漫画「降り積もれ孤独な死よ」第1巻をご紹介。電子単行本の第1巻には1話~5話までが収録。
この作品は「親愛なる僕へ殺意をこめて」を描いたコンビの最新作。
今回も極上のダークサスペンスが繰り広げられていきます。
主人公となるのは刑事の冴木仁。空き巣通報を受けてとある屋敷へ。そこで暴かれていく屋敷主の暴君。調査する程に不可解な闇が押し寄せる中…仁は真相に辿り着く事が出来るのか!
本格サスペンス漫画好きには堪らない期待の新作が登場です!
降り積もれ孤独な死よ【1巻】ネタバレ
1話ネタバレ
舞台は2006年。
南署の冴木仁は交番刑事から空き巣の通報を受けて灰川十三といった男が所有する屋敷に訪れる。
一通り屋敷内を見るとどこか違和感を感じていく仁。現場に訪れていた巡査の鈴木が絵に詳しく飾ってある絵について説明を受けていく。有名な作品であったが贋作である事を見抜く仁。
『そんな有名な絵なら犯人は盗むだろ』
さらに屋敷内にある花は全て造花。作り物で飾られた家に奇妙さまで覚えていく。そして屋敷には子供がいた形跡を発見。そんな時…地下室への入り口を発見する捜査員。
厳重な鍵で閉められていたので鍵屋を呼ぶことへ。その間に屋敷を物色。真っ黒なカバーに入ったDVDを発見。再生してみると中身の映像に悲鳴をあげる仁であった。
その後、続々と刑事が到着。
上司でもある川相と五味に挨拶。発見したDVDの映像を見せていく。そこには地下室で監禁されていた子供の死体の山。さらに子供が死んだ子供を食う酷い映像が映っていた。
実際、地下室からは13体の遺体が発見。その日のうちに灰川十三は全国に指名手配されていく。
自宅に戻った仁は過去を思い出す。彼は父親に虐待されていた過去があった。それもあって子供を虐待する人間に対して人並み外れた怒りを見せていく。
『灰川十三…てめぇだけは俺が絶対に捕まえてやる』
灰川十三を調べていく中で警察署に蓮水花音(はすみかのん)といった女性が現れる。彼女は灰川を自分の父親だとカミングアウト。
署内で詳しい話を聞いていく仁。
血の繋がりはないが屋敷で灰川に育てられた一人であると明かしていく花音であった。
そして灰川に関して自身が見てきた事を仁へ伝えていく。灰川の第一印象は「死神」だったと告げていく花音。ここで第1話は終了。
2話ネタバレ
花音は幼少期の灰川との思い出を明かしていく。
花音が彼から教えてもらった事は万引であった。生きる為に盗る。子供ながらにハードな生活を送っていた花音。
その後も灰川から盗みのコツを手解きしてもらう。慣れてしまうと大量の物を盗んでは灰川に褒められた彼女は灰川に親しみを覚えるようになっていたと。
聴取に仁は花音に同調していく。自分も昔はヤンチャしていた話がよく分かると。しかし、これは相手の本音を聞きやすくする為、訓練を受けた仁の嘘であった。
その後も花音は灰川から手解きを受けたあらゆる訓練を語っていく。
『刑事さん…灰川十三は犯人ではありません』
彼女は灰川は恵まれない子供達に救いの手を差し伸べて生きる術を教えた人間である。子供たちを監禁するような人間ではないと明かす。
そして灰川の屋敷にいた子供達は全部で19人いた事を明かしていく。
子供達を殺したのは生き残った子供たちの誰かの可能性があると指摘。花音は灰川の屋敷にいた子供達の存在を語りだそうとしていく。
3話ネタバレ
灰川の屋敷にいた19人の子供の中で花音の印象に残っている人物が挙げられていく。
タケル、ノッポ、サトル、マヤの4人であった。
彼らと過ごす中で灰川はしっかりと父親を演じていた。彼らと過ごす中で自分はもう一人ではないといった気持ちもこみ上げてきたと。
一方、灰川の屋敷で起こった悲惨な出来事も明かす花音。
ハムスターが逃されていたり…床が水浸しになったり…さらに配管の中に逃げたハムスター達が詰め込まれている奇妙な出来事であった。
当時の様子を思い出す花音。
その様子を見て笑っていたのはサトル、ノッポ、タケル、マヤの4人であった。
『まさか…今回の事件の犯人は子供達の中にいると?』
花音が言わんとしている事を代弁する仁。しかし、犯人についてはわからないと語る花音。
