人の息子【2巻ネタバレ】里親と里子の新生活が遂にスタート…前途多難!?

人の息子(2巻)

あのあやの先生が描くヒューマンドラマ漫画「人の息子第2巻をご紹介。2巻は第8話~13話までが収録。

今回、遂に旭が高嶺の里親として認定されていく。そして二人の新生活がスタート。しかし、今まで違って同じ屋根の下で暮らす事になると様々な問題が浮き彫りになっていく。

里親と里子を描くあのあやの先生の渾身のヒューマンドラマ漫画。心揺さぶられる人間模様が魅力の作品です!

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人の息子

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人の息子

人の息子【2巻ネタバレ】

人の息子(2巻)

8話ネタバレ

旭と高嶺のもとへ訪れる児童相談所に勤める楓。失踪してしまった高嶺を見つけてくれた事に感謝を述べる楓。

施設に戻って楓は高嶺の気持ちを確かめていく。誰と一緒に居たいのかを問うと高嶺の口からは『お母さん』といった言葉。しかし、子供ながらに高嶺はそれが無理だと言う事はわかっていた。

高嶺は旭が里親になろうとしてくれている事を知って嬉しい反面、複雑は心境を楓に覗かせていく。

喫茶店で楓と二人で高嶺について話す旭。ここで楓から提案が入る。

『受けてみませんか?里親認定研修受けてみませんか?』

研修の日程等を旭に伝えていく楓。
来月に実施される事を知る。何日ほどの研修になるのか尋ねるとほぼ2週間。仕事の都合もあるので担当で重松に相談してみる事にする旭。

担当編集の重松は旭の背中を後押し。

旭は高嶺を誘って水族館へ遊びに出掛ける。旭手作りの弁当を頬張りながら和気あいあいムード。そして昼食後、再び水族館内を回る二人。高嶺はそんな中で母親との思い出を語っていく。

そこで旭は高嶺に伝えていく。

『俺と一緒に暮らしませんか?』

敬語になってしまった事を笑いつつ、高嶺も笑顔で旭にお礼を述べていく。お土産コーナーで水臭いことを言う高嶺。そんな彼に家族になるかもしれないんだから遠慮はするなと伝えていく旭であった。

そして里親研修の申請書を楓に提出していく旭。彼女もこれからは徹底的に旭をサポートする事を約束していく。

9話ネタバレ

所長に呼び出される楓。
旭の件であった。所長は旭が本当に里親になれるのか…覚悟はあるのか…半信半疑であり、完全に旭を信用はしていなかった。その事を楓に伝えていく所長。楓の1日の予定を聞いて午後から楓と所長は出掛ける事へ。

一方、学校では水族館で購入したお土産を渡そうとタイミングを見計らっていた高嶺。苦戦しながら友達にお土産を渡す事に成功。

そして一番の親友である「こいちゃん」には誰と水族館に行ったのか…そして今後の自分の身の振り方を明かす高嶺。

里親になろうとしてくれている保育園の旭先生は漫画家の鈴木ササカマ先生である事もカミングアウトしていく高嶺。信じられないような話だが信じると伝えるこいちゃん。そして笑顔で高嶺を祝福してくれる。

一方、旭の自宅には母親が尋ねてきていた。

旭の一人暮らしの生活を見て小言が始まっていく。そんな中でも旭が里親になる事を認めてくれる雰囲気を醸し出していく母親。年末年始はもしかしたら高嶺を連れていくかもしれないと告げていく。

『もちろん待ってるわね』

ひとまず旭宅から立ち去っていく母。

その後、顔を洗って髭を剃っているとインターホンが鳴る。訪れてきたのは所長と楓であった。

10話ネタバレ

母親が去って次に現れたのは児童相談所の所長・浅井。

母親が持ってきてくれたお菓子を利用して、おもてなしする旭。幸いにも母が部屋を片付けてくれており、小綺麗な部屋になっていた。所長の印象もまずまずであった。

所長が抜き打ちで尋ねてきた理由を問う旭。

『あなたが特別なことをしようとしているから私も特別に今日来たんです』

空気がピリついていく。
手厳しい事を旭に伝えていく所長。さらに旭はよく聞いていなかった事実を述べていく。

『里親制度は基本的に委託される子は選べないの』

初期の頃、楓の話をしっかりと聞いていなかった事を悔やむ旭。しかし、楓は前例で養育していた関係にあった場合、そのまま里親を正式委託したケースもあった事を明かしていく。

楓の援護に感謝しつつ、素朴な疑問を所長にぶつけていく旭。

『俺ってそんなにダメですかね?』

今までの自分の人生を淡々と語っていく旭。真面目に生きてきた事を明かす。しかし、所長は旭の親についてどうなのか尋ねていく。

『めちゃくちゃ怒られましたよ…当たり前じゃないですか』

あっけらかんと話す旭。
楓に言われた旭の人物像が脳裏に過ぎっていく所長。

『いい家族ね…山本くんにとってもきっといい家族になるわね』

所長も旭を認めた上で楓に今後の事を頼んでいく所長。最後に二人の関係の変化を気にしておく事を伝えていく。一緒に住む事になれば仲良しごっこのようにはいかないと厳しい意見を伝える所長であった。

