バイオレンスアクション【6巻ネタバレ感想】ヒッピー強盗団との血腥いバトル勃発!?

バイオレンスアクション(6巻)

バイオレンスアクション』、新章突入の6巻である。

バイオレンスアクション【6巻あらすじ】

本巻には続き物の長編(公式の呼称かどうかは知らないが無法楽園編と書いてある)が一本と、みちたかくんが主役でケイもだりあも出てこない短編が一話収録されている。というか、あらすじで説明することではないかもしれないが、みちたかくん今巻では出てこないのかと思ったら巻末で主役をやっているというオチであった。

長編本編の内容であるが、今回のメインとなるのは「ヒッピー」の「強盗」の集団である。ふつうヒッピーであることと強盗であることはあまり両立しないと思うが、この作品に出てくる日本は(漫画ではよくあることだが)いろいろおかしい日本なので細かいことを気にするのはよそう。

ヒッピー強盗の集団はとある島に住み着き、気ままにサーフィンに明け暮れて暮らし、たまにヤクザの資金を強奪しに本土に上陸したりなどする生活を送っていた。ちなみに、最初筆者も誤解していたのだが船上で「仕事」をするわけではないので海賊とは違う。

さて、やられた側のヤクザたちもただやられて黙っているわけはない。腕利きを斥候として雇い(これがケイとだりあ)、島に襲撃をかけることになる。

バイオレンスアクション(5巻)

バイオレンスアクション【6巻ネタバレ】

バイオレンスアクション(6巻)

作中でケイとだりあは別行動である。ケイはヒッピー集団に直接接触を図り、あっけなく正体を見破られ、なんか速攻で捕まった。そして拘束である。何やってんだ。

いっぽうだりあはというと、そのヒッピー集団に漁師だった夫を殺された島民の老婆とコンビを組み、外側からヒッピー集団に接近を図っていく。

ヒッピー集団のリーダーは、クリオと名乗りまたそう呼ばれる、見た感じではさわやかな青年にしか見えない若者である。詩の嗜みがあり、中原中也をそらんじたりする。しかし腕は立つ。ほかのヒッピーたちもそれなりに腕利きである。どこでどういう教育を受けたんだ。謎だ。どうでもいいけど。

いっぽうヤクザたちは、日影(ひかげ)という男をリーダーにしている。また、ヤクザ側の会長の娘で恵(めぐみ)という女が、拉致されているので「救助」することを目的にしている、という建前である。

実際にはその恵は、どういう経緯でそうなったのかは描かれていないのだがヒッピー集団に共鳴し、「自由気ままに人を殺して暮らしたい」などとうそぶいている。クリオといい仲でもある。

最初に先端を切るのは前述の老婆、幸(さち)さんである。ヒッピーの一人と偶然遭遇したので、崖に追い詰めて火炎放射スプレーの炎を浴びせ、転落死させる。やったのはだりあではなく幸さんである。

だりあは殺し屋であるが、殺し屋というのは素人による殺人のほう助をする職業ではない。さすがに呆れている。

なんだかんだしている間に日影率いるヤクザたちは上陸してくる。作戦は「動くやつは皆殺し」である。自分たちで雇ったはずのケイやだりあも、人質のはずの恵もである。恵がヒッピーに通じ、ヤクザの資金源の情報を流したりなんかしたのが知られたためにそういうことになったのだそうだ。

ケイはこの一連の流れの間ずっと拘束されたままなのだが、クリオによって結局縄を解かれ、「恵の護衛をしてくれ」と頼まれる。この巻はだいたいそのへんまでである。

バイオレンスアクション【6巻の感想】

バイオレンスアクション(6巻)

最後にみちたかくん登場エピソードの話をするが、さしたるほどの話ではない。偶然シマ荒らしの美人局コンビ(16の小娘とチンピラ)に遭遇し、こらしめる。

ちなみにチンピラはみちたかくんの顔と名を知っていて、勝ち目がないことも理解しているのだが無謀にも突撃してきて無事返り討ちである。

小娘は「女を殴んのかよ」とか言っているが、みちたかくんはみちたかくんなので返答は「男も殴るぜ」である。やっぱりみちたかくんはいかす。あ、本編も面白かったです。


バイオレンスアクション(1)

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