鞄から一枚の写真を取り出す。
そこには灰川の屋敷で養育されていた19人の子供全員が写っていた。
さらに灰川は4年前に異変が起きた事を明かす花音。突然、人が変わったように子供達を避けるようになったと。
花音から渡された写真を見てある一人の人物に着目する仁。
『この少年は?あなたの隣に写っているこの少年です…』
その少年は蒼佑(そうすけ)といった名前であった。彼の事を知っていた仁。衝撃の一言を告げる。
『俺の弟です…』
灰川の元には仁の腹違いの弟である蒼佑も養育されていた事が判明していく。
4話ネタバレ
灰川を捕まえる為、警察も本腰を入れて捜査に取り組んでいく。しかし、仁は捜査から外される事態へ。理由は身内が捜査対象者にいるからであった。
怒る仁。
単独で動いていく。蒼佑の連絡先は知っていたので久しぶりに電話をかける事へ。
連絡には出ず。
彼の住む家に直接訪問しようと車両に乗り込んでいく。すると隣に花音が乗り合わせる事へ。
『冴木さん…これから蒼佑の安否を確認しに行くんですよね…私も一緒に連れて行ってください』
本来は規則違反であるが花音に上手く言いくるめられてしまう仁。仕方なく同行させる事へ。
蒼佑の家に向かう中、彼との関係が明かされる。蒼佑とはほとんど一緒にいた時間はなかった仁。小さい時に既に二人は離れ離れに暮らしていたのだ。
最後にあったのは父親の葬式の時。7年前であった。さらにそこで二人の間には遺恨を残したままであった。
葬式の時、兄貴面してきた仁に対して蒼佑は溜まっていた鬱憤を晴らす言葉を吐き捨てていた。
『俺は蒼佑にでっかい後悔があるんです』
そんな想いもあって今回は蒼佑を絶対に助けると意気込む仁。そして蒼佑と義母が一緒に暮らすアパートへ到着。
『兄さん?』
蒼佑が普通に扉を開けて出てくる。
5話ネタバレ
7年ぶりの対面。
嬉しそうなりアクションをしていく蒼佑。さらに花音にも気づいて久しぶりの対面を嬉しがっていく。
部屋にあげてもらい、事件の概要を聞かされる蒼佑。例の事件はニュースを見て知っていた。そんな中、蒼佑も灰川と出会って救われた事を明かす。
『兄さん…灰川十三は犯人じゃないよ』
取り敢えず彼の無事を確認できてお暇する仁。最後に7年前の葬式の時、暴言を吐いた事を謝罪する蒼佑であった。彼もあの時の事に後悔をしていたのだ。
二人の溝が埋まっていき、別れ際に涙を流す蒼佑であった。
仁は警察署に戻って捜査の進展を先輩である五味が説明されていく。
19人の子供の内、生き残った6人は花音、蒼佑、ノッポ、マヤ、サトル、タケルであった。ちなみにタケルは現在服役中であった。
さらに五味は不可解な5人の言葉を仁に説明。タケルを除く5人に事情聴取を始めていた警察。5人とも同じ供述をしていると。
『灰川十三は犯人ではありません』
捜査の進展を聞かされる中で胸に何かが引っかかる仁。彼の中で灰川十三以外の犯人といった推測も浮かび上がっていく。
一方、灰川の屋敷がある地元。
パトロールしていた交番刑事が巡査の鈴木に告げる。
『本部に無線だ!早くしろ!』
交番刑事が捉えた人間は灰川十三であった。素直に刑事の言葉を聞き入れる灰川。身柄を拘束されていく。ここで第1巻は終了。
降り積もれ孤独な死よ【1巻】感想
今の所…全員が怪しい…。
ただ、悪意がありそうなのは生き残った6人。
子供13人を監禁して殺した犯人は一体誰なのか…。どんな闇が潜んでいるのか…。
サスペンス漫画好きなら手にとって損のない激情と慟哭のノワールサスペンスとなっています。
ちなみに前作となる「親愛なる僕へ殺意をこめて」も非常に面白いクライムサスペンス漫画だったので期待しかない作品となっていますよ!
降り積もれ孤独な死よ
累計100万部超の大ヒットクライムサスペンス『親愛なる僕へ殺意をこめて』コンビ最新作。富字山南警察署の刑事・冴木仁は空き巣の通報を受けて、とある屋敷へ。ところが、調べを進めていく中で、衝撃の事実が判明。捜査陣に戦慄が走る。血塗られた狂気と対峙する刑事を描く、激情と慟哭のノワールサスペンス、開幕。
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