一方、里親研修に参加していた旭。
実際に施設にいる子供達と触れ合っていく旭。その中に18歳の高校生がいた。彼と会話する中で高校生になった高嶺がシンクロしていく旭。

『何年後の高嶺くんとも仲良くやっていけたらいいなぁ…』

そんな事を胸に抱いていく旭であった。

11話ネタバレ

審査があるので知り合いの漫画家さんに疑わしい物品を送りつけていた旭。

そして所長が再び来訪。
旭の家の中をしっかりとチェックしていく。里親になった場合、どこでどう過ごすのか、ピアノが弾けるのかなど所長の無茶振りがいかんなく発揮されていく。

呼び出しがかかって立ち去っていく所長。楓も二人三脚で頑張っていきましょうと旭に伝える。そんな彼女の笑顔に恋愛フラグっぽいものが立つ旭であった。

そして場面は年末年始。
実家に高嶺と共に帰省する。家族団らんの時間を過ごす中、地元のイルミネーションイベントに参加していく旭と高嶺。

施設とは違う迫力あるイルミネーションに開いた口が塞がらない高嶺。そして旭もまた高嶺と一緒に見るイベントや雪景色は今までと違うもので特別に変わると認識していく。

一方、里親制度の上層部会議に旭の名前が出て行く。

『親族里親じゃなくて養育で?』

男が里親制度の申請、さらに養育といった事で難色を示す上層部の面々。そこで所長の浅井が口を開く。

『まず私の話を聞いていただけないかしら…?』

12話ネタバレ

場面は2月某日へ飛躍する。
高嶺の里親に認定された旭。所長にお礼。そして今後、しっかり高嶺を支える事を厳しく伝えられる。

その後、担当である楓と対面。

今後の高嶺に必要な養育費であったり、本当の親への報せなど尋ねていく旭。最後に今までのお礼として粗品をプレゼントしようとするも規定で受け取ることが出来ないと拒否される旭。

外は雨。
旭はやっぱり粗品を受け取って欲しいと懇願。中身は折りたたみ傘であった。

『じゃあ…お借りするということで』

やはり恋愛フラグが立つ二人。

高嶺も通っている小学校の友達とお別れをしていく。親友であるこいちゃんとは必ずまた遊ぼうと約束する高嶺。そして週末。遂に高嶺が旭の自宅にやってくる。

『お…おじゃまします…』

『違うでしょそこはぁ~』

『た…ただいま』

『おかえり!』

部屋を案内していく旭。
そして生活がスタートしていく。夕食も食べてお風呂もあがる高嶺。旭を見つめる高嶺。

『俺…部屋で一人で寝るの怖い』

旭はすぐに仕事を片付けてお風呂へ。そして二人で一緒に寝ることへ。『寝られないや…』里親初日…まだ生活に馴染めない高嶺であった。

13話ネタバレ

高嶺との生活がスタートしていく。
旭よりも健康的な生活をしていた高嶺。不自由ない生活ながら、どこか元気のない高嶺。

欲しかったゲームも買ってもらえた高嶺。こいちゃんと通信でゲームをしていく。そこで旭連載の漫画が載っていなかった事を知る。

旭が漫画を描けないのは自分のせいだと解釈した高嶺。元気が出ずに寝込んでしまう。そんな彼の様子が心配になって訳を尋ねる旭。

新生活で溜まっていた高嶺のフラストレーションが爆発していく。

『先生はさ、俺になんでも言ってって言うけど先生に迷惑かけてまでお願いできないよ!』

高嶺も本心はこんな事を言いたい訳ではないと思いながらも、自分も気持ちをどう正確に伝えればいいのか言葉がわからなかった。そして大泣きしていき高嶺。

『俺は高嶺君をちゃんと見てなかったかもしれない…』

そんな事を胸に抱いて2巻は終わりを告げていく。

人の息子【2巻の感想】

人の息子(2巻)

里親と里子をテーマにした漫画。
心が揺さぶられる漫画である。第2巻では特に旭が里親認定されて、高嶺が自宅に招かれる時の描写がとても印象的であった。見開き1ページを利用した「ただいま」「おかえり」とやり取りされるページだがグッと来るものがあった。

ここからが本当のスタートだと思わせる二人の生活。

旭は親として高嶺に接する事が出来るのか…今の所、見ている感じだと年の離れた兄弟のように感じる。まだどこか他人行儀な部分もあるので、溝が埋まって本当の家族になる日は来るのだろうか。

今後も目の離せない漫画。興味が出た人は是非、チェックしてみて欲しい!


人の息子

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原作・著者あのあやの
価格671円(税込)

漫画家である鈴木旭のもとに、保育士時代の生徒である山本高嶺から手紙が送られてきた。鈴木は、懐かしく想い高嶺と出会い交流を深めていく。高嶺は、母親と離れ、児童養護施設で暮らしていた――。他人の息子を育てることはできますか? 家族は、血が繋がってなくてもいいですか? 30代独身男と少年の、里親・里子物語。

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