漫画「青春のアフター」第3巻のあらすじ、ざっくりとしたストーリーをご紹介。
漫画「青春のアフター」3巻のあらすじ
構成上の時系列が飛んだり跳ねたりするので(タイムワープものだけに)、あらすじを語るのがややこしい。箇条書きで要点だけまとめよう。
最後に、重要なシーンがある。
漫画「青春のアフター」3巻のネタバレ
みい子と結婚の約束をした後、そのことについてさくらと話す間、「無自覚に」さくらの手をずっと握っているまことである。そして(みい子にとってはかなり困ったことに)さくらは、その事実が、満更ではないのだ。業の深い三角関係に陥っている。
さて、最後のシーンについてだ。
婚約者がいるというのに、婚約者を放っておいて、泣いているさくらを追いかけていくまことである。
なぜ泣いているのか、と問う。
さくらは、「まことがわたしのものになってくれないから、って言ったらどうする?」と問う。
で、まことは、恋の告白みたいなことを言ってしまう。16年前にもしているのだが、それとはまったく意味の変わる告白を。
さくらはまことに抱きつく、というか飛びついて、キスをする。
その光景を、遠くでみい子が呆然と見ている。
その状況で、次巻に引くのだが、煽りの文句が「僕は、どこで選択を間違えた?」である。
漫画「青春のアフター」3巻の感想
実際のところまことはどこで間違えたのだろうか。これは難しい問題である。まことがみい子と出会った経緯、恋に落ちた経緯もこの3巻で語られるのだが、それはそれで、そうなっても仕方ないかな、という流れなのだ。いくら、忘れられない過去の相手がいるといったって、その時点ではさくらは行方不明になったまま十数年も経っているのである。
「ずっと前から僕は間違えていたんじゃないか」と、まことは述懐する。
そうであろう。それは、さくらと再会したときに手を取ったことがそもそも間違いだった、なんていう話ではきっとないのだ。もっとずっと昔。
さくらへの想いを忘れようとしたことそのものが、間違いだったのではないかと、筆者は個人的な感想としてだが、思う。
突然関係がないようで関係のある話をするが、心理学の言葉でツァイガルニク効果というものがある。ツァイガルニクという謎の単語はこの効果を発見した心理学者の名前であって、そんなことはどうでもいいのだが、「未達成の課題の内容は達成された課題の内容よりも忘却されにくい」ということを実証した研究理論である。
恋愛に代入すると「実らなかった恋の相手ほど忘れられない」という話になる。
実らなかった、しかし本当の恋を、自分の心の中で処理するのは、とても難しい。失敗したからってこの漫画みたいになることは普通あるまいが、しかしそれにしたって、難しいものは難しいのだ。焼けぼっくりには火がつきやすいという話もあるし。
さて、次の4巻が最終巻となることは確定しているのだが、2017年夏発売、だそうである。そのときが来たら、できればまたご紹介したいと思う。
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