漫画「真綿の檻」第3巻の見所や感想をご紹介!これにて完結巻である。言うなら母と娘の和解と新たな人生といった具合だろうか。
3巻では榛花と泰枝が本心で向き合っていく。
榛花の母を想う気持ちを知って救われていく泰枝。彼女を新たな人生に向けさせるのは溺愛していた息子ではなく苦手だった娘。
同時に今回で榛花と泰枝にあったわだかまりは解消へ向かっていく。
最初から最後まで本当に綺麗で全て味の違ったエピソード。気になったら読んで損しない漫画ですよ!
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2巻はこちら
真綿の檻【3巻】ネタバレ
ハイライトが当たるのは榛花の母親である泰枝。
冒頭…泰枝は昔から娘の榛花が苦手だった事を明かされる。
夫の実家へ嫁いだ泰枝。
そこで待っていたのは義両親、旦那、息子や娘達の世話であった。
忙しい生活の中で気分を逆撫でするのが榛花であった。泰枝の苛立ちは次第に榛花へ向けられていく。事あるごとに榛花の小さいミスを責める泰枝。
中学生時代、榛花がプレゼントしてくれた手作りのエプロンさえ…泰枝にとって気分を逆撫でする代物であった。彼女の中で癒やしは息子の聖司だけになっていく。
そして日々のストレスで苛立ちが募る泰枝。
『離婚すれば?』真綿の檻(3巻)
榛花から発せられたその言葉で感情が爆発する泰枝。この日から泰枝の中で榛花の事が嫌いになっていく。
良い大学を出ても結局は女…。
社会では学歴など役に立たないと思っていた泰枝。榛花の結婚も愚鈍な女が愚鈍な男と結婚した。こんな感情を抱いていた。
そして榛花宅を訪ねた時…彼女の生活ぶりを見て自分とまったく同じだった事に娘を哀れに思っていた。そして自分の気持ちを知る娘なら実家へ帰ってきた時に助けてくれると信じていた。
それが…2巻の状況である。
家族を突き放して一広との生活を取る榛花。
この時…榛花から告げられた言葉が突き刺さっていた泰枝であった。
2巻での件以降…ちょこちょこ実家に顔を出しては家事をこなしていた榛花。泰枝は榛花と本心で語り合っていく。
『あんたはお母さんのこと嫌いよね』真綿の檻(3巻)
榛花から出た言葉は意外であった。
母の事は大好きだと告げる榛花。同時に学生時代などは好きだから我慢をしていたと。
しかし、その状況が一生続く訳がないと伝える榛花。
榛花と向き合って喋って自分を助けようとしていた榛花を突き放したのは自分の方だった事を認識する泰枝。それに気付いて彼女の前で泣いて頭を抱えていく。
『お母さん…どうしたらよかったんだろう…お母さんの人生って何だったんだろう』真綿の檻(3巻)
ドライに切り返す榛花。
趣味でも見つければよいと。さらに実家の店の手伝いをしてるんだから給料も貰えば良いとアドバイスする。
榛花の帰り際…泰枝は尋ねる。
前に伝えてきた「感謝してる」は反面教師の意味だったのかと。
否定する榛花。
実際、昔の母親の厳しい手解きは大人になった今…とても役立っていると。環境は恵まれていたし…育ててくれた事にはしっかりと感謝をしていた榛花。
さらに両親が喧嘩した場合…自分は泰枝の味方をするつもりである事を伝える。
その言葉に救われた表情を見せる泰枝。
それ以降、榛花のアドバイスを聞いて生活。ちなみに愛情を注いだ聖司に関しては心配の電話が一回きりであった。
自分とは違う人生を歩む榛花を見て…母親としての役目は終わったと痛感する泰枝。
『私は自分の人生を生きよう』真綿の檻(3巻)
つきものが落ちたように晴れやかな表情になっていく泰枝。
誰かの為に生きるから…自分の為の人生を歩む事を決心していく。ここで第3巻は終了。
真綿の檻【3巻】感想
わずか3巻で完結する漫画だが…本当に面白かった!
1巻、2巻、3巻と全てにおいて違う味を出しており…作者さんの実力の高さが見える作品。
これは多くの女性の共感や人気を呼べる作品だと心底に思う。強いていうならコソ泥聖司の人生がどうなっていくのか見たかった…(笑)
この作品で一番のクズ野郎は聖司である(笑)
姉である榛花のことを承認欲求の塊、奴隷体質…金づるとしか見ていない…。彼の闇堕ちスピンオフとか出たら絶対に読む(笑)
本当に面白いし…1冊121円。400円あれば完結まで読める漫画なので是非、チェックしてみて欲しい。心に刺さるし、笑えるシーンも絶妙に入れてきて憎い。
久しぶりに短編で良い作品と出会えたと思える漫画でした!
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