。

さて、この作品やはり心配なのは作者の体調不良の件である。目の病気だそうだ。作画の人が。漫画家なんかやっていると目は酷使せざるを得ないだろうし、大変なんだろうなあ。休載は一時的な休養のためのものであったらしいが、今後またなにかないとも限らないわけで、まあ身体を大切にしつつ無事に連載を続けていただきたいものである。

ちなみに15巻はもう出ている。当たり前だが、まだ紅幣との対立が続いていく流れであるらしく、そんなような感じの次巻予告が描かれている。紅幣のボスの人、それなりに大物感は漂わせているので、なんかちょっとは見せ場を作ってほしいものである。まあ、勇たちに最終的には負けるんだろうけどさ。がんばれ。

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