スピンオフのスピンオフとして始まったこの作品もはや8巻である。
1日外出録ハンチョウ【8巻あらすじ】
今巻も、おおむねまったりとしたギャグ漫画が各話完結で展開される。というわけで、次へ進もう。
1日外出録ハンチョウ【8巻ネタバレ&感想】
九州
地下で九州出身の人が集まって九州交流会なるものを開くことになった。大槻は九州出身ではないらしく、出番はちょっとだけである。しかし大槻の子分のひとり沼川は宮崎出身なので、参加することになる。最初のうちはわきあいあいとやっていたのだが、だんだん雲行きが怪しくなりはじめ、九州の中で(福岡が一番なのは当然として)どこが上位の県になるか、みたいなことでマウントを取り始める一同。宮崎はどう頑張っても九州の中で底辺なので沼川は参加しないのだが、そこに佐賀(宮崎とワースト1,2を争う存在)出身の人間がすり寄ってきて……という話。すごく面白いんだけど、ちょっと説明するのが難しい感じがある。
父飯
大槻は子供の頃、父に「焼きうどん」を作ってもらった記憶があるらしい。で、ふとそれを思い出し、それを再現するのに挑戦してみることになる。色々試してだいぶ寄せることはできたのだが、なんか一味足りない。それはきっと「愛情」の差なのだ、と綺麗にまとめると見せかけて、オチは「そうじゃなくて、足りないのはきざみのり」とナレーションでオトす。
主従
いつもの三人で買い出しに行った帰り、たまたま見つけた安い焼肉屋にふらっと入る。こういう安い焼肉屋の方が気取らずに楽しめていいよね、という、まあ突き詰めればそれだけの話である。
歩旅
大槻と石和、日本橋(東京の)から箱根まで徒歩で旅してみようという、トチ狂った計画を立てる。黒服の牧田には止められる。逃走だとか、身の安全とかを心配しているのではなく、牧田も一緒に歩かざるを得ないからである。結局、箱根まで辿り着くことはできず、横浜に着いたところでグダグダになって終了するのだが、なんだかんだでそれなりに楽しんだ三人であった。牧田もすっかり友達みたいになっている。
良犬
大槻がひとり公園で解放されてみると、犬がいた。実は犬好きだった(らしい)大槻、勝手にバッカスと名付けた犬と仲良くなるのだが、本当の飼い主がいっこうに現れない。首輪があるので飼い犬だろうと判断するのだが、現れないのである。しまいには、飼い主だと誤解されてフンの始末までする羽目になる。結局、最終的に飼い主は登場して大槻はバッカスと別れるのだが、すっかり情が移ってしまっており別れは辛いものになったのであった。
甘話
地下で「点検日」という、事実上待機だけしていればいい日があり、みんな暇でしょうがないのでどうでもいい会話を繰り広げ、最終的に「世界一の甘いものは何か」という大議論を開始することになる。さんざん話は長引いた挙句、一位はあんみつ、次点できんつばという、おおむねどうでもいい結論が出されるのであった。
好吃
突如、中華料理が食べたくなった大槻。中華料理について調べてみるのだが、中華料理と一口に言っても何種類何十種類も中華料理の種類は存在する、ということが分かる。さんざん迷った末、考えるのが面倒くさくなった大槻は餃子の王将に行くことにするのであった。ズコー。というお話。
静夜
大槻たちと仲良しの黒服、宮本に彼女ができた。できたが、割と短期間で別れた。クリスマスイブの日に外出することになった大槻、監視担当が宮本だったので、愚痴話などを聞いてやってクリスマスを過ごすことになる。男たちの夜は静かに更けていくのであった。
1日外出録ハンチョウ
地の獄…! 底の底…! 帝愛地下労働施設…! 劣悪な環境である地下にいながら「1日外出券」を使い、地上で贅の限りを尽くす男がいた…! その名は大槻…! E班・班長にして、1日を楽しみ尽くす匠…! 飲んで食って大満喫…! のたり楽しむ大槻を描く、飯テロ・スピンオフ!
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