バイオレンスアクション【1巻ネタバレ感想】デリヘル嬢のフリした殺し屋少女!

バイオレンスアクション(1)
バイオレンスアクション(1)
作品名:バイオレンスアクション(1)
作者・著者:浅井蓮次/沢田新
出版社:小学館
ジャンル:青年マンガ

漫画「バイオレンスアクション」1巻のあらすじ・内容

えー、デリヘル業者を装った仕事人の少女「ケイ」の物語である。

殺しの依頼も請け負うが、厳密には殺し屋専業なわけではなく、よその殺し屋を相手どったボディーガードだとか、かなり幅広く手掛けている。

ちなみに殺し屋もやるデリヘル嬢なのではなく、デリヘル「ぷるるん天然娘特急便」というふざけた屋号はあくまで偽装のようだ。ただ、依頼を受けるとき、デリヘルのような台詞を言っている程度しか、デリヘルである要素はない。

「はいこちらぷるるん天然娘特急便。ご指名は?」
「なんでもできるなるべくイカれてない子を」
「(ターゲットの)ご人数は?」
「10人くらい」
「10Pですね!あとご理由は?」
「今日は娘の誕生日だった」
「はァい!復讐いただきましたー!ケイちゃんでお伺いいたしまーす!」

ノリの軽い殺人代行業である。ちなみに、軽いのは表面的なノリだけでなく、どうも金さえ出せばクライアントはあまり選ばない昔の傭兵のような集団なので、裏社会の人々からは「味方なら頼りになるが、いつ敵対されるか分からない厄介な存在」と認知されている。ちなみに、裏稼業とはいえそこらのヤクザでも「ぷるるん天然娘特急便」の正体を知っているという程度にはオープンにやっている。

近在のヤクザからは「デリヘルのふりをした、おっかねえ仕事人の組織」とかなんとか言われている。そんなに大勢いるようではないが、他にも女の子の仕事人が何人か在籍している。ケイはナンバーワンである。多分腕前も。

漫画「バイオレンスアクション」1巻のネタバレ

この巻の時点ではケイのプロフィールなどは謎が多い。明らかなのは、少女の外見をしていること。少なくとも言動は少女めいているが、いろいろネジが外れていて、妙に哲学的なことを口走ったり、かと思えば殺しの仕事中に簿記の勉強をしていたりする電波ちゃんだということ。

武器はナイフ、銃、徒手空拳、なんでもいけるようだ。だが、どこで誰に技術を仕込まれたのかとか、そういったことは明らかにならない。

作風はと言うと、こんなタイトルではあるがさほどピカレスク的であるわけでもダークなわけでもなく、割と明るくあっけらかんとしている。人情もの、的な側面の逸話と、アクションもの、的な逸話の二つが目立つ。

アクションものというのは、凄腕の仕事人同士のアクションである。ケイは凄腕だが、この世界には他にも凄腕はいる。ヤクザの金を持ち逃げしたとある中年女性から、護衛を頼まれる話がある。その女性を追跡してくるのが、「みちたかくん」と呼ばれている、ヤクザの世界の……なんだろう。まあ用心棒のような稼業をしている男性。

いつも無表情だが饒舌で、彼もなんか独特の思想や哲学を持っている。愛用の武器は「クギ撃ち器」(ネイルガン)。

みちたかくんは闇の住人だが、秩序を重んじる。ヤクザの世界のルールを破った人間に懲罰を下すのが仕事であるらしいが、自らを「ルールを失くした奴らへの天災」であると語っている。

みちたかくんは強い。ケイも大苦戦している。が、最終的には、ナイフで滅多切りにしてケイの勝利。

漫画「バイオレンスアクション」1巻の感想

バイオレンスアクション(1)

裏社会を舞台にしているが、そういう作品によくあるダークさやダーティーさとは、よくも悪くも無縁の作品である。その方がいいという人もあれば物足りないと感じる方もあろう。

美少女がダーティーワークをする漫画というのはそんなに珍しいものではないが、そういうものの中で比較した場合は、まあ、佳作の部類といったところだろうか。

とまあ、一巻はだいたいそんな感じである。2巻ではどういう感じに話が転がっていくのだろうか?それは次巻紹介のお楽しみということで。


バイオレンスアクション(1)

バイオレンスアクション

原作・著者浅井蓮次 / 沢田新
価格660円(税込)

暴力団抗争の行き違いから、組に家族を殺された拷問専門の[医者]。[医者]は復讐を誓い、組潰しを「殺し屋派遣業」に依頼する。派遣されたのは[簿記専門学校生]の[女子]。彼女こそ指名NO.1の凄腕ヒットガール。名前は――[ケイ]。暴力と金と欲が渦巻く裏社会に咲く最強ゆるふわ殺し屋ガール・ケイ。とにかくヤバい!! 会いたい殺し屋NO.1!!THE バイオレンスアクション!!!

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