予知視【3巻ネタバレ】第一部巻で新たなストーリーが幕を開けていく!?

予知視(3巻)

終わるかと思ったら終わらなかったというか、巻中で「第一部完」となり「第二部」が始まる。そんな感じの『予知視』3巻である。

予知視(2巻)

予知視【3巻あらすじ】

茂の目的はすぐに明らかになる。彼は奈美、つまり一族出身の能力者にして主人公・照彦の元彼女、さらに説明すると故人、その女をひそかに愛していたのだ。ということで、奈美を手厳しく振って自殺に追い込んだ照彦に復讐することと、奈美の力を自らのものとすることを企んでいたのだという。

だが、茂の企みは結局、成功しない。茂は奈美の呪いによって命を奪われ、照彦は最終的に両目と「予知視」の能力を失ってしまう。ここまでで第一部完となる。

第二部はまったく別の主人公、由理恵の物語が始まる。由理恵も例の一族の出身だそうで、予知視の能力が使える。

予知視【3巻ネタバレ】

では巻頭部分から、ネタバレ解説をしていこう。茂も例の一族の出身であるわけだが、たいした力も(一族内での)立場もなく、ずっと以前から奈美の監視役をやっていたらしい。いわば公認(おおやけ、ではないけど)ストーカーといったところである。

ところが茂はその役目をやっているうちに奈美に対して恋愛感情を抱くようになってしまった。が、積極的にアプローチをかけたりはしなかった(しちゃまずい立場でもあったのだろうし)。というわけで、照彦が奈美と付き合い始めたときも複雑な感情を抱きながらずっと眺めて見ていたらしい。

照彦が転校した後、奈美は精神的に不安定になり、結局自殺してしまったわけだが、それを契機として茂は照彦に対して「復讐」をすることを誓ったのだそうだ。

さて、茂は照彦を拷問し、そして目玉をえぐり取って自分に移植する(グロい)。これによって茂に予知視の能力を持つ瞳が定着したかに見えた……のだが、実際にはそういうことではなかった。その眼には、死んだ奈美の意志の力、残留思念のようなものが宿っていた(描写はほぼ悪霊だが)。

奈美の亡霊は、茂を殺してその肉体を奪い取り、実体化する。真っ黒な姿である。ところがもう一体、白い姿をした奈美の亡霊も現れる。黒い方は闇、白い方は光であるらしい。二体?の亡霊は光か闇か、どちらかを選べと照彦に迫る。

照彦は、いろいろ心変わりすることがあったらしく、闇の方を選ぶ。放っておけない、とかなんとか言って。その結果として、照彦は両目を失い、気が付いたときには病院にいた。ここまでが第一部である。

第二部は、第一部とはどういう連続性があるのか分からないが、とにかく同じ一族の由理恵という女が突然、出てくる。一族屈指の能力者で、10分先まで予知視を使うことができるのだという(一族の普通の人間は10秒くらいが限界)。

だが、なんだかよく分からないが父親から厳しい監視を受け、しつけられて育っている。なにが目的なんだかよく分からないが能力を利用した格闘訓練みたいなものも受けさせられている。だが本人は高校生で、年齢相応に反抗期なので反発している。

ある日、好きな人みたいなものができる。服屋の店員である。なぜか由理恵の能力が通用しない不思議な人物だ。とかなんとか言ったあたりで、今巻ではここまで。

予知視【3巻の感想】

予知視(3巻)

てっきりこの巻で完結だと思っていたので、終わらないばかりか第二部開始という展開には驚かされた。なんでもWEBコミックとして総計一千万ダウンロードを超えているとかで、人気があるから続いたのであろうが。

今後、由理恵の物語はどうなっていくのであろうか。ここまでの感じだと、第一部とは雰囲気というかジャンル自体かなり違った感じになるのかもしれないが……果たしてどうであろうか。


予知視

予知視

原作・著者滝智次朗
価格660円(税込)

「運命とは必然であり、自らの選択である。」そう信じる男は“予知できる眼”を持っていた。絶対に失敗しない、思うがままの日々。しかし、彼はまだ知らない。すでに深く、暗い、大きな渦に呑まれていることを…。それは人が「運命」と呼ぶものなのかもしれない

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